その5から続きます。
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今回の大会に限らずトレランレースに出るにあたり心配なことはケガをすることです。無理をしないで気をつけていてもケガをする時はします。
また、ずっと気持ちを張り詰めていることは難しく、気が抜ける場面だってあります。
1回も転倒しないでゴールする意識でトレランレースに出ていますが、仮に転倒してもケガをしない。少なくともかすり傷で済むような走りをしています。
元々私は群馬県の山育ちですが、ここ数年は山に入る頻度は激減しているので、いわゆる山力はありません。また山を走ることで磨かれるスキルや感覚もありません。
あるのは長時間動き続けることが出来る体力と気力、そしてリスクマネジメント感覚です。
スタート直前に捻挫したことで、このリスクマネジメント感覚がより安全サイド側に切り替わりました。
結果的に1回も尻をつくような転倒はなく110km動き続けました。
また、無事にゴールできたのは主催者の素晴らしい準備があったからだと思ってます。
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過去、このコースは蜂に襲われることが多く、私の前後を走るランナーが刺されたこともあります。転倒などよりある意味恐れていました。気をつけようにも気をつけようがなくランナーに出来る対策などほぼありません。
夏の間に、主催者がコース近くの蜂の巣を取り除くべく奔走している投稿を読みましたが、その効果からか今回はハチが近くに迫ってきた記憶はありません。
また、今回コースが少し変わりましたが、ロストするのが難しいくらい案内表示がありました。過去何回か走っていますが、この道であってるのか?と多少不安になった時にコース表示を見つけてホッとしたことありましたが、今回はその不安自体がなかったのです。
GPSウォッチに入れるためのGPXデータも提供されたので、私はSUUNTO9に入れましたが、心配でチェックするような場面もありませんでした。
コース表示だけではなく、危険箇所には注意看板が置かれていましたが、今回は足に不安があったので助かりました。
これだけ設置するのは大変だろうし、撤去も大変だろうなんてレース中に考えてしまうくらいです。
なぜ、ここまでするのかと言えば、参加した全ての選手がケガなくゴールして欲しいという主催者の思いがあるからでしょう。
またエイドステーションだけではなく、コース誘導スタッフの心温まる応援も力になりました。
レース前にこんなことがありました。
朝、スタート地点に向かうバス乗り場に中々バスが来ないというトラブルがありましたが、整列を誘導するスタッフがいないことから、真っ暗な中に続々と選手が集まってきましたが、誰が声をかけるでもなく、自然発生的にランナーが列を作っていきました。
そして、ひとりの女性が主催者とやり取りした話を、並んでるランナーに伝えてくれたのです。
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ゴールに向かう最後の下り。
前のランナーが一時停止をしたので、私も歩きに変えました。
少し止まってから
ライトを消してゴール。
念のため書いておきますが、前のランナーを待ってゴールしなければならないなんてことはありません。今回は道を譲り続けた110kmのレースになりましたし、前のランナーと一定の距離が空いていたのでのんびりいきました。
開けた場所ですから、最後も全力で駆け抜けたいランナーは駆け抜けたら良いと思います。
6時スタートで、21時間半近くかけてゴールしたのは翌日3時30分少し前。
スタート前にバス乗り場に着いたのが3時で、上のバス乗り場の画像を撮ったのはちょうどそのくらいの時間だったのでちょうど24時間後になりました。
長い長いレースになりました。
関わった全ての方々、お疲れ様でした!
素晴らしい大会が長く続くことを願います。
こちらは以前書いた記事です。合わせてお読みください。