今まさにフルマラソンシーズンに突入しようとしていますが、来年のウルトラマラソンやトレイルのエントリーも、そろそろ始まります。
初めてウルトラマラソンを走る方のキッカケは様々ですが、飲み会の席で、仲間から誘われて、酔った勢い、場の雰囲気で、その場でクリックしちゃったなんて方、少なからずいると思います。
翌朝、エントリー済メールを見てビックリという方もいるでしょう。特に12月の忘年会は要注意です。
ただ、エントリーしたからには頑張って完走しようとモチベーションが上がるなら良いキッカケだと思いますし、いつかは100キロ完走したいと思いながらも、踏み切れない自分の背中を仲間が押してくれたと思いましょう。
このタイプはチャレンジ富士五湖に多い気がします。
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また、酔った席でなくても、走ってみたいと思えば、現時点完走する力があるとかは考えず、コースや制限時間なども調べることなく、エントリーしちゃう方もいます。
現時点力がなくても、レースまでに足りないモノを補えば良いし、この思い切りも一定大事だと思います。本気で挑んで跳ね返されたら足りなかったモノが見えてきます。
このタイプは100キロウルトラマラソンだと、野辺山ウルトラに多い気がします。
ただ多くのランナーは、その制限時間内に自分はゴールすることが出来るかどうか悩んでいると思います。
多くのランナーが指標にする数値に完走率があります。もちろん完走率を見ればある程度難易度は分かりますが、気象条件によって、また参加者レベルによってバラツキは大きくなります。
様々な距離や累積標高の大会がある中で、制限時間が厳しいかどうかの基準になる考え方をお伝えします。
完走率とともに指標にしてみてください。
それは制限時間が優勝タイムの何倍かを調べるのです。
私の感覚では、
2倍
が基準です。それより低いと制限時間は厳しいレースと考え、1.5倍程度になると極めて厳しいレースと思います。
逆に2倍を超え、2.5倍以上になると制限時間は緩いレースと考えます。
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メジャーな大会で比較してみます。
□野辺山ウルトラ
制限時間 14時間
優勝タイム 7時間半前後
倍率 1.87倍
→少し厳しい。
□チャレンジ富士五湖100キロ
制限時間 14時間
優勝タイム 7時間前後
倍率 2倍程度
→標準
□サロマ湖ウルトラ
制限時間 13時間
優勝タイム 6時間30分台
倍率 2倍程度
→標準
□信越五岳トレイルランニング
制限時間 22時間
優勝タイム 10時間半程度
倍率 2.1倍
→やや緩い
□ハセツネ
制限時間 24時間
優勝タイム 7時間30分以内
倍率 3.2倍
→かなり緩い
□UTMF
制限時間 46時間
優勝タイム 21時間程度
倍率 2.2倍
→やや緩い
□おんたけウルトラ100キロ
制限時間 20時間
優勝タイム 9時間30分程度
倍率 2.1倍
→やや緩い
□おんたけウルトラ100マイル
制限時間 24時間
優勝タイム 15時間30分程度
倍率 1.5倍
→かなり厳しい
□さくらみちネイチャーラン
制限時間 36時間
優勝タイム 23時間程度
倍率 1.56倍
→かなり厳しい
一般にこの倍率が高ければ完走率は高くなりますが、距離の長いレースは制限時間まで、たっぷり時間はあっても先に進めないことも多々あります。
また、開催年に比べて優勝タイムは様々です。それは気象条件が様々なアウトドアスポーツですから当たり前ですが、優勝タイムが悪い時は完走も厳しい大会であったと思って間違いないです。
それと、優勝タイムは、強いランナーが走ったかどうかで変わってきますが、ウルトラもトレイルも選手層は厚くメジャーな大会であればこの考え方で大きくは狂わないと思います。優勝タイムは男子、女子合わせた総合優勝のタイムで比較してください。
第一回大会の場合は、主催者が優勝予想タイムを発表していれば、そのタイムと制限時間を比較すれば主催者の考え方が見えてきます。
100キロマラソンやロングトレイルに初めてチャレンジする方は2倍以上を目安に大会を選択したらよいでしょう。
また、何度か走っている方は、自分はだいたい優勝者の何倍かを調べておくと、いろいろな面で目安になります。
私は100キロマラソンなら1.25〜1.35倍ですが、アップダウンのあるコースは倍率が高くなる傾向があります。
11月以降に、来年初めてウルトラマラソンにチャレンジする方や、サブ10を狙う方などを対象にした、
ウルトラセミナー
を再開しますので、ご興味のある方ご参加ください。
上記リンクに今年開催した参加者の大会結果や参加した感想などを掲載しております。
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