ウルトラプロジェクト午後練とランニングフォームの気付き

旧友とランチしたあと、渋谷から千駄ヶ谷に向かい、ウルトラプロジェクト午後練を行いました。

昨日は参加者が3人と少ないので、普段じっくり見ることが出来ない動きをチェックしたり、一緒に考えたりしました。

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ラダーは前進、横、斜めなどをした上で、前進後にそのまま軽く走る動作を入れてもらいます。

その切り替え時にスッと無意識に前傾し、接地した脚に乗る感覚など掴んでもらいます。


このような体勢がスッとこうなります。


レース終盤に一生懸命動いているのに、ペースが落ちてる時には、身体が立っていて前方向に推進力が発生していないケースが多いです。
ただ、前傾するイメージを持つと、背中が丸まったり、顔や目線だけが落ちたりします。そんな時にこん感覚を思い出してくれたら良いと思います。この二人はスッと前傾して、ダッシュしているように見えますが、スピードは出ていません。

また、ラダーで全身後に走り出してもらっても、このように接地で地面を押せそうなフォームにならない方もいます。
そのような方は、ラダーで全身時に足下を見たり、背中が丸まったり、早く動くことに意識がいき、手脚がしっかり連動せず小さな動きになっています。

ラダートレーニングに限らないことですが、その練習はなんのためにするのかを考え、意識すれば変わってきます。

その後、フォームを動画撮影しました。

ジョグペースで走り、撮影し、一緒に見て、一緒に考え、また走る。気付いてすぐ試すことで効果は大きいです。

参加メンバーのKさんの投稿記事です。

Kさんはヒザを痛めてしばらくリハビリをしていました。かなりしっかり分析をして、どうすれば良いか考えていますので、参考までに転載します。

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さいたま国際を走り終えて中2日。
少々の筋肉痛と少々のヒザの痛みを押してすこしはやめの軽めの練習復帰してきました。
昼間の練習なので、動画撮影をしてもらえるのがうれしいところ。動画で客観的に見ると、指摘されたことがスルッと飲み込めます。

ではでは問題です。

この3つの動画の走り、何が違うでしょうー?

(編集部注   動画掲載ではなくキャプチャーを掲載します。)

1本目    普通に走ったもの

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2本目 悪いところを指摘してもらって走ったもの
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3本目 コーチに具体的に改善策を指示されて走ったもの
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わかります?

正解は「上下動」と「ピッチ」です。

1本目走って、上下動の沈み込みが大きいと指摘を受けました。ゆっくり走るとこうなっちゃうんです。これ、ヒザに来ますよね。

(編集部注  背後の生垣と肩の位置を比べると上下動が分かります。)

そして2本目は上下動を殺すことを意識して走りました。上下動はなくなりましたが、ピッチはゆったりしたままなので、すり足のような何ともカッコ悪い走りですよね。

(編集部注   さらに前足が膝より前に出ているので、これだと接地で膝の負担が大きくなります。)

そして3本目!ピッチをはやめました。走るスピードは変わりません。上下動がなくなり、なんか動きもイキイキしていませんか?

ピッチを上げて左右の足の繰り出しがはやまることで、上下動する暇がなくなります。 

いままで、走りながら瞬間見えていた自分の足が、視界から消えました。これまではストライドを伸ばそうとして、前に足を放り出していたのでしょうね。ピッチがはやまって、軸足に体がしっかり乗り込むと、足が前に出なくなります。< これはヒザにやさしい。ヒザ痛完全解消も近いかも!そういう手ごたえがありました。  自分は短い距離のベストタイムから期待できるハーフやフルの成績を残せてません。それはこうやって上下動を繰り返し、脚で走っていたことも一因。距離が短ければ力押しできてしまうところを、距離が長くなると終盤まで持たず失速する。 同じようなタイムの悩みを持つ方は、「ピッチ」を見直してみる価値あるかもですよ。  いろいろな場面で、たくさんの方々に指導していただいた金言の1つ1つがつながってだんごのように1本の串にすっと気持ちよく通る、この瞬間が大好きです。 あとは習得まで反復あるのみ! 転載終了。 スポンサーリンク



本練習は、週末レースなどで3人とも疲労が溜まっているようなので800+200mを3セットにしました。

200mは混雑している時があったので、空いている箇所のみ流しです。

800mはこんなペースで走りました。

3’41(4’36/km)

3’45(4’41/km)

3’37(4’31/km)

上記画像のKさんの3本目はこの練習後に撮影しました。この練習ではピッチを意識して走ってもらいながら、練習中に変化をいろいろ感じてもらいました。

その時にKさんが話した、視界から足が消えたという言葉は、すごく分かりやすい表現だと思いました。

多くのウルトラプロジェクトメンバーが自己ベスト更新している理由は、闇雲に練習量を増やすのではなく、限られた時間で目標達成するのはどうすればよいかを考え、実行しているからです。故障がちな部位があるのであれば、その表面的な原因だけではなく、根本的な部分まで探っていく。そのような探究心を持ったメンバーが集まっているのがウルトラプロジェクトです。

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練習後に銀杏並木を背景にアスリチューン・スピードキュアを飲みました。

来年のウルトラマラソン対策セミナーも今月から開催しますので、夢の100キロ完走にチャレンジする方や、サブ9やサブ10など達成したい方お集まりください。

11月26日および28日 チャレンジ富士五湖対策セミナーを開催します。

 

 



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