東京マラソン参加時の注意点と準備すること。

昨夜、東京マラソンに参加するウルプロメンバーのためにオンラインレッスンを開催しました。今年参加しないメンバー含めて25人。

開催を決めたのは直前です。本来なら時間に余裕をもたせて週末開催するところですが、昨夜開催する意味があったのです。

その理由は、私自身が東京マラソンの参加案内などを読み込む中で、今までのマラソン大会とまるで違った準備が必要であり、過去の経験が邪魔をして大事な注意点にフォーカスしないで大会当日に会場に向かい、そんなはずじゃなかったということになると思ったからです。

水曜日のコース試走会の時に、2017年から2019年に3大会連続で出場しているメンバーに質問したところ、3大会に出た安心感からか、今回の大会で変更になったことを十分に理解していないと感じました。

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まずは、上記画像の参加のご案内を読んでください。

ただ漠然と読んでも、過去の経験から「このくらいは大丈夫」「そうは書いてあっても大丈夫」「よく分からないがなんとかなる」と思うかもしれませんが、今回は特に感染防止対策やテロ等対策については厳格な運用がなされると思います。

厳格な運用とは簡単に言えば、ルールを守らねばスタート出来ず、または走行中でも「失格」となりうると言うことです。もちろん「注意」や「警告」があってから「失格」となると思いますが、大会の決めたルールを逸脱するといきなり「失格」ということにもなりかねません。

今回は大会開催が極めて困難な中、どうすれば開催できるかを決めてくれたのだから、まずは大会を成功させるための第一歩として「参加のご案内」をしっかり読み込んでください。

今回紹介するのは、今まで走ってきたマラソン大会の感覚で当日をむかえるとマズイと感じたことなどです。

他の大会と異なることは、事前受付やPCR検査など数多くありますが、今回は大会当日にしぼります。

・入場時にセキュリティチェック(時間かかる)

・スマホを持って走る → そもそも忘れたらセキュリティエリアに入れない。

・手荷物預けができない → ほぼ走る状態でセキュリティーエリアに入る必要がある。

・持ち込みできる飲料物は内容物単体で250ml以下・市販されている未開封で紙かアルミパウチに限る(ビン、缶、ペットボトルはNG) → ソフトフラスクなど持込できません。

・消炎鎮痛スプレー(未開封のみ)など120mg以下1本まで → サブ4以内のランナーは持たないとは思いますが念のため

・アスリートビブスに入場ゲート、スタートブロック掲載 → 確認しないでランナーの流れにのってしまうと、長時間並んだ上に入れず、かなりの時間ロスするなんてことになります。

・アスリートビブス、計測チップの再発行はしない。なければ失格 → 通常の大会は再発行してくれますが「失格」になるのでくれぐれも忘れず、落とさないようにしてください。

・第1ウェーブ(A-E)は8:55までに整列 → ウェーブごとに整列完了時間が決まっているので、トイレ含めて計画的に。

・ブロック内は早く並んだ順に整列する → 今回Aブロックはサブ3.5のようですから相当人数がいます。ブロック内でゼッケン番号などにより細分化するかと確認したらブロックが最小単位とのこと。早く並んだ順に前からのスタートになります。またランナー間は間隔をあけて整列となりますが係員の指示に従わない場合は「失格」処分になるのでしょう。

・スタート1分前までマスク着用→捨てないで、そのままゴールまで持参します。

・衣類の脱ぎ捨てNG → 着ている衣類を捨てる場所はありません。以前あった社会貢献活動として古着を集めるサービスもありません。

・スタートエリアにゴミ箱なし → ゴミ箱はないけど、ポイ捨てなどしたら場合により「失格」となるでしょう。

・防寒用のビニール袋など捨てずに持ち帰る → 脱ぎ捨てできず、ゴミ箱もないのだからゴールまで着るか持つしかありません。

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・1m以上間隔をあけて走る → そもそも前のランナーとは1mは間隔をあけないと脚が絡むなど転倒リスクがありますが、左右1mは周りのランナーが寄ってきたら中々厳しいが、自分でできる範囲で対処するしかありません。

