弘前48時間走有力選手

24時間走に続き、48時間走を紹介します。

私は48時間走の経験はありません。また私の友人・知人には24時間走を走ったランナーは少なからずいますが、48時間走の経験がある人は極めて少数です。

その意味では、私自身もイメージしにくい種目なので客観的数値をもとに紹介します。

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世界記録は473.495km

まず、世界記録はかなり古く1996年にイヤニス・クーロスが出した473.495kmです。DUVウルトラマラソン統計によると、歴代で400kmを超えた男子選手は23人しかいません。そしてクーロス選手は17回達成しています。

そしてクーロス選手の24時間走の記録は303.506kmで、昨年破られるまで不滅の記録と言われていました。そしてクーロス選手は長い期間トップに君臨し、24時間走で超一流と言われる280km超を12回もしています。

24時間走との比較

クーロス選手は、24時間走と48時間走とも途方もない記録を出していますが、どちらにより適性があったかは分かりません。同程度の適性だったとすると以下のような比率になります。

473.495km÷303.506km=1.56倍

このような時は自分ごとにするとイメージしやすいので、私の24時間走の記録214kmを1.56倍すると約335km。

全く走れる気はしませんが、214km走った時は心身ともに限界でしたからそのあと121kmは無理です。24時間通過を185km抑えたなら多少余裕は残るけど、その場合後半24時間で150km走らねば届かない距離です。

そのように私には24時間走の距離の1.56倍を走れるイメージはありませんが、500kmを超える川の道フットレースや400kmの沖縄本島一周サバイバルランなど走っている方々なら、どのくらい走れるのかイメージできるのでしょう。

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日本記録(男子)は426.448km

男子の日本記録は大滝雅之選手が2007年に出した426.448kmです。

大滝選手の24時間走の記録は271.750kmなので、先ほどと同様に計算すると1.57倍です。

女子の日本記録は稲垣寿美恵選手が2010年に出した397.103kmで、稲垣選手の24時間走の記録は241.426kmです。同様に計算すると1.64倍です。また稲垣選手同様、世界トップレベルで活躍した工藤真美選手は48時間走が385.130kmで24時間走が255.303kmなので比率は1.51倍。工藤選手は100kmも7:48:05で走り世界選手権に出場しているスピードもある選手です。母数が少ないですが、世界を代表する女性ウルトラランナー2人の平均値は1.57倍。

どうやら、48時間走を走る準備をしっかりした選手の場合は、24時間走の距離の1.56-1.57倍あたりが目安になりそうです。

参考までに大滝選手が426.448kmを走った時の経過時間による記録はこちらです。

12時間 126.667km
24時間 234.637km(12-24時間 107.97km)
48時間 426.448km(24-48時間 191.811km)

55%(29.7%-25.3%)-45%

また大滝選手の24時間通過記録234.637kmは、24時間走記録271.750kmの86.3%です。

私に置き換えると214kmの86.3%は約185kmですから、まさに先ほど私がイメージしたレース展開と同じです。

このあたりの数字は48時間走ではキーになりそうです。

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今回の有力選手

今回出場の選手でも、48時間走は初めての選手が大半ですが、錚々たるメンバーが集まりました。一部になりますが紹介します。

48時間走323.089kmで、24時間走210.704kmの記録を持つ伊藤則雄選手。24時間走240.5km、2022年川の道フットレース(514km)を3d 16:10:12で走った岩立幸一選手。24時間走233.171kmの小野塚 稔選手。24時間走226.599kmの谷水 強選手は2022年川の道フットレース(514km)を3d 23:48:49で完走。 2021年川の道フットレース(503km)を3d 21:32:57で完走した小山 智久。山外 功太郎選手はスパルタスロン(246km)2回完走。
24時間走は205.241kmですが、それ以上の距離になると非常に強い林原 誠選手は、昨年本州横断フットレースを素晴らしい記録で完走していますが、2020年には本州横断フットレースR7(430km)3d 04:28:00、本州横断フットレースR8(521km)3d 21:43:00で走っています。
そして、昨年のバックヤードウルトラ東京会場で39h(261.534km)走り1位となった吉田 幸徳選手も今回の優勝候補の一人でしょう。バックヤードウルトラは最後に一人になるまで続くサバイバルレースですが、そこで1位になるのは身体の強さだけではなく並外れた精神力が必要です。今年の川の道フットレース(514km)3d 09:39:24で2位に入っています。

女子選手は、24時間走世界選手権日本代表経験のある松本 ゆり選手(24時間走234.618km、48時間走345.162km)と、藤原 定子(24時間走215.248km)が優勝争いの軸になるでしょう。

今回紹介した選手以外にも200kmを超えるウルトラマラソンで活躍している選手が多数参加するのでどのようなレース展開になるのか楽しみです。

また、48時間走を目にするのは初めてなので、どのようなレース展開となるのか楽しみです。

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