30回連続100km完走。27回目のサブ10〜サロマ湖100kmウルトラマラソン2023〜

Facebookページには投稿しましたが、投稿だと数年経って読み返そうと思っても探しにくいので、内容を加えてこちらに残しておきます。

サロマは過去8回走っていてベストは2015年の8時間26分45秒です。この年は気温が低い絶好のコンディションでしたから、このタイムを抜くには走力を高め、体調を整えた上で、気象条件に恵まれないと中々難しい。

今年も大会まで天気予報を調べていましたが、大会開催日に近づくたびに暑くなっていく。もうこればかりは仕方がないことなので、自分にできる準備をして、スタート後は状況判断しつつ前に進むしかありません。

1週間前に走った関東マスターズ陸上競技選手権(1500mと800m)のダメージはケッズトレーナーでケアを受けつつ、セルフケアをすることで多少張りは残るも問題なく走れる程度には回復。

<スポンサーリンク>

新コース

今年、ワッカのコースが一部崩落したことから新コースとなりました。前日あまり歩きたくはないのだけど、参加する選手に新コースの情報をお届けできたらと思って10kmほど歩いてきました。

また、レース翌日にレンタカーでワッカ以外を回ってレースの振り返りをしつつ画像を撮影したので、サロマを走った方、来年以降走る方は見てください。

<スポンサーリンク>

スタート時は自己ベストではなくサブ9を狙う

前日の予報では日中は26℃まで上がり日差しも強い。流石にこれではタイムを狙うのは厳しい。それでもスタート4時間後の9時くらいまではそれなりに涼しい中を走れそうと思っていたので、自己ベストを狙うような走りは出来なくてもサブ9を狙ってスタート。

4時間で50kmまで走れば、残り50kmは水被り・給水含めて平均キロ6で走ればサブ9できる。前半50kmを4時間はさほど無理なペースではなく、過去8回とも4時間前後で走っている。問題はそれ以降暑くなった中をそのペースで走れるかどうかは、どれだけ暑いかにもよるが、その場にならないと分からない。

とにかく、気持ちを切らさないためにも、50kmを4時間前後で通過しようと考えていました。

スタート地点には知り合いも多く気持ちが高まる。ただ寒い時だとブルブル震えながらスタートを待つ時もあるのに、全く寒くない気温は不安になる。

スタートはリズムよく走る。最初の1km、2kmは4’15/kmペースと速かったけど心拍数を上げずに無理せず出たペースだから気にしない。良いペースで走る3、4人のグループがあったけど少し心拍数が上がってきたので無理に付かずに徐々に離れる。それでも5kmは22分弱。その後も淡々と走ると、左足の靴紐がゆるく感じた。気にしないで走ってみたが接地に意識が行くとリズムが狂うので、給水地点で締め直すことにする。ちょうどトイレに行きたくなったので10km過ぎた給水所のトイレに入り靴紐も締め直した。合わせて1分半くらいのロスになったけど、まだ先は長いので不安材料は早めに対処した方が良い。

20km手前の折り返しに向かって走るが、この折り返し前後で全てのランナーとすれ違う。

先頭は板垣辰矢選手と山口純平選手が走り、少し離れて曽宮道選手ら集団で追いかけていた。女子は仲田選手が20kmを越えたあたりですれ違った。タイムは1時間21分台だったから、キロ4分ちょいで走っているんだ。なんて思ったのを記憶している。

私の20kmは1時間34分台だったので、先程のロスがあったけど最初少し速かったからほぼ予定通り5km23分半くらいのペースで走れていた。

もちろん心肺も脚もキツくはないが、肩周りの張りが出てきたので、腕の位置をぐーんと下に下げることで強制的に肩の位置を左右とも下げてから、左右均等に腕の軌道を整えながら走った。もちろん整ったら忘れる。

普段のパソコンやスマホでの作業で特に右肩が前に出やすくなるのは自覚している。この状態だと肩が上がる。その姿勢で腕振りをするとスムーズに動かず引っ掛かりがでるから、そうならないように早めに対処しました。

<スポンサーリンク>

尿意が強くなった理由(予測)

その後、気になったのは尿意で、10kmで入ったのにまたしたくなってきた。数年前までは100kmまでのレース中にトイレに行きたくなることは、ほとんどなかったのに、5月の弘前100kmでも、昨年の弘前100kmでも行きたくなった。フルマラソンでも行きたくなることが増えた。今回その理由が分かってきた。

