100キロタイムから24時間走の距離を探る⑤

100キロタイムから24時間走の距離を探る④から続く

 

 

そもそも、結構頑張って走って205kmでした。その上で決して自分に負けない気持ちなどを含めても215kmが限界と当時思ったのです。

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その時の力で無理だったのなら、走力の底上げをすれば良いのです。100キロのタイムをアップすれば、これらの係数が変わらなくても記録は伸びます。

そして、100キロのタイムを伸ばすためには、フルマラソンのタイムを伸ばしてスピードに対する余裕度を高める努力をするのです。

そう考えていくと、24時間走でも、フルマラソンのタイムを伸ばす努力は大事なのです。

スピードを付ける練習をしないで、ジョグのスピードで長い距離を走る練習や、補給などのレースマネジメントは、80%(女子選手なら85%)に近づけるための努力です。凄く大事なことです。ただしこれだと限界は近づいてきます。

そこで、ベースになる100キロのタイムを伸ばす努力=フルマラソンのタイムを伸ばす努力が合わせて必要なのです。

ウルトラプロジェクトの平日練習会では1000mや2000mのインターバルやビルドアップ走などスピード練習を行うので、100キロでサブ10や完走したいと入会したメンバーは、なぜ100キロなどウルトラマラソンにスピード練習が必要かと驚く方が昨年の練習開始時には結構いました。

その驚いたメンバー達は、富士五湖や野辺山、サロマ湖などのウルトラマラソンや、ロングトレイルでタイムアップした自分の成長に驚いています。

練習時間をどれだけ取れるかは、そのランナーが置かれた環境により大きく変わります。

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その中で100キロや24時間走の記録を伸ばしたいと考えるなら、この二つの要素をどう組み合わせていくかを自分自身模索していくことが大事なのでしょう。

自己ベスト達成のために走行距離を伸ばしたいと思っても練習時間がとれないから、記録更新は難しいと考えるか、その限られた時間でどう練習したらよいかを考えるかで結果は変わってきます

多くのランナーは自分の好きな練習を多く取り入れる傾向があります。

好きな練習は、得意なこと、既に出来ていること。のケースが大半です。伸びしろは少ないです。

伸びしろは苦手なことの方に、たっぷり残っているのです。

ウルトラマラソンに限らず記録が停滞している時は、そんな観点で自分の練習を見つめ直すと、いろいろ見えてきます。

努力しているのに伸びない。

と諦めてはダメです。

自分に足りないものを足していく。

時間は有限だから、足すためには、何かを引かねばなりません。

例えば、ロングジョグを1回止めて、短時間で終わるスピード練習と体幹トレーニングや身体のケアに振り替えたらどうでしょう。

所要時間は変わらないと思います。

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また、今回この記事を書く過程で感じたことは、過去の経験則は大きくは間違っていないということです。ただし経験則は自分の走力と近い範囲でしか分かりません。こうして数値化してみると多くのランナーにとってブラックボックス的であった24時間走という箱の中身が少しは見えてきたのではないでしょうか??

見えてきたことで、自分ごとに置き換えてそんな距離有りえない。と思ったランナーも多いでしょう。

びわ湖ランナーで100キロも走る知り合いは、250キロ以上の距離を算出し、こんな距離有り得ない。走れる気がしないと、私の記事をシェアした友人の投稿にコメントしていましたが、自分の可能性には気付いたと思います。走れるか走れないかは分かりませんが走れる可能性はあるのです。

このように、この記事を読んで、スピードランナーが100キロや24時間走などウルトラマラソンに興味を持ってくれたなら書いた甲斐があります。

また日本代表クラスの24時間ランナーからは、『自分自身で勝手に限界(壁)を作っていた。』というメッセージをいただきました。

神宮外苑24時間チャレンジまであと2週間。

現在連載中の、神宮外苑24時間チャレンジ参加ランナー紹介もまだまだ続きます。

日本代表を目指すランナーだけではなく、過去の自分を超えようと頑張るランナーの紹介もしていきます。

1920÷100キロタイム(H)=24時間走距離 〜100キロタイムから24時間走の距離を探る⑥〜に続く



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