ウルプロメンバー 植村雄一郎さん サブ3達成  目標達成に大事なこと②〜ウルプロ入会後急成長〜

 

前話で植村さんがウルトラプロジェクト入会時の気持ちや目標などを紹介しましたが、今回は入会後のことを紹介します。

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2016年7月の練習会に参加した植村さんの走りを見て、肩に力が入ったフォームでしたが筋力は相当強いので速くなるなーと思っていました。当時はまだサブ3.5をしていないレベルでしたが、速いグループに入って果敢に付いて行きました。

そして目標達成のための練習計画の考え方などを伝えると、苦手な30km走などを一人で黙々とこなすなど徐々にランニングにのめり込んで行きました。

元々凝り性なのでしょうが、練習会に来るために速くなる自分を感じることができ楽しかったのだと思います。また奥様の育子さんも7月に入会し一緒にランニングライフを楽しんでいました。

徐々に速くなる植村さんを練習会で見ることも楽しかったのですが、急激に力が付いて来たこともありますが、練習会後にメンバーと食事に行った時などに、速くないと走る意味がない的な発言が出るようになってきたので注意したことがあります。

本人は自分を鼓舞するために話していたのは分かりますが、誤解されると思ったからです。

ランナーの中にも、ランニングをする目的や価値観は違うし、年齢、体力、経験などだけではなくランニングに使うことができる時間も様々です。そのように様々な環境にあるランナーが一緒に練習を行う時に大事なことは、メンバー同士がそれぞれの価値観を尊重することです。そして頑張っているメンバーを応援し、良い走りをしたら自分のことのように喜びあえるような関係になったら素晴らしいと思っています。

そんなことを伝えて行きましたが、この前、植村さんから、こんな言葉がありました。『大会は一生懸命練習した成果を出すために走る場所だと私は思っているので、練習もしないで大会に出るランナーは理解できませんでしたが、最近は色々な楽しみ方があって当然だと思えるようになってきました。』余裕が出てきたようです。

そして、北海道マラソンでは暑くてもサブ3.5はできるレベルに達した植村さんとペースや補給などアドバイスをして大会に備えました。

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大会前にこんなメッセージが届きました。

ブロックはFになってしまいました。
北海道マラソンエントリー時、非公認大会の横浜マラソンの記録しかなかったため、ベストタイムなしとしてみなされてしまったようです。 ①実業団・招待選手 ②ベストタイムありの選手 ③予想タイム申告選手 ④何も申告なしの選手 の順でスタートブロックを決定するので予想タイムを伝えても、ベストタイムがないのでベストタイムの遅い人よりも後ろのブロックになってしまうのです。 と北海道マラソン事務局に問い合わせたら言っていました。 全部でIブロックまであります。 スタート地点までのロスと3キロ地点くらいまでの混雑でロスタイムは12分くらいありそうですから 3時間18分!! 頑張るしかないですね。ブロックに関してはもうどうにも出来ないので、Fブロックからいかに追い上げるかです。 前半は蛇行せずに力を温存して、空いてきたらスピードアップします。

 

2016年8月28日 北海道マラソン

3:28’40”(3:24’04”)

ランニングライフ1年目の大きな目標である別府大分毎日マラソンの資格を得るための最後のチャンスとなった大会であり、当時の自分は1年目で別府大分毎日マラソンを走れなければ、走る意味がないとさえ思っていました。

その北海道マラソンのエントリー時点では、公認大会の完走記録がなかったのでFブロックスタートになり非常に落ち込んでいました。北海道マラソン事務局に「別府大分毎日マラソンの参加資格を狙っている。スタートブロックはなんとかならないか?」と問い合わせたのですが、当然ながら何ともなりませんでした。

やるしかないので、Fブロックからでも絶対にグロスでサブ3.5をしてやると意気込んでいました。

ウルトラプロジェクトに入会して、マラソンが速くなるための練習を2ヶ月間行ってきました。今まで練習したことのなかったインターバルや、真夏の暑い中の嫌いな30km走を複数回実施しました。出来ることは全てしたと、満を辞して挑むことが出来ました。

Fブロックスタートを意識しすぎて、オーバーペース気味で入り30kmから失速したのですが「別府大分毎日マラソンに絶対に出る!!」という思いから35kmから再びペースを上げ、サブ3.5を達成しました。

別府大分毎日マラソンへの思いが勝りました。北海道マラソンは私のマラソンの原点となる大会です。

 

北海道マラソン開催中、私は日本陸連(JAAF)公認ジュニアコーチ研修中でしたが、休憩中に電話をいただきました。嬉しくて感極まっているようでした。本人が北海道マラソンにかけていることは分かっていたので私も嬉しかったです。そしてレース後にレース展開や補給などについても振り返ってもらいました。

