自分を大切にする〜50代、60代でも自己ベストを出すために大事なこと①〜

私自身自己ベストを出していますが、今月の大会で66歳の男性メンバーがハーフマラソンを1時間41分台で走り自己ベストを2分更新するなど、ウルプロでは年齢に関係なく過去の自分を超えようと試行錯誤し、自己ベストを更新するメンバーは少なくありません。

そもそも、800mや1500m、5000mなどトラック種目、フルマラソンなどロード種目、長時間に及ぶウルトラマラソンなど種目により、自己ベスト更新するために必要な能力は変わってきますが、今回は種目関係なく必要なことを紹介していきます。

種目関係なく必要なこと

個人差はあるけど、同じ人が同じトレーニングを同じ期間やったとするなら50代より40代の時の方が速く走れるし、40代より30代でも同様でしょう。私にしても、今の私が30歳、40歳の時の私にアドバイスし練習をしていたら、56歳の私は勝てないでしょう。

なぜ、今でもタイムが伸ばせているかと言えば、今までしなかったことがたくさんあり、それを一つ一つしているからです。ありとあらゆることをトコトンやってきた市民ランナーなどそうはいませんから、そこに伸びしろがあります。

<スポンサーリンク>

自分を大切にする

まずお伝えしたいことは、『自分を大切にすること』です。

トップアスリートは身体が資本です。自分の身体を大切にしないアスリートは成功しません。シニアアスリートも同じことです。

まず自分の身体を大事にせず、壊れる(故障や怪我、病気など)ようなことをしたら良いパフォーマンスなど出せるはずがありません。

身体に痛みがあったり、故障しているのに走り続けるランナーはいます。目標にしていた憧れの大会前に痛みが出たならなんとかして走りたいと思う気持ちも分かりますし、大会でなくてもその方が365日毎日走ることや、月間走行距離で1000kmなど走ることを最大の目標にしているなら、それを途切れさせるのはレース中にリタイアするようなことですから、多少の痛みではやめないでしょう。価値観はさまざまなので、人の価値観に意見しようとは思いません。

ただ、自らのパフォーマンスを高めフルマラソンなどで自己ベストを出したいと思っている方なら、走れば走るだけ身体が悪くなりパフォーマンスが落ちて遅くなるようなことはやめた方が良いと思うのです。

<スポンサーリンク>

筋肉が固まったらうまく動けない

故障までいかなくても筋肉の張りが強くなったり、関節が上手く動かない状態だと、感覚通りに動けず、フォームを崩しやすくなります。走っているうちに筋肉の張りがゆるんで良い状態に戻ることもあれば、改善せずなんか調子悪いと感じることはよくある事です。脚が張っていると気づきやすいけど、背中、腹、股関節、尻の張りは結構気付かないことあります。ケッズトレーナーで鍼やマッサージを受けに行くと、『○○がかなり強く固まってましたよ。これだと動き悪かったでしょう。』なんて言われ、その後走ると明らかにスムーズな走りになったことは何度となくあります。その筋肉が固まった状態のまま無理に走ればパフォーマンスが下がるだけではなく故障に繋がります。

負荷をかけたら身体を元に戻す

身体を柔らかくしたい。と話す方はいますが、体操選手がマラソン速いかと言えばそんなことはありません。また無理に可動域を拡げようとして身体を痛めたりバランスを崩すなんてことにもなりかねません。私は身体を柔らかくするというより、トレーニングで柔軟性を失った身体を元に戻すことを日常の習慣にし、肩甲骨や股関節に関しては、無理ない範囲で可動域を拡げるためのストレッチをしてます。

トレーニングという大きな負荷をかけたら、元に戻すことが大事なのです。当然疲労が溜まるわけですから、トレーニング前の疲労がない状態に戻してください。速やかに戻れば、また良いコンディションで負荷を高めた練習ができます。

その疲労がなかった状態に戻すために、栄養バランスのとれた食事や身体を温めて筋肉を弛める入浴、リカバリーの要になる睡眠、そしてストレッチは張りをほぐすだけではなく、身体の状態を把握するためにも必要なのです。

例えば、いつも睡眠不足なランナーが、適切な睡眠をとるようになれば、同じ練習をしていてもタイムは伸びるでしょうし、栄養バランスに問題のある食事をしている方が改善すればやはりタイムに結びつきます。

<スポンサーリンク>

トレーニング負荷を高める前にすること

速くなりたいとか、過去の自分を超えたいと考えると、キツイ練習をする。月間走行距離を増やす。などトレーニング負荷を上げることがまず浮かんで、そのような練習イベントを調べて申し込んだりしますが、元々身体のメンテナンスが疎かになっている方が、トレーニング負荷を上げたら、かなりの確率で故障したり体調を崩します。

その前に、今の自分は元気いっぱいだろうか?疲れたが口癖になっていないだろうか?など振り返ってみてください。疲労が溜まっているなら、何を改善すれば元気になれるのかを考え実行してください。負荷を高めるのはその習慣ができてからです。

短期的には疲労が溜まっていようが、仕事が忙しく練習時間がとれない中で睡眠時間を削って走ればタイムは伸びることはありますが、長くは続きません。そんな生活をしていたら身体が悲鳴を上げてしまうこともあるでしょう。

<スポンサーリンク>

身体は交換部品のない消耗品

私もなんだかんだで初めてフルマラソンを走ってからも15年と結構長くなってきました。その間にさまざまなランナーと出会ってきましたが、走った距離は裏切らないとばかりに、走行距離を増やすことを第一に考えて練習していた方の大半は故障で走れなくなったり、走ることをやめたり、驚くほどパフォーマンスを落としている方は少なくありません。その方々がどのようなケアをしていたかはしりませんし、身体の強さは回復力など個人差が強いので一概には言えませんが、私は自分の身体は交換部品のない消耗品だと思って大事に使っています。

車やバイク、もしくは工場の機械でも、メンテナンスをしっかりするなど大事に使えば長い期間調子良く使えますが、大きな負荷をかければ瞬時に壊れることもあれば金属疲労を起こして壊れることもあります。機械なら部品を交換すれば元のように動くこともあるし、新しい機械を購入すれば気持ちよく使えますが、身体はそのようなわけにはいきません。

何回かに分けて簡単に書こうと思ったら、少し長くなりましたが、まずはどんな練習をしたら良いとか、こんなサプリメントを使えば良いとかをお伝えする前に大事なことを書きました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA