弘前100kmウルトラマラソン

金曜日に100km走ってから、大会実行委員として48時間走や24時間走の様子を伝える役割を担い、それが終わったのが日曜日なので、自分のレースの記憶など曖昧になっていますが、書いておきます。

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結果

9時間33分41秒 第1位

走る前に考えていたこと

走る前はこんやことを考えていました。あまり緊張感はありませんでした。

①大きなダメージなく走り終える

チャレンジ富士五湖100kmを走ってから、中距離の大会を3つと、1マイルイベントを走るなど、完全に短く速く走っていて、6月から中距離の大会を走る予定がある中の100kmであること。また終わってから大会実行委員の仕事があること。火曜日からウルプロ練習会があること。などからそれらに支障がないダメージで走り終えることが第一優先でした。

②コース難易度を掴む

来年以降100kmの公認大会にすることを目指しているので、実際にタイムを狙うペースで走ってみて、周回コースの走りやすさ、走りにくさや、タイムが出やすいかどうか、コースの変更をした方が良い点など把握する。そこで序盤は8時間26分の自己ベストが狙える4’40/kmペースで走る。

③サブ10はする

かなりの暑さ、日差しの強さの中で、前半速めに走りつつ、途中から無理せず走るがサブ10はする。

④アルファフライを試す

1500m非公認大会で4’42の自己ベストを出したアルファフライを、秋以降はフルマラソンでも使ってみたいので試してみる。通常の100kmだと中々試すのは難しいが周回コースなので、支障があればいつでも履き替えができる

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レース展開(序盤)

かなり記憶が曖昧になっているのと、1周(1.09km)ごとにラップをとったけど、ガーミンエンデューロが不調でスマホにアップロードできないのでラップタイムを見ることができないので簡単に書きます。

序盤は先頭の選手は飛ばしたけと無理につこうとしないで、4’30-40/kmペースで周回を重ねた。スタート時(8時)は少し涼しく走りやすいが、すぐ暑くなることは分かっていたので、涼しいうちにある程度走っておこうという狙いもあった。

ラップがあれば記憶もはっきり蘇るけど、20キロ通過は1時間35分、40km通過は3時間12分、フル通過は3時間22分くらいでした。

時計の画面表示

時計の画面表示は画像のように7分割にしました。

  • 1段目 心拍数(隠れている)
  • 2段目 ラップタイム 前周回のラップタイム
  • 3段目 タイム
  • 4段目 ラップ数 ラップペース
  • 5段目 距離

距離は多少ズレるけど、ラップ数が分かれば、その約1.1倍すれば距離は分かります。

ラップペースはほぼ見なかったけど、ラップタイムでペースを掴んだ。

前半はペースを抑えるよりも、心拍数を抑えて走りました。目安として150前後で走るようにして、155とかになるとペースを落として心拍数を落ち着けた。

計測地点にモニターがあり周回数や距離など確認できますが、私の視力だと近づかないと見えないので前半は見ませんでした。

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レース展開(中盤)

フル通過からペースを落とし始め50km通過は4時間10分前後でした。平均するとキロ5に落ちています。サロマ湖ウルトラマラソンなどで、サブ9を狙うならだいたいこのペースで通過します。

身体を冷やさないと熱中症になるくらい日差しが強いので、度々トイレの手洗い場で頭や首筋を濡らした。タイムロスになるけどこれは仕方がない。

また、水分をかなりとってもトイレで尿がほぼ出ないので、これは危ないと意識的に水分摂取を増やしました。また塩分補給として経口補水パウダーを使うだけではなく、エイドで蕎麦などいただき汁もしっかり飲んだ。

50km通過した辺りでは、キロ6近くまで落としてもサブ9できるのだから、無理はしなくてもサブ9できそうなんて思ったけど、ますます暑さが厳しくなり、これはちょっとゆるめないと危ないと感じて、そこからはペースを気にせず、2周に1回給水に寄ったり、4周に1回水で首周りを濡らすなどしてとにかく周回数を重ねていった。

60kmくらいで、このペースだとアルファフライよりジョグシューズが走りやすいと履き替えた。

それなりに重たいシューズだけど、このペースなら全く問題ない。

このアルファフライは購入してから1年半くらい経つけど、今回60kmほど走ってもソールの摩耗は少なめです。

一定走れている時は周回コースは気にならないけど、ペースが落ちると周回コースは結構厳しい。中々残り距離や周回数が減らないのです。距離ごとにサロマの地点をイメージしようとしたけど、イメージしてもキツさは変わらないからやめた。

先頭ランナーとは終始1周半(1.5km)ほど差があったが追いつこうというモチベーションはなかった。終盤ならまだしも、中盤で順位を意識しちゃうと苦しくなります。

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サブ9狙う時に意識すること

サブ9ペースで走る時に私が意識しているのは、例えば70km6時間、80km7時間というように、残り距離をキロ6で走っても9時間切れるような展開に早く持ち込むことです。疲労が溜まってもキロ6はギリギリ保てることからの目安です。

