フォーム改善で短期間で成長したメンバーの感想〜まずは体感・納得することが大事〜前編

高い身体能力とやる気を持っていながら、ウルトラマラソンの連戦などオーバーワークで故障しがちであったウルプロメンバーの苅谷さんが午後練に初めて参加したのは11月15日のことです。

その時のことは下記の記事にまとめました。まずはこちらをお読みください。

11/15  午後練でのメンバーの気づき  〜ピッチを上げてみた〜前編

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苅谷さんの以前のフォームはベクトルが少し上に向いていたので上下動が大きくなり、スピードを落とすと後傾するフォームでした。上下動は誰でもしますし、落下エネルギーは推進力をうみます。

また本人が走りやすいフォーム、目指しているフォームであるなら私は特に変えようとは言いません。

しかし苅谷さんの故障箇所や張りやすい場所を聞き、これはフォームを変えねば繰り返すと思いましたが、本人にその気がないならアドバイスは受け入れることは出来ないし変わりません。

そんなタイミングで苅谷さんが午後練に参加しました。これは変えたい。キッカケを掴みたい。という意思表示なので、上記リンクのようなアドバイスをしました。

フォームを変えると言っても、身体の各部位ごとの動きを意識しなくてはならないようなアドバイスでは中々定着出来ません。苅谷さんのフォーム全体感を見た上で、ピッチを上げることで、大半のマイナス点はクリアできると考え何点か意識することを伝えました。その瞬間から楽に走れる体感はあったようです。

これは以前奥武蔵グリーンラインを走る前に駐車場で撮影した動画のカット画像です。

腰高な状態を保ち膝を出せば骨盤が動きストライドは伸びます。2枚目までは良いのですが、さらにストライドを伸ばそうと3枚目のように膝よりシューズが前に出てしまうのです。

スピードが出て入れば接地後すぐに上体が追いついてくるのでたいしてブレーキになりませんが、ベースが落ちてきたら上体が間に合わずにブレーキ、そして腰が落ちます。

またこのようなフォームで身体が落下エネルギーを受け止めたらどこに負担がかかるでしょう?苅谷さんがいつも痛めていたのはまさしくその部位だったのです。

そしてバネを使ってこのように斜め上に飛ぶような走りはフクラハギやアキレス腱など下肢への負担も大きいです。

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そこでフォーム改善に取り組んだのですが、苅谷さんの持ち味まで失わないようにストライドを小さくするのではなく、ピッチを上げるという言い方をしました。

スピードはピッチ×ストライドで決まりますから、ストライドを小さくするというのはそのフレーズだけ見れば遅くなるってことですから、中々受け入れにくい言葉なんです。

さて、その後、苅谷さんに会うたびに身体への負担やパフォーマンスについて聞きましたがだいぶ良くなってる実感があり安心していました。

そして以下のようにタイムにもあらわれてきました。

■5000m

前:19’46”20(2017年9月)

後:18’52”36(2017年12月)

■10000m

前:39’45(2017年2月)

後:38’36(2018年1月)

■ハーフ

前:グロス 1:35’15(2016年12月)

後:グロス 1:28’33(2017年12月)

今回は苅谷さんにフォーム改善後にどう変わったかを質問して答えてもらいました。

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1.フォーム改善する前の走り方と故障について なぜ故障したと考えていたか?

走り方については、正直全く考えていなかったように思います。故障については、フォームが原因とは考えおらず、むしろ練習のし過ぎ・ケアの不十分・練習の仕方が悪い・身体が重いといった点が原因かな、と考えていました。自分の中で常に抱えた疑問としては、自分が故障する理由よりかは、自分より練習量の多い周りのランナーはなぜ故障しない(少ない)かでした。

 

2.私がピッチについて話した時に最初どう感じたか?

「えー、ピッチですか?どうしてだろう?」というのが最初に思った感想です。

 

3.実際走ってみてどうだったか?

良かった点は、身体への負担が少なく、呼吸がラクに走れたことです。「同じようなスピードで走っているけど、こんなにラクでいいんですか?」というのが思わず漏れた本音です。

逆に難しく感じたことは、意識して走らないと、以前のようにストライド広く走ってしまうことでした。

 

 

フォーム改善で短期間で成長したメンバーの感想〜まずは体感・納得することが大事〜後編 へ続きます。



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