それは、下腹部の圧迫が強すぎたのです。サポートが強い2XUのハーフタイツは気に入っているが、それだけでも圧迫感は強いのに、その上からnakedランニングバンドで締め付けているのだから膀胱はかなり圧迫されている。それで走るのだからそれはトイレが近くなっても仕方がない。

2XUハーフタイツはコロナ禍になってから履き始めたが、nakedランニングバンドはそれ以前から使っている。どちらか一方なら問題ないが、両方だと過剰な圧迫になるのでしょう。もちろん個人差はある。

東京マラソンでも2年続けて尿意というよりお腹が痛くなったが、それも同じ理由で、他の大会より必携品が多く、スタート前に寒さをしのぐためにきていたエマージェンシーフーディージャケットなど丸めてnakedに入れて、さらにジェルとかいろいろ入れたからお腹周りが浮き輪のようになっていたが、それなりの圧迫なのでしょう。

その辺りの対策はレース後に考えました。

そんなこともあり、序盤は予想外にトイレに入るがタイムは予定通り。しかもキツくはなく順調だったが、スタートから2時間過ぎた時点で予想外に暑くなりそこからいろいろ身体トラブルが出てくる。

<スポンサーリンク>

予想外に早い時間から暑くなった

(元々は上記のような予報でした。)

9時まではさほど暑くない中を走れると思っていたのに、7時過ぎた時点で暑くなってきたのだから計画は修正していかないと完走も危うくなる。

暑いと感じた時点で早めに水を被ると、熱った体が冷えて気持ちがいい。そのくらい体温は上がっていた。当初フル通過は3時間15-18分辺りを計画していたが、水被ったりトイレによるなどしたことで3時間28分と予定より10分遅くなったが仕方がない。

そして50kmはサブ9するなら私が考えている最低ラインの4時間15分を40秒こえていた。

もちろん、通過タイムだけではなく、どれだけ余裕をもっての通過なのか、後半の気象条件でも変わるが、その時はお腹の調子もイマイチで、サブ9を狙うのが厳しくなっていると感じたが、タイムのことは考えずにとにかくリズムを保つようにした。

54.5kmのドロップバックは受け取らずにそのまま給水だけして進む。これは予定通り。

何かトラブルがあった時のためにドロップバックは預けているが、なければスルーすることにしていた。

アスリチューンなどサプリメントは3箇所置けるスペシャルドリンク地点に100均で買ったプロテインシェーカーに入れておいた。

7時過ぎたら暑くなったが、時間が経つごとに厳しさは増す。サロマは約5kmごとにエイドステーションがあり、その間2.5kmごとに水被り用のバケツが置いてある。

50km手前だったか、少しエイドの間隔があいていたのか、妙に喉が渇いて仕方がない箇所があった。レース後にガーミンの心拍数データをみると、その辺り心拍数は高い。ギリギリでもサブ9ができそうな位置で踏ん張ろうとしていたのでしょう。

気温が高いと心拍数も上がりやすくなる。ペースは遅いのに心拍数は落ちない。ちょっとこのまま頑張ると身体を壊しかねないと不安になってきた。

<スポンサーリンク>

半分を超えたあたりで体調崩さずサブ10へ

時間が経っているので、記憶はあやふやになっているが、どのタイミングだったか、なんとかサブ9にねじ込むって気持ちがなくなり、さらに暑くなったとしても体調を崩さず、大きなダメージを受けずにサブ10するにはどうすればよいか?と気持ちは変わっていた。

自分にとって、サブ9とサブ10は大きな違いがあり、過去8回のサロマでサブ9できず9時間台だったのは2回だけだから下方修正は悔しい気持ちもあるけど、ギリギリ攻めて潰れてサブ10もできなくなるのは避けたい。

こんなイメージです。自己ベストが狙える位置なら①のような走りもするけど、今回はサブ10は絶対にしたいと②の走りをしたということです。

①無理してでもペースを保つ・上げる → サブ9(20%)サブ10(30%)サブ10できず(50%)

②身体の状態なりに最善を尽くし大失速を防ぐ → サブ9(5%)サブ10(75%)サブ10できず(20%)