今回は50kmでは4時間10分前後だから、次の10kmを50分で走れば60km通過は5時間になり、残りはキロ6でサブ9だけど、60kmくらいからはサブ10するならキロ6ペースで走っても◯分貯金があるって思考が変わってきました。

レース展開(終盤)

80km超えたら、もう残りは20kmないのに、まだ20kmもあるのかと結構うんざりしてきました。先頭ランナーも苦戦してるけど、私も遅いからずっと周回差は変わらない。気持ちを整えてペースアップすれば30分ほどで追いつきそうだけど、中々そんなモチベーションにならない。

大会前に決めた4つのうち、②と④はできた。③のサブ10も問題なさそうだけど、ここで順位を狙って暑い中ペースアップすると①が難しくなる。

そもそも、100kmの練習をしていないし、この暑い気象コンディションへの対処もできていない中で、優勝を狙うのはちょっと図々しいと感じていた。

そこで、先頭ランナーのことは考えずに淡々と走り、そのランナーが崩れたら遠慮なく抜かせてもらうことにした。崩れなければラストスパートもしない。

ラスト5kmくらいで1.5kmほど差があるのだから、このままレースが終わると思っていたら、あろうことか先頭ランナーが足攣りで蹲っていた。その時点で1周差。残り距離も少ないのと、私のダメージも小さく、ここで多少ペースアップしても支障ないと判断して、ペースアップしました。

そのため、9時間40台くらいかな。と考えていたタイムも9時間33分台でゴールできました。

このタイムで優勝なんて、自分自身違和感あるけど、レース前に自分自身で考えていた4つの課題をクリアした上で、副産物的に舞い降りてきたのだから有り難くいただきました。

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サプリメントなど

選手用にテーブルが用意されているので、こんな感じでセットしておきました。アスリチューンは10個以上用意し、経口補水パウダーや、Catalystシリーズ。また普段は重たいから持たないインゼリーなどもおきました。東京マラソンでもらった鎮痛消炎スプレーや、マッサージジェルも置いたけど、使うほど脚へのダメージはなかったです。

ペットボトルは受付で2本いただき、1本は経口保水パウダーを入れて、1本はスマッシュウォーターを入れました。

暑さ対策

今回のような非常に暑く、強い日差しの中を走る時には大事なことがいくつもあります。

・日焼け止めをしっかり塗っておく

アグレッシブデザイン・ファイターを顔、首筋、腕や脚など露出部以外に、肩や背中、お腹にも塗りました。理由はウェアの上からも日焼けするので、日焼け止めを塗っておけば疲労感が小さくなるのと、ウェアを濡らした時に背中に塗っておくとヒンヤリすることを確認しているからです。腹に塗ったのは、濡れたウェアが貼り付いてお腹を冷やさないようにしたかったからです。

・こまめな塩分補給、水分補給

・心拍数を上げない

・暑いと感じたらすぐに水をかけて冷やす

今回の周回コース横に4箇所トイレがあり、そこに手洗い場があり首筋やウェアを濡らすことができました。ウェアを濡らすと、風が吹いた時に体温を下げてくれます。

・消化サポートサプリメント

暑いレースでは特に消化をよくして、胃に負担をかけないことが大事です。3時間に1回くらいの頻度でCAE(Catalyst Athlete Enzyme)を4粒とりました。胃に負担をかけないことはレース後の疲労軽減にも繋がります。

・靴擦れを起こさない

また、水をかぶる際に靴擦れリスクを高めないためにシューズに水がかからないようにする以外に、靴擦れしにくいアールエルの和紙素材を織り込んだワイルドペーパー5を履きました。今回爪や皮膚などはノートラブルです。

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トラブル

早め早めに対処したのでレース中にさほどトラブルはなかったのですが、今まで経験がなくちょっと戸惑ったことがあったので書いておきます。

かなり暑い中走っている40-50kmくらいだったか、尿意はあるのだけど、ほぼ出ないことがありました。48時間走選手のサポートをしていたドクターランナーの佐藤さん(24時間走女子優勝)が毎周回声援をしてくれていたので、聞こうと思ったけど、レース中なので自力で対処することにしました。

かなり水分補給しているのに、尿が出ないということは、水分補給が足りないのか、塩分過多になっているのではないかと思って、エイドでミネラルウォーターを紙コップ2杯飲みました。すると次に尿意を感じてトイレに行った時には少し出たので、それを繰り返すとおさまってきました。

レース後に佐藤さんに聞くと、私が考えていた通りで、対処法も正解とのことでした。

レース後

表彰式までは選手の応援をしていましたが、この頃はかなり寒くなってきました。そして競技場内のシャワー室を使ってから着替えて、そこから大会実行委員となりました。

現時点で、身体に嫌な張りなどありませんが、暑い中100kmを走ったのだから、自分のポイント練習は10日くらいはしない予定です。

コースについて感じたことなどは別途紹介します。

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