10000mで驚異の世界記録〜日本記録を軽く周回遅れに〜

5000m世界記録(12分35秒36)保持者のチェプテゲイのジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)が、10000mで2005年にK.ベケレ(エチオピア)が出した26分17秒53を6秒53短縮する26分11秒00で走り、15年ぶりに世界記録を塗り替えた。

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World Athleticsの公式サイトによると5000m通過は13分07秒73、そして後半5000mは13分03秒27。ラスト上げるまでは400mトラック1周をほぼ63秒の完璧なイーブンペースで走り切った。

チェプテゲイは2019年世界選手権10000m優勝者で、今年は3回走り、5kmロード、5000m、そして今回の10000mと全て世界記録更新した。

それぞれの日本記録は、13分08秒40と27分29秒69だが、今回のチェプテゲイの5000m通過タイムは5000m日本記録より0秒67速く、そこからの5000mは日本記録より5秒13速い。また、10000m日本記録との比較では1分18秒69速いが、これはトラック1周63秒で走っているのだから、500mほどの差が付けられたことをなる。

また、少し違った角度から見ると、日本記録と世界記録の比率はこんな感じになる。

  • 男子100m 世界 9″58  日本 9″97 1.041倍
  • 男子5000m 上記より  1.044倍
  • 男子10000m 上記より  1.050倍
  • 男子マラソン 世界 2時間01分39秒 日本 2時間05分29秒 1.032倍

こうして見ると、10000mは世界からかなり引き離されているように見えるが、従来の10000m世界記録との比較では1.046倍と5000mと大差ない。今回のタイムが凄すぎるのだ。

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また、今回の10000m世界記録をVDOTに当てはめると、驚異の85.5 !!

この数値による予測タイムは以下の通り

  • 1500m  3分22秒
  • 5000m  12分33秒
  • ハーフマラソン   57分29秒
  • マラソン  2時間00分27秒

ちなみに現在の世界記録はこちら

  • 1500m  3分26秒00
  • 5000m  12分35秒36
  • ハーフマラソン  58分01秒
  • マラソン  2時間01分39秒

興味深いのは、5000mと10000mはジョシュア・チェプテゲイの出したタイムであるが、1500m、ハーフマラソン、マラソンは違うランナーなのに、今回の10000mのタイムから予測されるその他距離のタイムと実際の世界記録を比較すると、順に98.1%、99.7%、99.1%、99.0%とかなり近い数値を示している。

これらのタイムは、ほぼ人類の限界に達しているのだろうが、ここからどれだけ掘り下げることができるのか興味深い。

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さて、ジョシュア・チェプテゲイはナイキと契約しているが、今回の10000mで何を履いていたかは動画では少し分かりにくい。ただ、ドラゴンフライか、エアズームビクトリーのどちらかだと思う。

世界陸連のルール変更で、トラック競技でのソール厚制限ができたことにより、日本の市民レベルでも中・長距離用スパイクのニーズが高まっているが、その中で、ドラゴンフライとエアズームビクトリーは圧倒的な人気を誇っている。

ヴェイパーフライや、アルファフライの厚底カーボンプレートシューズで、トップレベルだけではなく市民レベルの大会を席巻したナイキが、スパイクでも同様の構図を作り出そうとしている。

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