川の道フットレース254KM⑩〜旅の終わり、なぜ254kmも走るのか?〜

川の道フットレース254KM⑨〜旅の終わりが近づいてきた〜

その9から続く

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□CP25(新潟市 日本海・川の道岬) 250.8km

区間距離 :7.9km

区間タイム:2時間01分

区間ペース :15’18/km

大野大橋を超えるともう残り12kmです。あと3時間も歩けば終わってしまいます。ただこの先少し間違えやすい箇所がありました。

橋を渡ってコンビニにより、少し歩くと、ゴールした後に、応援に来ていただいた方から、差し入れをいただき少し話すと、神宮外苑24時間走を走った方でした。ありがとうございました。

その先の間違えやすい箇所の説明を聞きましたが、いざその場所にくると、実際通る地下道ではない手前の地下道を通りそうになりました。

そこから川の土手を走りますが、ここも間違えそうになりましたが、ちょうど後ろからきた選手が教えてくれました。

この土手を走り日本海に出たら反対側の土手を少し戻ればゴールです。そこを走るランナーが豆粒のように見えました。

もちろんこの区間も痛めた箇所に負担をかけないよう歩きました。最後くらい走った方が気持ち良いと思う方もいるでしょうが、絶対に故障しないでゴールする。のが目標ですから、その時の気分や感情に流されてはダメです。

この辺りで新潟出身のランナーと話をしながら歩きました。何の話をしたかは忘れましたが、ランニングの話であることは間違いないです。

結構日差しが強くなってきましたが、こんな格好で歩いていました。かなり気温が下がった夜間はこの上にコンビニで買ったレインコートを着ていました。

この写真はウルプロメンバーの鈴木さんの撮影ですが、スタートした初日とともに、3日目も茨城県からわざわざ来てくれました。ありがとうございます。

ついに日本海に辿り着きました。

少し鈴木さんと話をしてからゴールを目指しました。

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□ゴール(新潟市 ホンマ健康ランド) 254.4km

区間距離 :3.6km

区間タイム:0時間57分

区間ペース :15’24/km

ここまで250.8kmの道のりを進んできて、川の道岬からはたったの3.6kmしかありません。

もう旅が終わってしまう。となんだか寂しい気分になってきて川のフェンスに身体を持たれかけながら川や対岸の土手を走っているランナーを眺めたりもしました。

橋を渡っていよいよゴールか?と思ったらそこからが結構長かったです。。

簡単にはゴールさせてくれません 笑

東京でいうと臨海地区のような広大な区画の中を走りますが、中々ゴールに辿り着かない。

さっきまではもう旅が終わってしまうと、感傷にふけっていたのに、ゴールはまだか?まだか?なんて気持ちに変わってるのが何だかおかしいです。

この角を曲がったらゴールか?というのを何回か繰り返してようやく、スタッフが迎えてくれているゴールが見えました。

走ってゴールしてる風に写真撮りましたが、歩きです。

49時間以上、254kmの旅が終わりました。

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スタート前に考えていたタイムより半日以上遅れてのゴールになりましたが、悔しさや残念な気持ちなどありません。膝の痛みでレースをやめることは全く考えてはいませんでしたが、ゴールまで100kmの歩きはホント遠かったです。よく辿り着けたという気持ちでした。

寒さに震えながら真っ暗な国道を一人歩き続けたり、暗く何だか怖い地下道で蹲り仮眠をとったり、非日常を存分に楽しめました。

胸に貼ったホッカイロを両腕で抱え込むようにすると身体が少し暖かくなりました。大袈裟だけど生きてることを実感していました。

自分と向き合う時間はたっぷりあるので、いろんなことを考えました。歩いたからこそいろいろ考えられたと思います。

ウルトラマラソンはトラブルがあって当たり前。

そのトラブルをどう対処していくかも含めて楽しむことが大事だと思います。

また、レースを支えてくれた方々がいるから、このようなチャレンジが出来るのです。その気持ちは感謝の心という道徳的な意味だけではなく、完走するためにも大事なことだと思います。自分一人で走っているのではないのです。

レース後に一気に書き終えるつもりでしたが、既にレースが終わって24日。。

多分辛かったことはたくさんあったはずなのに、既に楽しかった記憶しか残っていませんでした。

先週木曜日は川の道を走ったランナーや、館山大会長や、大会に関わった方20数人が集まった打ち上げに参加させていただきました。数人を除いて初対面の方ばかりでしたが、楽しくいろいろお話しさせていただきました。

その記憶さえもが、なぜか遠い昔に感じるのが不思議です。

その打ち上げでも話しましたが、今回の完走で514kmへ挑戦できることになりましたが、来年はもう一度254kmに出て今回とは昼夜逆の街並みを楽しみたいと思ってます。もちろん来年のエントリー基準や方法がどう変わるかも分かりませんし私の気持ちがどう変わるかも分かりません。

今回のレースは過去最長距離(従来は2017年神宮外苑24時間チャレンジの214km)で、過去最長時間(従来は2012年UTMFの42時間)でしたが、『なぜ254kmも走るのか?』と思われる方も少なからずいると思います。

それは、その4週間前に4分54秒の自己ベストで走った1500mの記事を読んで、『なぜ1500mを走るのか?』と思われた方がいるのと同じことだと思います。

距離にして169倍、時間にして600倍と、相当な振れ幅です。

それらの答えはいくつかありますが、一番は自分のポテンシャルを知りたい・試したいからです。

そして、普段走らないような長い距離を走ったり、短時間で終わるけど緊張感や苦しさが凝縮した中距離はそれぞれとても面白い。また経験することでたくさんの気付きがあります。

長い振り返りになりましたがお付き合いいただきありがとうございました。

全話をこちらにまとめました。

2018年5月3-5日 川の道フットレース254km完走記 まとめ



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