サロマ湖ウルトラ公認記録取り消しの経緯

2019年サロマ湖の記録は非公認に!!

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昨日、共同通信から発信されたニュースはナイキアルファフライ ネクスト%発売より衝撃的な内容でした。

上の記事を読んで欲しいのだけど、簡単に書くと、2019年大会はコースの誘導ミスなどにより公認申請を取得してるコース以外を走ったため、日本陸連は公認記録を取り消した。という内容です。

公認記録へのこだわりがある方、ない方いると思いますが、陸上界にとっては大問題なのです。

サロマ湖ウルトラマラソンのコースは日本陸連公認コースであるばかりではなく、AIMS加盟大会でもあるのです。

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ランナーの間で、ガッカリしたとする投稿などたくさん見かけるにつけ、早めに状況だけでも伝えなければならないと思い大会事務局に電話しました。

すると北海道陸上競技協会の連絡先を教えていただいたので、そちらに電話すると詳しく教えていただきました。

聞き間違いなどあるかもしれませんが、可能な限り聞いたことをお伝えします。

・公認大会はスタート前にコース確認の車や審判長を乗せた車が走るが、何箇所かでパイロンの位置がおかしいことに気づき、コース設置をしているスタッフに伝えるも、指示通りに設置している、警察の指示通りなど、いわば押し問答してるうちに選手が来てしまい、パイロン位置など変えることなく大会が進んでしまった。

・審判長は2018年も審判長をしているので、パイロンの位置などコースが違うことに容易に気づいた。

問題箇所は5箇所

①31-40kmにかけての正しいコースより2mパイロン設置箇所が違う
②239号線から41km関門付近に向かうところでみちなり歩道を通さずに駐車場をショートカットさせた。
③45-61kmにかけて正しいコースより2mパイロン設置箇所が違う
④68kmの斉藤商店辺りで歩道に上げている。
⑤ワッカ手前のサイクリングロードを走らせたがここは計測箇所ではない。

聞き間違いがあるかもしれませんが、②については確かに昨年は例年と違ってショートカットするように誘導された記憶がぼんやりあります。

・大会後も航空写真を撮って慎重に確認を行った。

・12月25日に東京で会議があり、事実として上記5箇所のショートカットなどあったことを正式に確認

・1月中旬に(当然のことながら)公認コースではないことを決定。

・例年よりエントリー時期が遅れたのも、この件が理由であり、世界陸連公認大会なのにキチッとした運営ができないのでは大会存続ができないのではないかという事態であった。

・主催者や陸連としてもルール通りに運営するのは当然の義務であり今回の決定をし、そして発表した。

2018年大会以前の大会は大丈夫なのか?と不安になった。というのも2018年大会で世界記録が生まれている。

その質問に対しては、

2018年と2019年の審判長は同じであり、2018年は公認されたコース通りに運営されていたので問題はない。

と答えていただいたが、2019年に違うと気づいたのだから2018年までは公認コース通りだったと私も思う。

また、ショートカットがあったということは100kmなく、99kmなど短いこともあるのか?という質問に対しては、誘導が長くとっている箇所もありトータルでは変わらないかもしれない。とのことであるが、そもそも合計距離が100kmならOKという話にはならないので、この辺りは参考程度に聞いただけです。

GPSデータを見ても例年と距離はほぼ変わっていないのだから大差ないと思う。

ちなみに

GPSデータは、2018年大会が100.45kmで、2019年は101.56kmと2019年の方が長い。

どちらもSUUNTOだが、2018年はSUUNTOスパルタンウルトラか、SUUNTO9のデモ機(試作品)だったが、2019年はSUUNTO9なのでデータを調べてもコースのトレース具合がまるで違い正確だ。

101.56kmと少し長いのは当然で、エイドに入ったり、トイレに行ったりするし、そもそもコース計測している最短距離を走ることはできない。仮に今回のコースが多少短かったとしても、完走者は実際には100km以上走っているのは間違いないだろう。


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電話応対していただいた方は、責任ある立場の方だが、細かい質問にも丁寧に答えていただいた。

またサロマ湖に参加したランナーに申し訳ない気持ちでいっぱいでどう謝罪すれば良いのか分からないとも話していた。また経緯説明は近日公式ページで行う。と話されたので、このような提案をしました。

私を含めて参加ランナーの多くはサロマが大好きで大会がずっと続くことを望んでいる。ただ公認記録がなくなったことにショックを受けている登録の部のランナーや、公認コースを完走したと思ったら公認コースでないと言われたことに同じくショックを受けた一般の部のランナーは少なくない。彼ら彼女らはキチンとした公認コースのサロマを走りたいと願っている。

大会やり直しは出来ないにしても、昨年走ったランナーが希望すればエントリーできるようできないでしょうか?

具体的・実務的には、地元先行エントリーや、サロマンブルー優先エントリー期間に昨年のゼッケン番号など入れてエントリーできるようにする。その後残った枠を一般募集する。

その提案に対して

近日、理事会があるので、その案を理事会にはかる。

と話してくれた。

そもそも悪天候などにより中止したフルマラソンの大会で、翌年の優先エントリー権を付与する大会もあります。今回は悪天候など主催者に責任のないことではなく、主催者・運営サイドのミスで、参加者は何も悪くないのです。そのような観点から、2019年の参加者への対応が必要と考えていたなら、私が言う前に既に検討していたことでしょう。

またこれは主催者の判断決定事項ですからどうなるかは分かりません。

昨年参加したランナーの気持ちは、まずは主催者がなぜこのようなことが起こったかの原因や経緯の説明をしっかりして、今後同様のことが起こらない体制を作っていくことです。

自分自身、サロマ湖ウルトラマラソンは特別な大会であり、これからもずっと続いて欲しい大会です。その大会が継続できないのではないか?という事態まで追い込まれたことはショックでした。逆にそのくらい真剣に運営していることも分かりました。

走ったランナーからすると収まりがつかない気持ちも多々あるかもしれないけど、何事にもミスはある。そのミスを隠す組織はどんどん蝕まれていきますが、ミスをしっかり認めて公にできる組織はしっかり残ると思う。

北海道陸上競技協会から経緯説明がありました。

*2020年に関しては、新たに公認コースをとり心機一転開催に当たるとのことです。

 



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