世界陸上の男子400mリレーで2大会連続で日本が銅メダルを獲得しました。
1位のアメリカは37秒10(今期世界最高記録)、2位のイギリスは37秒36(ヨーロッパ記録)、そして3位日本は37秒43の(アジア記録)、さらに4位ブラジルは37秒72(南アメリカ記録)とハイレベルなレースになりました。
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国 | タイム | マーク | リアクションタイム | |
1位 | アメリカ(USA) | 37.10 | 今期世界最高 | 0.149 |
2位 | イギリス(GBR) | 37.36 | エリア記録 | 0.156 |
3位 | 日本(JPN) | 37.43 | エリア記録 | 0.132 |
4位 | ブラジル(BRA) | 37.72 | エリア記録 | 0.157 |
5位 | 南アフリカ(RSA) | 37.73 | 0.151 | |
6位 | 中国(CHN) | 38.07 | 0.142 |
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日本は予選で1走だった小池(自己ベスト9秒98)を外して、自己ベストが10秒07の多田を入れましたが、多田が素晴らしい走りをしました。リアクションタイムは最速の0秒132です。予選の小池も0秒140と予選2組8チーム中3位(予選16チーム中6位)と悪くありませんが、このスタートダッシュが良い流れを作りました。
1位のアメリカに0秒33の差をつけられましたが、選手1人1人の力を考えると日本は実力通りの走りをしました。
IAAF公式ページ掲載のデータを元に3位までの選手のシーズンベストと自己ベストを調べてみました。
こちらです。
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アメリカ4選手の自己ベストは9秒7台と9秒8台です。シーズンベストを平均すると9秒87です。
日本はシーズンベストの平均は10秒07と0秒20劣り、コールマンと白石のタイム差だけでも0秒43ですから、アメリカがよほどのミスをしないと埋めることができない大きな差です。
しかし、今回僅差で破れたイギリスとシーズンベストで比較すると、日本の方が上回っているのに負けたわけですから、日本のお家芸であったとバトンパスが今や世界的に進化し日本の優位性が小さくなってきたと言うことでしょう。
今回のタイムと4人のシーズンベスト合計の差を計算すると、アメリカが2秒36で、日本が2秒86だったので、この差0秒50を4人で割ると1人0秒125です。来年の東京オリンピックまでにアメリカ選手のタイム+0.1秒程度のスピードがつけば、金メダルも夢ではありません。
すなわちアメリカ4選手のシーズンベスト平均9秒87に0秒10を加えた9秒97を4人平均で出して欲しいのです。数年前までは10秒の壁があった日本ですが、既に3人の選手が9秒台を出しました。現在の日本記録である9秒97を4人の選手が出すことは夢物語ではない現実味のあるタイムです。
こんな時代が来るとは思いませんでした。
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