10000m平均タイム28分49秒29〜10000m28分台が箱根駅伝シードの条件か?〜

今日は、箱根駅伝往路をスタートからゴールまで観ましたが、母校の中央大学がスタートから良い走りをして久々のシード権獲得に近づきました。

箱根駅伝は言うまでもなく高視聴率番組で、日本の正月には欠かせない一大イベントですが、関東地区限定の大学スポーツがこれだけ人気あるのも凄いことです。

誰がスポーツ番組を見るのかを考えたら、まずそのスポーツをやっている方や、やっていた方、そして観戦するのが好きな方です。そして大学スポーツであれば、その大学の在校生や卒業生とその家族でしょう。

ラグビーや野球は2チームで勝負するわけですが、箱根駅伝は20大学と、10大学から1人づつ選抜された学連選抜が出場するので、合わせて30大学が出場します。2大学の勝負と比べたら15倍です。

自分の母校が出場しなくても、家族や友人の母校が出場していれば応援したくなります。私は箱根駅伝とは全く関係ない大学生活を送ってましたが、両親は中央大学を応援していました。また、箱根駅伝では選手の出身地などバックボーンも紹介するのも大きいですね。

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さて、今年も襷が途切れるようなヒヤヒヤ感はなかったですが、以前と比べて『ブレーキ』と言われるような大失速をする選手が少なくなってきたと感じました。何が変わってきたのかを考えると選手層が厚くなってきたのでしょう。今も昔も各大学にはエースや看板選手はいますが、エースと11人目の選手との差が小さくなったので、故障を抱えていたり体調を崩したエースを無理に使う必要がなくなった。

10年くらい前なら大学生で10000mで28分台なら絶対的エースと言われ、29分台前半なら主力選手でした。その時代なら28分台のエースが欠けて30分台の選手を使うのは厳しく多少調子が悪くてもエースを使わざるを得なかったでしょうが、今や28分台は当たり前になっていて、エースも11人目の選手も大差なくなってきたのです。

往路優勝の青山学院大学はメンバー登録全員が10000m28分台と原監督がインタビューで話してましたが、チームには10000m28分台が23名、そして5000m13分台が26名もいるようです。登録10選手で10000m最速は近藤選手の28’10で、10人のメンバー登録から外れた6選手のタイムは、28’30、28’32、28’46、28’50、28’50、28’57です。

それは青山学院院大学だけではなく、上位10人の平均タイム28分台は20大学中15大学もあるのです。さらに学連選抜も28分台です。

こちらはエントリーリストから計算しました。多少入力ミスがあるかもしれません。

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往路順位と比べると、平均タイム29分台の大学はシード権内には入っていないことが分かります。

明治大学のように10000mの平均タイムは3位ながら往路順位が17位と実力通りの走りができなかった大学もあるので10000mのタイムだけで決まるわけではありませんが、28分台の選手を揃えないとシード権が取れないくらい箱根駅伝のレベルが高くなったことは間違い無いでしょう。

以前はエース級と言われた28分台ですが、今回エントリーした336人(1チーム16人×21大学)選手の記録を調べたところ、少し前の29分台のような感覚になってきました。

  • 27分台 10人(上位3%)
  • 28分台 143人(上位45.5%)
  • 29分台 166人(上位95%)
  • 30分以上 23人
  • 記録なし 4人 

また、記録なしの選手だけではなく、29分台や30分台の選手の中にはハーフマラソンのタイムは10000m28分台の選手と変わらないケースもあるので、最近10000mを走っていないけど力のある選手もいるのです。

また各大学上位10人に限ると、28分台までの選手が210人中143人と68.1%を占めます。また平均タイムは28分49秒29となります。

なぜこれほどレベルが上がったかと言えば、シューズの影響はもちろんありますが、それ以上に選手一人一人がそのシューズを履きこなすための身体を作りフォームを作ってきたのでしょう。

さて、優勝候補の青山学院大学は2分37秒のアドバンテージがあるだけではなく、復路も全員28分台の選手で、当日変更可能な控え選手も全員28分台の訳ですから、当日になって調子が悪くなった選手は躊躇なく交代しベストなメンバーを組むことが出来るので、総合優勝する可能性は極めて高いと思われます。ただ何が起こるか分からないので明日もワクワクしながらテレビ観戦します。

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