2015神宮外苑24時間チャレンジ  〜男子ランナーの1時間ごとラップイメージと寒さ対策の誤算〜

昨年12月に開催された神宮外苑24時間チャレンジについて書いた当時のブログの記事を抜粋して紹介します。

参加者がどのようなペースで走っているかを視覚的に捉えるためにこんな資料を作ってみました。

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男子選手の1時間ごとの周回数を1枚のシートにまとめたものですが、9とか8とか数字だけではイメージが湧かないので、色を付けてみました。

名前は10位までの選手と私だけ掲載しました。
この距離に、最後の1周未満の端数が加算されますので、順位変動があるかもしれません。

まず全体の色のバラつきを見てください。

赤は濃ければ濃いだけ周回数が多く、黄色は5周です。それより薄いのは更に少ない周回数です。

一周は約1325mですから、5周だと6.6キロくらいですから、黄色は歩き混じりのケースが多いでしょう。

薄いオレンジの6周は約8キロですから、走っているランナーです。

黄色より薄いのは、完全に歩きか、止まっている時間帯が長い選手です。

分かりやすいのは、スタート直後の左側は赤いです。

上位選手はほとんど赤かオレンジですが、トップの重見選手以外は、キツイ時間帯があったのが分かります。

また、12時間を過ぎた辺りは薄い色が目立ちます。

実際コース上にランナーは少なかったです。

しかし、重見選手は凄いです。最初から最後までほぼ8周です。

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私は16時間経過した、深夜3時くらいから7時までの4時間は、薄い色になっています。

その辺りについてこんな風に書いていました。

天気予報でも深夜は2°Cくらいになるのは分かっていたので、寒くても耐えられるようなウェアを準備しました。

ウルトラマラソンや、トレイルでも、ロングタイツはほとんど履きませんが、今回は7年くらい前に買っていらい使ってなかった保温タイプのCW-Xを履きました。

膝に負担がかからないように、膝に皺を寄せて履きます。イメージとしては膝を直角に曲げた状態で膝が突っ張らないくらいが私は良いと思います。

膝に皺がない状態だと脚を上げる度に、テンションがかかります。

ソックスはR×Lsocksのメリノウール素材にしました。

スタート時は、こんなウェアでした。ファイントラックのノースリーブに、厚めのロングスリーブを重ねて、さらにTシャツです。

手袋は薄めのをチョイスしました。

数時間経って風が冷たくなると、まずはノースフェイスの薄手のウィンドブレーカーをきました。

さらに寒くなると、ユニクロの風を通さないフリースを着て、厚めの手袋に交換しました。

気温に応じてウェアを調整したのと、比較的走れていたので、寒くはなかったです。

やはり走れていれば寒くはない。

12時間経過した頃は、1時間に一回はエイドでシチューやカレーを食べ、また二周ごとに水分補給するなどし、1時間に確実に6周するようにした。

このときは余裕があり、自己ベストまで持っていけると考えていた。

歯車が狂ったのは、夜中の3時くらい。調子よく走っていたが、少し眠くなってきた。

まだ耐えれる眠さだったけど、強烈な睡魔に襲われる前に5分だけ寝ることにした。

前回の2012年も、1時間に一回5分づつ寝て睡魔を追い払った。

ただ、今回は予防的なこの行為が悪循環を引き起こしてしまいました。

寝袋を持って行ったので暖かく、目を瞑ると心地よかったけど、ウェアと肌の間に汗が溜まっているのを感じた。

すぐに着替えれば良かったが、そのままスタートしてしまった。

さっきまで調子良かったのに、身体が汗冷えしたから走れない。

そして本格的な睡魔が襲ってきた。

止む無く、一旦着替えつから、今度は10分寝ることにした。

ウェアを脱いだらウインドブレーカーまで汗びっしょりだった。

着替えて、今度はダウンジャケットを着て寝袋に入ったが寒い。。。

完全に冷えてしまったようだ。

そこからは、休んでも身体が冷えるので、しばらく歩くことにした。

身体が冷えると、強烈な睡魔に襲われ、歩くのも、ままならない。

タブレット型のブラックブラックを噛んだら、一瞬目が覚めた。

これはいいと、何粒か食べていると気持ち悪くなり、数回吐いた。

やはりカフェインは身体に負担をかける。

さいわい完全にやられてないから、エイドでシチューなどを飲んで体調を戻したりした。

その頃が画像の色が薄い部分です。

残り5時間半で距離は157キロくらい。

もう1時間に4、5キロしか進めてないから、このままだと180キロに行くか行かないかのラインになってしまった。

あそこで休まなければ。

とか、

すぐに着替えれば。

とか、思ったが後の祭り。

一か八かで30分寝ることにした。

まずは睡魔を取り払う。

30分ではすっきりしないから+10分寝て、起きたら6時20分でした。

あと4時間40分で、現在の距離は157キロくらい。

180キロぎりぎりか。。

と思い、まずは歩いたが、少し睡魔が去ったのか、自己ベストは無理でも、200キロ目指して行けるとこまで行こうと、思い直した。

ちょうど快調に飛ばす重見選手に抜かれたので、後ろを走りリズムに乗ると前に出るなどしてるうちに身体が温まってきた。なんと寝る前は1周15分かかっていたのに、7分30秒で通過した。序盤より速い。

そのまま4周走ってから補給に入った。19時間から20時間は5周ですが、これは40分弱で走りました。

そこからは元気に走れるようになり、みんなが元気になるラスト2時間くらいまでは、ガンガン抜きまくりました。

さすがに疲れが出てきたけど、頑張った。200キロに到達するには、ここで頑張らねばと走った。  

これが、その頃。


ペースをグイッと上げることは出来るが、長くは続かない。

ラスト1時間では完全に疲れ果てていたが、最後の踏ん張りでペースアップした。

平均キロ6切らねば200キロは超えない。  

こんな風に走っていました。


ラスト30分で200キロ超えは絶望的になった。

あと1周1325m足りなかった。

でも、悔しさはない。

スタート前には、数時間でレースが終わったらという不安があった。

それが辛い時間帯はあったが、その他は元気で笑顔で走れていた。

ウルトラマラソンの終盤にこれだけ身体に痛みがなく、内臓系のトラブルがないのは珍しい。

スパルタスロンで失った自信は、スパルタスロンを走ることでしか取り返せないが、体調さえ戻ればまだまだタイムは伸びると確信することができたレースでした。

また、神宮外苑前には、ここで大きなダメージがあると、別大や東京まで不調を引きずると不安があった。

しかし、レース翌々日の今日は、多少の痛みはあるが、周りが違和感を持たないように歩いているから大丈夫そうだ。

年内はゆっくり休んでも来年から、がっつり走ります。

しかし、貴重な経験をしました。

今回のような汗冷えは初めてだし、寒さが睡魔を増長することもわかった。これが山だったらと思うと怖いです。

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