レースに限らず練習でも、良い走りができた、できなかったで終わったら次に繋がりません。出来たのなら、なぜ出来たのか?出来なかったのなら、なぜ出来なかったのか?どうしたら良いのか?など考えてもらっていますが、植村さんはその後もしっかり振り返っています。このレース頃から入会前の目標を上方修正するようになりました。

当初大阪マラソンは3時間15分を目標にしていましたが、少し上方修正し、序盤はサブ3ペースギリギリ(4’15/km程度)で走り、そのペースを体感してもらい、きつくなったら粘らずに徐々に落として3時間1桁を目指すことにしました。

2016年10月30日 大阪マラソン

3:05’00”(3:03’58”)

北海道マラソンが終わりスピード練習、ロング走も継続していました。当時の自分の実力はサブ3.5くらいと認識していました。

そんな中、大阪マラソン2週間前に高島平ロードレース(20km)に出走しました。この大会は5kmの周回コースで箱根ランナーやオリンピックランナーも出場する大会です。

トップランナーに周回遅れにされた際にスピードの違いを目の当たりにし、実力が全然違うのに、すごく悔しい気持ちになりました。

少しでもそんなランナーに近づきたいという思いや、タイムに対する欲が強くなり始めた頃です。この大会では自分が思っていた以上のタイムで走ることができ、力がついてきたことを実感しました。この頃からサブスリーを意識し始めました。

そして、大阪マラソンに出走。目標は(走れない大会ですが、)大阪国際女子マラソンの参加資格タイムの3:10’00”でした。

後半も大崩れすることなく目標タイムを上回り、大幅にPBを更新出来ました。思っている以上に力がついていると自信がつき、その後、速い人が集まる練習会にも参加するようになりました。

PBを出した後は、体は疲れているのですが気持ちが乗っているので負荷の高い練習も出来てしまいます。実際、私も気持ちが乗っていたので大阪マラソン直後に負荷の高い練習をしたところ体は正直で調子を大きく崩してしまいました。フルマラソン直後は休むことがとても重要であると認識した大会です。

大阪マラソン以降、たくさんのランニング仲間ができました。類は友を呼び、頑張っている市民ランナーは頑張っている市民ランナーを引き寄せるんだと思いました。

 

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レース後に振り返りを送ってもらったのがこちらです。

あと2分くらい速く走れると思っていましたが、少し暑くて出来ませんでした。 風はなかったのですが、スタートタイムが16度で日差しも強かったので日なたは暑かったです。 10月末の大阪はこんなもんかもしれないです。

悪かった点

① 30キロ過ぎてからの粘り・・・北海道マラソンは是が非でもサブ3.5だったので、足が30キロで終わっても必死に粘り、粘れました。 タイムは30キロ以降の大阪マラソンの方が断然速いのですが、今回はサブ3が出来ないと思ってから粘れなかったと思います。

② 8kmでの足の張り・・・8kmまでは4’10″/kmペースで走れていたのですが、足に張りが出てからは4’15”-20″/kmに落としました。 足に張りが出た理由は、 オーバーペースなのか、水曜日の練習会でAで3本して翌日の育子の練習のペーサーでB+をして疲労が溜まっていたのかはわかりません。 疲労が問題なら、レース週の練習量を減らせばいいのですが、オーバーペースであるなら、もっとスピード練習をして足を作らなければならないと思います。

良かった点

①35kmまで足が持った・・・これはペースを落としたからというのもありますが、練習で距離を走ったことが大きいと思います。 距離走の成果が出ました。

②1番遅いラップでも4’40″/kmまでにまとめられた・・・自分自身の中で粘れなかったとはいえ、足が終わっても4’40″/kmまでにまとめられたのは自信につながりました。 スピード持久力がついてきたのだと思います。

今後について

11月末までは大会もあるのでスピード練習とつなぎジョグ練習のみでいいと考えています。 12月は湘南国際ハーフ、青島太平洋もロング走のスピードロング走と位置づけして、400km/月走る予定でいます。 週に2回(疲労があれば1回)スピードポイント練習をするつもりです。 1月はハーフが2つありますがスピード練習の位置づけです。 月間200km/月で週2回のスピード練習をして別大に臨むつもりです。

 

本人は30kmからの粘りを悪かった点としていますが、レース前に決めたプラン通りに走り、さらに自己ベストを大きく更新したのです。目標も明確になってきました。

しかしこの頃から少し迷いが生じはじめ試行錯誤の時期に入ってしまいました。

 



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