フルマラソン5時間24分からのサロマ湖100kmウルトラへの挑戦

昨年8月にサロマ湖100kmウルトラマラソンを完走したいと入会した水澤さんの当時のフルマラソンPBは5時間24分01秒(net 5時間07分33秒)でした。

そこから走力を付けて、今年のサロマ湖出走時のフルマラソンPBは4時間26分24秒と入会時からは1時間短縮しましたが、それでも13時間制限のサロマ湖を完走するにはギリギリの走力でした。本人はそのことを自覚しているからできる準備はしっかりやって挑みました。

結果は12時間44分22秒と目標達成しました。

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水澤さんに準備を含めてレースを振り返ってもらいました。

□事前準備について

2月に故障し完治に2ヶ月ほどかかり練習会に参加出来ない日々が続いていましたが、ウルトラセミナーに参加し、自分の場合は完走までにフルマラソンの3倍程度の時間を要すことを理解でき、エナジージェルの必要数や寒くなった時の事前準備を万全にすることが出来ました。

□完走した時の気持ち

完走するという目標はクリアできましたが、序盤暑かったことから水分を摂り過ぎて、後半気持ち悪くなるなど、課題が浮き彫りになりました。まだまだ改善箇所があると感じました。

□準備して良かったアイテム

寒さと雨対策のための雨具は準備して良かったです。中間の大エイドに念のため雨具を入れておき、雲行きと天気予報、昨年50キロに出た時のワッカの悪天候の記憶があったため、ポケットにカッパを忍ばせておきました。予想どおり大雨、突風になった時は、カッパで低体温を防ぐことができました。

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□補給について

前半20キロすぎから眠気を催しました。その睡魔は徐々に激しくなり話していないと寝落ちしそうでしたので、知らない方にも話しかけてました。

10キロごとにアスリチューンを取りましたが若干低血糖気味になったように感じています。もしかすると前日の食事で炭水化物が足りなかったのかもしれません。

また後半は胃腸の不良に悩まされ、トイレに何度も駆け込みました。おそらく水分の摂り過ぎと、エイドでレモンを摂取しすぎたことが原因だと思ってます。

 

(新澤より)水澤さんが襲われた眠気は、複数のウルプロメンバーも経験しましたが、低ナトリウム血症気味だったのかもしれません。ドクターランナーの佐藤さんに以前教えていただきこちらの記事を作りましたが、その中に低ナトリウム血症の代表的な症状を掲載しています。

『喉が乾く前に水を飲め』は危ない~運動関連低ナトリウム血症にご注意を~

【代表的な症状】
・運動能力の障害
・手足のむくみ
・めまい
・嘔気、嘔吐
・頭痛
・意識が遠のく
・怒りっぽくなる、混乱する
・けいれん
・尿が出なくなる

 

この中の「意識が遠のく」状態だったのなら私も経験あります。

記事の中で、「低ナトリウム血症は、運動により汗でナトリウムが失われ、不適切な水分補給をすることで血が薄まることが主な原因で起こる。」と書いていますが、今回水澤さんも、序盤の蒸し暑さから水分の取り過ぎだったのでしょう。

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□セミナーや練習会に参加して

ウルトラには復活があることをセミナーなどで教えてもらってました。胃腸などの不調により何度もリタイアを考えましたが、すぐに諦めずに復活出来るタイミングを待ちながら先に進むことは、事前の知識がないと難しかったと思います。

 

こちらは、水澤さんが昨年入会前の体験参加した奥武蔵練習会の画像と記事です。合わせてお読みください。

スタート前に接地ポイントや腕振りなどアドバイスしたらすぐに自分の動きに取り入れたのが印象的でした。

自宅でできるトレーニングのアドバイスを求められたので、顔振峠で行いました 笑

8/19  ウルプロ奥武蔵練習会  〜ウルプロシャトルランは精神鍛錬にもなる〜その1

□最後に

100キロ走り切った後には別の風景が見える!と言われてますが、正直まだ何も見えてません。 出来る限り準備をしたつもりでも、低ナトリウムなどの理解の不足していたと感じます。 また来年も挑戦するつもりなので、走力をつけて、今年の教訓を生かし10時間台でゴール出来るように頑張りたいと思います。

 

(新澤より)水澤さんは凄く力を付けているので来年sub11も可能だと思います。そのためにも、この秋のフルマラソンで、まずはsub4を達成し、来年にはさらなるタイムアップを果たせるよう故障に気をつけ頑張って欲しいです。

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