大会中止について9年前に考えていたこと

今日は近所の河川敷をのんびり走ったり歩いたりしました。少し立ち止まってこんな投稿しました。

もうすっかり春で、長袖で走ると汗ばんできます。
鳥の鳴き声、蜂の羽音、川のせせらぎ、陽の光、額をつたる汗、大きく深呼吸。
気持ちいいです。
遠くまで行かなくても、ちょっと近所をジョグしたり散歩するだけでも、モヤモヤが消えていきます。

80m坂道ダッシュ×3本 16秒台 キツかった!

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フェイスブックの思い出に9年前に書いたブログ(2011.3.9)が出てきたので、懐かしくて読んでたら、次の投稿は東日本大震災が起こった後の投稿だった。しばらく読み進めていくと、当時の自粛ムードでの大会中止についてこんな風に書いていた。誤字だけ直してそのまま掲載します。

エントリーしてないけど板橋中止

名古屋国際女子見たかったな~

実業団ハーフも中止。

鳥取、徳島は賛否両論あったけど開催。

で、本日、ハセツネ30と霞ヶ浦、長野も中止が発表されました。

ハセツネと同じ日程、同じ奥多摩での開催の青梅高水は開催決定。

開催か中止かは最終的には主催者の判断になるから、参加者は従うしかないし私も従います。

実際主催者の会議でも意見が真っ二つらしいです。

ランナーの中でも同様だと思います。

主催者だって長い時間をかけて準備をしたのだから、やりたいはず。そんな中で中止って苦渋の決断をくだすのだから主催者の決定には従いたい。

逆に開催を決定したレースの主催者も苦渋の決断だったと思う。

中止理由は様々だけど、発表では自粛的なものではなく、物理的に開催が難しいって発表がされてました。

改めて、警察や消防、自衛隊、地元の支援、多くのボランティアによって走らさせて頂いてることが分かりました。これからは今まで以上にレースを走れる喜びを感じながら走ります。

ただ物理的に開催できるレースは、自粛ムードに負けずに開催して欲しい。

読売新聞のある記者が徳島開催決定に対して、こんな時期に、楽しむだけのイベントをするなんて不謹慎だとする手記を出した。不謹慎ってなんなの??って思う。市民が楽しんだっていいと思う。日本人全員が楽しむことを自粛したら、生活していけない人がたくさんいる。連休なのに観光地はガラガラだったらしい。また百貨店の売り上げも激減してるようです。

日本大丈夫なのか??

って最近強く感じる。

それは、地震、津波で大打撃を受けたからではなく。

放射能汚染が深刻になってるからでもなく。

日本人の元気がなくなってるから・・・。

日本は小さい島国と言うけど実際は東西に凄~く長い国です。

東日本の景気悪化が深刻になるなら、その分西日本が盛り上げて欲しい。

逆もしかり。

こんな時は強いリーダーシップを発揮できる政治家が、国民に力強いメッセージを示して欲しい。

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今回の新型コロナウイルスとは異なる原因ですが、震災直後の自粛ムードの中でも徳島マラソンと、鳥取マラソンは開催していたのですね、また今回も開催すると発表している青梅高水はその時も開催していたようです。

こちらは別の日に書いたブログです。

エントリーしてないけど、5月の野辺山中止になってましたね。中止の詳細は明日発表されるみたいです。

大会中止に関してたくさんの方がブログ書いてるし、それに対してたくさんのコメントが書かれているけど、何となく感じたのは、みんな本心なのかな~ってこと。

震災直後だったり、被災地だったり、したくても物理的に出来ない大会は別にして

ホントは

なんでやらないんだよ~ 納得の行く回答が欲しいよ~

そのために一生懸命頑張ってきたのに・・・。

でも、こんな時期にそんなこと言うと不謹慎って思われるし、決まったことだから自分が何言っても変わらないから仕方ないな・・・。

って思って本心を殺して書いたとします。

それを読んだ方は、元々なんでやらないんだよ~って思っていても、反論すると不謹慎な人って思われちゃうと考えて同意のコメントを書く。

そのコメントを読んだ作者はやっぱりみんなもそう思っているのか・・・。本心を書かなくて良かった・・と思うかもしれない。で本心を出すのが怖くなる。

で、ランナーはみんなこんな時期にレースなんてしたくないって意見が多数派になってしまう。

そうすると、中止にする必要のないレースの主催者は大会を開催したら、あらゆるとこから叩かれないかと心配になり中止を決意しちゃうかもしれない。

これではいつになっても同じような状況が続くと思う。

大会をすることで、少なくともランナーは元気になる。まわりに元気をあげるなんてことは言いません。でも走った人が元気になれば仕事も頑張れるし、精神的にも健康でいれると思う。

こんなときだから、元気な人は元気でいなくては!!