ワッカに入ってからもまだまだ長い

74kmほどで龍宮街道に入る。前日下見をしていたので距離感など分かる。前日も暑かったけど、向い風になると暑くはなかったけど、前日より気温が高いので向い風でも暑い。ただペースを落としていたので、キツくはなかった。巨大な橋を登って下りて、砂利道を1kmほど走り80km折り返しに向かう。

80kmは7時間28分なので、多少の予期せねトラブルがあってもサブ10はできる。9時間超えたら9時間15分も、30分も、45分もあまりこだわりはない。なんなら9時間59分でもいい。

ただ、ダラダラ歩くようなことはしたくないので、キロ6で走り、被り水して、給水して、たまにトイレに入ると10km63-4分になる。このペースなら9時間40分前後になりそう。時計を見てもペースアップするモチベーションにならないので、時計はあまり見ていない。とにかく体調を崩さない。左右バランスを崩して嫌な張りなど残したくない。と身体の状態には注視して進む。

折り返しで知り合いが前にいて、少し頑張れば抜けそうでも、知り合いが後にいて抜かれそうでも気にならない。レース後に同世代の何人かの知り合いも同じような話をしていた。

ワッカを出て、幹線道路に出ると残り7km。それまではたくさんのランナーとのすれ違いがあり、気が紛れたけど、ここからが結構長い。

もちろん疲れているけど、脚が痛いわけでもない。胃腸トラブルはあったので補給少な目でガス欠リスクはあるけど、これなら最後まで十分走れる。残り距離が短くなるごとに、ここで走れなくなったとしても歩いてサブ10できるなど計算していた。もちろんそのまま走っているが、気持ちはどんどん楽になる。

途中いくつかのマイナートラブルがあった後も、よほどのトラブルがなければサブ10はできると思っていたけど、そうならないようにいろいろ気を使って走っていた。

ラスト1.5km辺りからちょっとペースを上げて、ラスト1kmは前半のようなペースで走ってフィニッシュしました。

<スポンサーリンク>

上位選手へのインタビュー

元々選手とインタビューのアポはとっていなかったのですが、私がフィニッシュしてアイシング用の氷をもらって座って体を冷やしていると、山口選手や板垣選手、曽宮選手、残念ながらリタイアとなった岡山選手がいたけど、スマホを持っていないので、急いで荷物を取りに行って、着替えて戻ってインタビューをさせていただきました。中々100km走ってクタクタの方がインタビューするって珍しいことだと思います。。

10回連続サブ10でサロマンブルーへリーチ

これで100km(ロード)は30回連続100km完走。27回目のサブ10(うちサブ9は8回)です。

また、サロマは9回連続サブ10(うちサブ8は6回)となり、10回連続サブ10にリーチをかけました。連続記録は1回でもミスるとダメなので結構厳しく現在のサロマンブルーの方々にも10回連続サブ10で達成した方はそれほど多くはないでしょう。

先週の関東マスターズ陸上選手権大会1500mと800m両方出たのはやり過ぎと思ったけど、大きなマイナスにはならなかった。

ただ中距離に本腰入れるとウルトラの練習はできないので来年は時期を分けます。今年はいろいろ自分の身体で体験する年にしているので、かなり無謀なチャレンジであるウルトラ→中距離→ウルトラ→中距離→ウルトラ→中距離といったスケジュールを組みましたが、来年はベーシックに組んでいきます。

<スポンサーリンク>

私のサロマフィニッシュ地点は常呂町ではなく、神宮外苑

私のサロマのフィニッシュはサブ10したところではなくて、翌々日から開催するウルプロ練習会でしっかり走ることです。火曜日の練習会は、走れないような状況に備えて、動き作りの基礎作り練習会にしました。しっかり走る練習会ではないけど身体を動かせないようではダメです。そして水曜日は神宮外苑でペーサーをします。そのため状態確認のために火曜日午前中に代々木公園でジョグをしました。

思ったより身体は動いて安心しました。そして、火曜日、水曜日、金曜日、土曜日と練習会を主催しつつリカバリーをして、月曜日に久々にスピードを上げて走りました。

<スポンサーリンク>

東京マスターズ陸上に向けて

東京マスターズ陸上選手権はサロマ湖から中12日なので流石にコンディションは整わないと思いますが、次にレースに向けて調子を上げていくためにもできる調整はしていきます。

こちらはサロマ湖終わって8日目に100m流し7本した時の動画です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA