昨年7月にウルトラプロジェクトに入会した植村雄一郎さんが、北海道マラソンで2:56’13”のサブ3を達成しました。
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このページの読者は速いランナーが多く、皇居ランに関するアンケートを実施したところ21.1%の方がサブ3ランナーだったという結果も出ています。
ただサブ3を初フルマラソンから1年少々で達成したランナーは少ないと思います。
今回取り上げさせていただいたのは、その結果もさることながら、明確な目標をたて、試行錯誤し、少しづつ力をつけていった過程が、様々なランナーの参考になると思ったからです。
ランナー一人一人おかれた環境や身体特性は様々ですが、自分自身が成し遂げたい目標に対してどう取り組んだかを読み取っていただければと思います。
まずサブ3を達成した時の気持ちを聞きました。
サブ3を達成した時の気持ち
やっと達成できたという安堵の気持ちでした。
サブスリー出来ると思っていた2月の別府大分毎日マラソンで、まさかの失速でサブスリーにかすりもしない結果に終わり、その時から真夏に開催される北海道マラソンで絶対にサブスリーをすると自分自身に誓いました。
別府大分毎日マラソンでサブスリー出来なかったのなら、厳しい条件の北海道マラソンで達成しないと意味がないとさえ思う程でした。
私にとってサブスリーは1つの通過点だと考えていたので、サブスリー達成に対する強い思いはありませんでしたが、実際走っている時は、サブスリーペースからどれくらい余裕があるのかを5km毎に確認するほど意識をしながら走っていました。
37km地点でサブスリー達成を確信したのですが、それまでは失速してしまわないか不安でいっぱいでした。ゴールをした時はこれまでのきつい練習や、応援してくれた人の顔が浮かんできて涙が溢れてきました。
サブスリーを達成しないとわからないこともたくさんありました。
届きそうで届かない、バランスの取れた練習を必要とするサブスリーは、市民ランナーにとっての一つの大きな憧れなんだと実感しました。
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初フルマラソンからのタイム推移
2016年3月13日 横浜マラソン
タイム 3:46’57”(3:40’57”)
当選したから走ってみようということで出場した初マラソンです。
当初は練習してから臨もうと考えていたのですが、結局2週間しか練習せず走った距離は合計30kmで横浜マラソンに挑みました。結果は3:46’57”(3:40’57”)で、しっかり練習したらもっといいタイムで走れるのではと天狗になってしまった大会です。
2016年6月24日 函館マラソン
タイム 3:49’11”(3:49’01”)
テレビで聞き覚えのある大会、別府大分毎日マラソンの参加資格タイムがグロスタイムで3:30’00”と知り、走ってみたいと思い始めました。
しっかり練習したら別府大分毎日マラソンの参加資格をクリアできると安易に考え、参加資格を得るために挑んだ函館マラソンでしたが、マラソンはそんな甘いものではなく、初マラソンよりも遅いタイムとなりマラソンの怖さを思い知らされました。ただ思い描いていた走りが出来なかったことで、マラソンにのめり込むきっかけになった大会です。
マラソン練習の知識もないまま練習をしていたのですが、ランニングクラブに入会して基礎から教えてもらうことが速くなるための1番の近道だと考えウルトラプロジェクトに入会しました。
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本サイトより
植村さんから入会の問い合わせがあったのは2016年6月29日です。
その時のメッセージを読み返すとこのように書かれていました。
秋には3時間15分を切ることを狙っていますが、直近の目標は北海道マラソンを最低3時間30分で走ることです。
マラソンを始めたのが2016年の3月で、まだ4ヶ月も経っていません。
横浜マラソンが初マラソンで、大会2週間前から合計30キロ走っただけで大会に臨みました。当初はマラソンを続けるつもりはなかったのですが、初マラソンで思ったよりもいいタイムが出たので、趣味として頑張ってみようと思い今に至ります。
横浜マラソン後、走行距離も増やし、スピード練習もして、自信を持って函館マラソンに出たのですが、初マラソンより遅い結果となりました。自分の練習法やランニングフォームが間違っているのではないかと思い入会を検討するようになりました。
また、当時いただいた入会申込書の目標タイムにはこのように書かれていました。
3時間30分:2016年8月 北海道マラソン
3時間15分:2016年10月 大阪マラソン
1時間30分(ハーフ):2016年12月 湘南国際マラソン
3時間:2017年11月
2時間40分:2019年2月
2019年12月:福岡国際マラソン完走
植村さんは、今回の記事の中でも初マラソンから1年以内にサブ3を達成できなかったのが悔しかった。遅すぎたと書いていますが、入会当時の目標を改めてみると順調すぎるくらいに伸びているのです。元々今年の11月にサブ3を達成する予定だったのです。
また、仕事、多趣味、家族サービス等で練習時間の確保が難しいというコメントを植村さんを知るランナーがみたら呆れてしまうかもしれませんが、そのくらいこの1年間本気でランニングに取り組みました。
練習会後によく食事にいき、色々話しましたが、一番伝えたかったのは、何のためにその練習をするのかをしっかり考えることと、現在の力を客観的に把握し、目標達成に必要な力とのギャップをどう埋めていくのかを考え、計画を立てて実行していくことです。
北海道マラソンでサブ3を達成した直後に、植村さんから電話が掛かってきました。私は奥武蔵グリーンラインにいたので電波が悪く途中で切れたりでしたが、本人の嬉しそうな声が聞けて私も嬉しかったです。まだまだ目標は高いところにありますが、着実に積み重ねて行って欲しいと思います。