・トイレはマスク着用し、手洗い、消毒

・給水テーブルは指定(ゼッケン末尾数字ごと) → 末尾1と2、3と4という具合に5つに分かれるようです。

・給水時には手指消毒 → 流れ的には給水・給食エリアに入る最初のテーブルが消毒場所で、そこから給水や給食のテーブルになります。また関係者情報によると最初のテーブルに審判員がいるとのことです。

こちら確認しました。

・ゴミはゴミ箱へ。ボランティアに渡さない。 → 紙コップは確実にゴミ箱に入れるのは従来より厳格になるようです。またボランティアは感染リスクを避けるために受け取ってはいけないとされているようです。

フィニッシュ後の流れなども参加のご案内に書かれていますが、そこは各自読んでください。

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ここまで読んで、相当厳しいと感じた方は少なくないでしょうが、残念ながら今はここまでしないと開催できないのです。来年以降も同じルールになるかどうかは分かりませんが今年はこのルールに対応しないと走れません。

東京マラソンは首都での開催であるため、コロナ禍前から「テロ」対策が必須であり、セキュリティエリアなどに入る際の手荷物チェックなど厳格化されましたが、そこに感染拡大防止の対策が加わったのだから、仕方がありません。

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準備すること

①寒さ対策

当日の気象条件にもよりますが、セキュリティーエリアに入る時に持って入ったモノ、着て入ったモノは、そのままゴールまで運ばねばなりません。完走目標の方は寒さに対応できるようにしっかり着込んで、スタート前にジャケットなどバックパックに入れて背負って走るので問題はないでしょうが、ある程度のタイムを狙っているランナーなら半袖にアームカバー、短パンかハーフタイツで走ると思います。この状態でスタートまで待機するのは流石に寒く、従来は着ていた服を寄付するサービスがあったり、また安価な雨合羽など着込んでいましたが、その雨合羽を投げ捨てるランナーがいたために後続ランナーが脚を取られて転倒するといったことも続出したようです。

私はスタート時には普段大会に出る時と同じような格好で走りたいので、寒さ対策は考えつつ、スタート前には邪魔にならないように収容できるようにします。途中で友達や家族などに渡そうと考えている方は応援自粛であるだけではなく、規制などにより待ち合わせ場所を決めたとしても、そこで会えるとは限りません。まずはフィニッシュまで自分で運ぶよう準備しましょう。

私はエマージェンシーシートを切って折りたたんで持参するか、本日注文したこちらのエマージェンシージャケットを着ていきます。ウルプロメンバーが購入したところかなり薄く軽量なので、nakedランニングバンドに入れてしまえば邪魔になりません。今後のジャーニーランやトレランでも活用できるのでちょっと高いと思いつつ購入しました。ロングパンツが必要なくらい寒い場合は10年ほど前に購入したモンベルの超軽量レインパンツを履いて待機する予定です。こちらも相当小さくなります。またはエマージェンシーシートを切って腰から下に巻く程度持参するかもしれません。

ボディウムレッドシリーズ

ホットジェルを肌が露出する箇所だけではなく、お腹や背中に塗ることで身体を温めてます。またワセリンが入っているので仮に雨が降っても弾いてくれます。

Amazonでも購入できますが送料が加算されているので、お近くにランニングショップやサイクルショップがあれば販売しているかもしれません。川口のルナークスでも販売してい他ので問い合わせしてみてください。

アスリチューン・エナゲイン

中距離レースでもスタート前に摂取してますが、血流をよくして体温を上げる効果のある成分が配合されているので今回のように長時間寒い中で待機するレースでは大きな効果があります。私はスタートブロックに着く前とスタート待ちの際に飲みます。

アスリチューンは公式サイトで送料無料でまたまとめ買いだと割安に購入できます。

②スマホやエナジージェルや防寒具の収納

私は普段の練習からスマホを持って走っているから気になりませんが、今回はそこにエナジージェルだけではなく、スタート前に着ていた防寒アイテムなども収納する必要があるので、天候により工夫しないといけません。