あと、参加費を義援金として送ります。ってことに対しても、事務局は多くの方から返金ではなく、義援金にして欲しいという意見があったので賛同してみたいな記載があるけど、たくさんの方っていったい何人なんだろうって思う。

もしかしたら少数意見かもしれない。

でも、そう言われて反論すると、被災地のことを考えていない冷たい人に見られちゃうから声を出せない空気になってしまう。

本来、お金を返して欲しいという人が少数意見でも、レースに出るために払った参加費を勝手に目的外用途に使っていいはずがない。

それとそんな風にされると、自分の財布から払った感がない。

返してくれとは言わないけど、本人に確認する努力はすべきだと思う。

あと、ランナーなんだから義援金としてまとめて送るのは当然だと書く方もいる。それも考え方ですが、強要すべきではないと常々感じる。

なんか違和感を感じます・・

例えば百貨店にオーダーメイドの何かを頼んだとする。

で出来上がる前にそれを作る工場(工房)が被災したために作れなくなったとする。

この場合、当然キャンセルになりお金は戻すと思います。もしくは別の工房で作るか(代替)、納期を遅らせる(延期)と思う。

その時に、百貨店からはがきが届き、今回のオーダーは大地震の影響でキャンセルとさせていただきます。なお、お支払いただいた代金は被災地復興のための義援金として送らせていただきます。

っておかしいでしょ。

でも基本同じことだと思います。

この場合でも、返金と義援金が選べるならまだいいけどね。

マラソンレース以外でこんなケースに出会ったことないけど、他にもあるのでしょうか??

コンサート行かないけど、物理的な理由でなく中止にした場合も一緒なのかな??

おかしいと思ってるランナー多いと思う。

でも口に出す。活字にする。人はすくないと思う。なぜならそんな空気があるから。

なんか空気悪い。

全体主義に向かっているような??

日本人特有の 本音 と 建前 がマイナスの方向に向いてる気がする。

私の働いてる会社では膨大な支援物資を送ってます。義援金も会社として送ります。また社員分の義援金を給与引き去りで集めて送ります。でその義援金のいいなと思ったのは、被災した社員や家族にいくら、被災地の災害復興のためにいくらと選べる。

生活に支障のない範囲で送りました。

義援金を送って災害復興に貢献するのは大事なことです。

これは気持ちいいです。

でも会社が強制的に給与引き去りして送ったら納得できない。

結局は納得したうえで寄付すべきだと思う。

一回でなく何回も何年も続けるには、やはり納得感だと思う。

空気を乱す日記でごめんなさい。でもこの二週間すっきりしない気持ちになったのは、こんな空気のせいもあると思うからかいちゃいました。

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(以下追記です。)

最近パソコンを立ち上げていなかったのですが、UTMFの延期はHPで見て知っていましたが、先ほどメールが届いているのに気付きました。

そのまま全文を貼り付けます。

・・・・・・・・・・・・・・

ウルトラトレイル・マウントフジ 参加者ならびに関係者の皆さまへ

~開催延期のお知らせ~

3月11日に発生した東北関東大震災は甚大な被害をもたらしました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また現在も不自由な避難生活を送られていらっしゃる方々を思うと非常に心が痛みます。
私たちウルトラトレイル・マウントフジ(以下「UTMF」)実行委員会は、震災後、5月のレース開催の是非について協議して参りました。そしてその結果、5月の開催は延期する、との結論に至りました。

このような状況だからこそ、皆さんを勇気づけるためにも開催することが大切で、自粛は負の連鎖を助長するだけだとの意見もありました。参加を予定される方々からも同様のメッセージを多数頂きました。社会は次第に好転すると信じておりますが、2ヶ月後の社会情勢は極めて不透明であり、また犠牲になられた方々が非常に多くいらっしゃることを思うと、心の傷の癒えない5月にこのレースを開催することは適切ではないと考えます。状況をもう少し見守ったうえで判断するとの選択肢もありましたが、参加者の皆さまに、開催の可否をあいまいにしておくことはかえって混乱をきたすと思い、このタイミングでの決断に至りました。

