2021年のアボット・ワールドマラソンメジャーズ(6大マラソン)の開催規模

アボット・ワールドマラソンメジャーズ(WMM)とは、世界のトップレベルのランナーが集まる大規模な6つのマラソン大会のことで、東京マラソン、ボストンマラソン、ロンドンマラソン、ベルリンマラソン、シカゴマラソン、ニューヨークシティマラソンで構成されています。

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その6大マラソンは、東京マラソンを除き、大規模な参加人数のまま開催される見通しです。

海外のマラソン事情に詳しい友人から聞いた情報によると、以下の規模で開催されます。

ベルリンマラソンは、従来から10,000人減らした35,000人でこの週末に開催され、日本からトップ選手だけではなく、市民ランナーも参加します。

その後、ロンドンマラソン、シカゴマラソン、ボストンマラソン、そして東京マラソン、ニューヨークシティーマラソンと続く予定でしたが、東京マラソンは3月に延期になりました。

各大会は社会実験(実証実験)の意味合いもあるのでしょうが、1,000人、2,000人規模の大会も中止になる現在の日本の状況に慣れてしまっている私を含めたランナーからすると驚きであり、また残念な状況でもあります。

WMMの一角を担う東京マラソンの主催者としても、この流れがあるから絶対に開催したいと準備を重ねてきたのでしょうが延期になりました。参加予定だったランナーは無念でしょうが、主催者の無念さは相当なものだったと私は勝手に思っています。

今回、教えていただいた友人は、海外にも友人の多いランナーですが、海外の友人から、「なんで東京はやらないの?感染者が一番少ないのにやらないのは全く理解できない。」と言われていると、私へのメッセージに付け加えてくれました。

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Googleで調べてみました。

2021年9月20日時点

7日間平均感染者数

  • ドイツ  8,821人
  • イギリス 29,841人
  • 日本   4,886人(東京都 771人)

アメリカは広いので、大会を開催する州ごとに調べると

  • ニューヨーク州  5,208人
  • マサチューセッツ州(ボストン)  1,919人
  • イリノイ州(シカゴ)  3,585人

たしかに東京が一番少ないことが分かります。

ワクチン摂取率・・・人口比

(必要回数接種完了—1回以上接種)

  • ドイツ  63.4%—67.4%
  • イギリス 66.7%—72.9%
  • 日本   54.5%—66.7%
  • アメリカ 55.4%—64.6%

当初、日本のワクチン接種は遅れていましたが、今では他の3国と比べても遜色ない接種率です。現在の流れから行くと必要回数接種完了率も近々ドイツ、イギリスを抜く勢いです。

また、パリマラソンも10月17日開催です。

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日本は、現在発令中の緊急事態宣言が月内で解除する見通しで、今後徐々に落ち込んだ経済対策など進めていき、大規模イベントも実証実験をしながら参加可能人数を増やしていくと発表されています。

その過程で、マラソン大会も開催されていくでしょうが、既に中止発表された大会が中止を取りやめにすることはないでしょう。現在募集を完了した大会に関しては、これから再度緊急事態宣言が出るような状況なら仕方がありませんが、小康状態を保っている状態の中では、感染再拡大が危惧されるからなどの理由により中止するなどないよう望みます。

昨年、日本陸連が調査報告した競技会開催による感染者は、参加者等関係者約67万人のうち1人だけでした。

また、小規模・中規模ながら開催している大会で、クラスターが発生したという事例はなく、NPO法人スポーツエイド・ジャパン主催の大会では大会後に感染者は一人も出ていませんし、他の大会も同様でしょう。

 

ランニングイベントは感染リスクが低いのか?

マラソンは屋外で開催する非接触のスポーツなので、室内スポーツや、接触型スポーツと比べたら、感染リスクは低いでしょう。それでも絶対に感染者が出ないかと聞かれたら「絶対」なんて答えることはできません。

ただ、現時点で日本における感染者数が168万人に達した感染症ですから、既に1人も感染者が出たらいけないという時期ではないでしょう。

もし大規模マラソンにより感染者が出るとしたら、どのような場所・状態が危ないのか?を実証実験にて調査し、その結果を次に活かしていけば感染拡大しない大会運営はできるはずです。また10月に開催予定だった東京マラソンは全参加者そしてスタッフ・ボランティアなど大会に関わる全ての関係者を対象としてPCR検査を行って、陽性者は除外した上で開催する準備をとっておりました。元々参加者は42.195km走ろうという健康な方ですから、感染したとしても重症化リスクは同年代と比較して低い方々です。東京マラソンの規約に大会1ヶ月前に緊急事態宣言が出ている場合と入れてしまっていたのがネックになったのかもしれませんが、国の実証実験事業としてではなくても、東京都や日本陸連の実証実験として開催できなかったのかな。と残念な気持ちもあります。

さて、大半のランナーにとっては、コロナ禍前のように大会が開催して欲しいと考えているでしょうが、大会が開催されるようになるのに大事なことは、ランナー自身が大会開催を望む事です。どうせ中止だとかSNSなどに投稿しない事だと思います。それらの投稿は回り回って大会関係者の目に触れます。また、主催者にどうせ中止なんだから早く中止発表してください。なんて電話やメールをするランナーもいるようですが、主催者発表を待ちましょう。

主催者の立場に立てば、開催したいという強い気持ちがあっても、参加者の方が中止でも構わないという姿勢を示してしまったら気持ちは揺らぐと思います。

まずは、世界のマラソン大会が少しづつ動き始めたことを私自身嬉しく感じます。そして近い将来日本でも再開すると信じて準備していきます。

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