昨日のウルプロメンバーへのオンラインレッスンではこの辺りも伝えましたが、今回大活躍しそうなのはこちらのアイテムです。

nakedランニングバンド

長年、フルマラソンやウルトラ、トレランなどレースだけではなく、練習でも使っているので安心感あります。こちらを腰の位置にセットします。収納部は3つに分かれているので、背面部にスマホをスタート前に脱いだジャケットなどで包んで入れます。ここは基本出し入れしない場所にします。以前ウルプロメンバーがチャレンジ富士五湖100kmにnakedを使いアスリチューンを20個入れて走り入賞しましたが、揺れなかったと話しています。私はアスリチューンなどエナジージェルを4つ、傾向補水パウダーを数本持ちます。

今回は、給水所で消毒が必要になり混雑しそうなので、パウチのスポーツドリンクを1本持ち、混雑している給水所はパスしようと思いましたが、ポカリスエットもアクエリアスも300mlで規定オーバーで持ち込めません。調べたところポカリスエットやOS-1のゼリー飲料は規定内なので、スタートエリアで喉が渇いた時のことも考えて1本持ち込む予定です。セキュリティーエリアに入るまでは開封してはいけません。

こちらのベストも持っているので、2019年のような極寒の雨になればスタート前にはしっかり着込んで、こちらに収納して走ります。流石に通常のコンディションであれば私は使いませんが、サブ4を狙うランナーだとかなり使いやすいと思います。

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その他

まだ気温が低いこの時期でも既に紫外線はかなり強くなっています。日焼けはヤケドなので、疲労に繋がりパフォーマンスダウンを引き起こします。自宅(ホテル)を出る前に顔や露出された腕などに塗りましょう。私はアグレッシブデザイン・ファイターを使いますが、ボディウム・ホットクリームなどを付けるような気温であれば、顔や首筋だけになります。

また、脱水予防として経口補水パウダーは寒い時期でも使用しています。

またホッカイロはそこそこ重たいのと嵩張るので、今回のように捨てられない状況では使いません。またアスリチューンなど使用後のパッケージがとても小さくなるのも選ぶポイントになります。

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タイムスケジュールを考える

今回久々の大会の方は少なくないと思いますが、しばらく大会に出ていないとスタートまでのルーティンなど忘れてしまいます。さらに今回はそれらのルーティンをかなり帰る必要があり時間がかかります。前日から当日スタートまでのタイムスケジュールをしっかり考えておかないと場合によってはスタートもできないなんてことにもなりかねません。

1週間でできること

なぜオンラインセミナーを週末ではなく、昨夜開催したかというと、普段の大会より荷物が増えるのだから、それを持って走るとどうなるか?とか、ストレスになるか?とか、だったらどのようなモノを持てばよいのか?など走って確認して欲しかったからです。

1週間で走力は急に高まりませんが、走行中のストレスを軽減できるならマイナス要素を減少させることはできます。

このタイミングでやって欲しいことは、プラスを増やそうとするのではなく、マイナスを減らすことです。

力をつけようと練習して疲れを溜めるのではなく、今まで溜まった疲労を抜き、良い状態でスタートラインに立つために何をすべきかを考える。

新しいアイテムを使うにしても、まずは練習で試してから使うことを徹底ください。

また、私自身も最近感じていることは、今回東京マラソンが開催されたら、秋以降の来シーズンはこれまで中止になっていた大会も開催に前向きになるでしょう。今回も現時点の自分の力を発揮できるよう準備して当日をむかえますが、まずは今回開催してくれた主催者に感謝しつつ、市民マラソンの再起動される日に走れる喜びを感じながら走りたいと思います。

現時点では天気予報もあてになりませんが、来週木曜日になればほぼ分かってくるので、そのタイミングでウルプロメンバーに向けて東京マラソン直前対策オンラインセミナーを開催する予定です。ウルプロでは練習会の他、毎週2、3回オンラインでトレーニングやストレッチをしたり、今回のようなオンラインセミナーも開催しています。

3月からはウルトラマラソンに向けた練習会やオンラインセミナーも開催していく予定です。参加したい方はFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。

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