具体的には、震災により多くの課題が生じています。
UTMF、STYのコースは現在、計画停電の実施エリアとなっております。現状ではこの停電がいつまで継続するか明確ではありません。仮に5月のレース開催の時期まで行われるとすれば、夜間に走行するレースだという点を考慮すると、何より安全対策を万全にすべき本レースの根幹部分を大きく揺るがす事態となりかねません。
また、3月15日に静岡県東部で発生した大地震のためコースの一部が崩壊し、安全な走行路を確保できない状況となっております。家屋の損壊も多数生じ、レースにご協力をいただいている地元の皆様の生活にも支障が生じています。これらの修復にはある程度時間がかかることが予想されます。
そして、UTMF開催には、地元自治体(山梨・静岡両県9市町村)の協力体制が必要不可欠です。本震災に際して各自治体は、地域の安全確保業務に加え、消防援助隊の派遣、緊急物資搬送さらには被災、避難された方々の受入れなどの支援業務に多忙な状況が続くことが予想されます。そのため2ヶ月後の本大会に対する体制づくりをお願いすることは難しい状況にあります。

このレースはトレイルランニング界において大きな意義があると強く認識しております。社会的にも大きく注目されるであろうこのレースを、この非常時に開催すれば、今後このアウトドアアクティビティーを日本で普及させる上で、大きな誤解を招きかねません。
そこで実行委員会では、参加者ならびに多くの関係者の熱い期待とエネルギーをつなぐためにも、本年秋期の開催を目指すことにいたしました。しかし、そのためには地元自治体ならびに多くの関係団体との新たな調整が必要であり、現段階では開催日を決定できておりません。今後日程が定まり次第、あらためて連絡させていただきます。

レースを楽しみにしてくださっていた方々や協力をご快諾頂いた地元関係者の方々、とりわけトレーニングを熱心にされてきた参加選手の皆様の思いは私が昨年のUTMBの中止時に感じた無力感同様に、言葉では到底言い尽くせないものと推察いたします。この決断は私たちとしても非常に辛く心苦しいのですが、どうぞこの状況をご理解頂けますようお願い申し上げます。
5月のレース開催については白紙に戻すこととなりましたが、私たちは秋期開催を目指してできる限りの努力を続けてまいります。今後とも変わらぬご理解ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

2011年3月23日
ウルトラトレイル・マウントフジ実行委員長  鏑木 毅

<事務局より 参加申し込みをされた皆様へ>

1)延期する開催日が未定のため、お支払いいただいた参加料は一旦全額返金いたします。近日中に現金書留で発送します。
しかし登録された方の参加権は保持されるので、次回は優先的にエントリーできます。後日、開催日が決まったところでメールにて連絡いたしますので、その際に参加の可否をご判断ください。参加される方には、お手数ですがもう一度お支払いの手続きをお願いいたします。(変更された日程で不参加者が多く出た場合は、追加募集をする可能性もあります)

2)開催予定日だった5月下旬に向けてスケジュール調整されている方も多いと思いますので、UTMFの火を保っていくためにも、
5月21日(土)22日(日)の週末に「UTMFコース清掃会」というような会を開くことを検討しております。しかし、電力や交通事情など、今後の社会的状況を考慮した上で開催を決めますので、直前のお知らせになるかもしれません。開く場合は、参加料は
取らない、自主的な会にしたいと考えています。

3)多くの方々からお問合せをいただいていたコース情報については、4月上旬に発表できるよう関係各所との調整を詰めてきまし
た。しかし静岡地方の地震被害により変更すべき箇所も発生しましたので、さらに調査・調整を続けた上、上記の会までには可能な限りで情報をお伝えできるようにしたいと考えています。

4)1~3のお知らせを含めて、これからの情報は公式HP http://www.ultratrailmf.com/ の「NEWS」のコーナーで
お伝えして参ります。お手数ですが、時折チェックしていただければ幸いです。
(参加申し込みの意思確認等、重要な連絡はメールでいたします)

以上

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

安易に中止にしないで延期にしてくれる心遣いだけでも嬉しいのに・・・。
日程によっては参加できない人もいるので有無を言わせず全額返金する。
さらに日程が決まったら優先的にエントリーできるようにする。
なんかランナーのことをホント考えてくれてる主催者だと感動しています。
さすが鏑木さん!!
秋は他のレースとバッティングするけど絶対出たいと思います!!

そして、第1回UTMFは2011年秋ではなく、翌年の2012年5月に開催されました。

準備段階でこのような苦境に陥りながら、翌年になりながらも開催できたのは、鏑木さんを中心に実行委員の方々の絶対に開催するという情熱があったからでしょう。

でも9年前の記事を読んでいろいろ感じることはあります。

特に大事だと思うのは、まずは自分自身の考えをしっかり持つこと。デマを含めて様々な情報が飛び交うけど、入ってくる情報だけではなく、自分自身で信用できると思う情報を自分で取りに行くこと。またニュース報道があったら、そのニュースソースが公開されているのであれば読む。



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