靴ひもが結べない?〜できないことをできるようにするには〜

昨日は午後練の前と後にパーソナルレッスンをしました。

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午後練の後にパーソナルレッスンをしたIさんはシューズの紐を結ぶのが苦手で練習中やレースにもよく解けていました。シューズのフィット感にも影響して、本来フィットするはずのシューズがスリッパのように感じることもあり、これはマズイとパーソナルで時間をかけて教わったこともあったようですが、その後も中々できるようにならなかったようです。

多くの方が「当たり前にできる」ことが、「自分はできない」ことって、私自身いくつもあるし、大半の方はあると思います。

Iさんは新聞紙など縛るときにもゆるんでしまい、結んでから隙間に新聞紙をねじ込むなど、蝶々結びがとにかくできないようです。

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以前、簡単に解けてしまうなら、結ばないでとめるようなアイテムを使ったらどうかとアドバイスしましたが、それは嫌なようでした。時間のある時になぜ出来ないのかをアドバイスしようと思ってましたが、昨日のレッスンの合間にシューズを履き替えるタイミングでそのことを思い出してアドバイスしました。

まず、Iさんの結び方を見ると逆に捻ってしまっているので、私が結ぶのを見てもらいながらやってもらう中で、あることに私は気付きました。

私は何も考えなくても、手元を見なくても結べるので、改めて言語化して説明しようとすると、どう説明したらよいかスッと出てこないのです。

そこで、まずは紐を手に取り結ぶ過程を、右手を下になど、自分の視覚に入っている状況を言語化しつつ、Iさんに伝えました。

そして、Iさんは手順を声に出しながら結ぶと完成しました。

かなり嬉しかったようですが、解いて繰り返してもらいました。手先をどう動かすかを覚えることがとても大事です。その過程で締めた箇所を指で押さえないから弛んでしまうことも分かったので、このタイミングで指で紐を押さて結ぶなど説明しつつ繰り返してもらうと、「初めてキュッと締まった」と話しました。

忘れた時のため、自宅で練習する時のために、Iさんが手順を声を出しながら結ぶところを動画撮影しました。

ここまですればもう大丈夫でしょう。

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そのシューズで走ってもらうと、フィット感が絶妙で足が軽くなったし、足先に余計な意識をしなくてもよくなった。何より、今まで大会前に人に結んでもらった後に微調整したくても、解いたら結べなくなるので我慢していたが、これからは自分でできるのだからストレスないとのこと。

Iさんからの振り返りの中の靴紐の部分を抜粋して紹介します。

靴紐問題は、かねてからの課題であり、他の方に結んでもらって走ったときには、シューズが別物のように足にはまり、大会やタイムトライアルではPBという数々の経歴を持っていました。最近も、走る中で足が靴の中で、ゆるっと動き、接地がゆらぐ、なんとなく気に掛かる事態が続いていたのです。紐結び動画+言語化+動作を実施、により自分で緩まない蝶々結びを完成することができました!!これは、今後期待できるのでは、と思っています。

先程、Iさんからこのようなメッセージがありました。

今朝もバッチリです!

しかし、わからない人には、劇的な違い、実感できないかもしれません!!

初めて自転車に乗れた時のようなものですか?と質問するとこのように返ってきました。

あえて言うなら、補助輪や他者の支えなく乗れたとき、ですかね 笑

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大半の方は、靴ひも結びには困っていないと思いますが、なぜ今回紹介したかというと、これってウルプロ午後練や、パーソナルレッスンでランニングフォームを作っていく過程と同じことなのです。

考えることなくいつの間にか出来てしまった動作より、苦労して出来るようになった動作は、出来なかった原因や出来るまでの過程を理解しているので言語化しやすいです。ただ自分自身では知らぬ間に出来るようになった動作についても、アドバイスする際には可能な限り単純化して伝えるようにしています。そしてアドバイスの過程で変化が出てきたら、何を意識したのか?とか身体の動きはどこがどう変わったのか?などその方の言葉で話してもらいます。

その言葉を聞き、私自身がその方の状態を把握して、次のアドバイスをします。そのようなレッスンを数多くしていくことで私自身たくさんの経験が蓄積してきました。

見る(視覚情報)だけでどうすれば良いか把握できる方もいれば、聞く(聴覚情報)だけでできる方もいます。また見るだけでは認知できないけど口にしたり聞いたりすることで認知しやすい方もいます。私は行動心理学などの専門家ではありませんが、「言語で伝える」「動きを見せる」だけではなく、場合によっては足を持って動かしてあげたり、私の筋肉の緊張と弛緩のタイミングを触ってもらうなど「触感で伝える」ことなども組み合わせています。レッスン時間は限られているので、この方にはどのような方法が最も効果的かを図りながらレッスンを進めます。

何はともあれ、パーソナルレッスンを受けたいただいた方が抱えていた『大きな課題』が解決してよかったです。私を頼ってレッスンを申し込んでいただいた方には何か掴んで欲しいと思っています。

ウルプロ練習会やパーソナルレッスンをご希望の方はFacebookのメッセージにてお問い合わせください。

キャタピランの他、このようなアイテムもあるので、どうしても苦手な方は活用してみてください。私もケースによっては活用しています。

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