もう1週間近くが経ちますが、日曜日に開催されたNAHAマラソンは28℃と、12月の気温としては観測史上最高気温だったため、完走率は6時間15分制限の大会ではありえない53.2%と、過酷なウルトラマラソン並みの厳しいレースになりました。
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倒れて救急搬送されそうなランナーを見たのは1人だけでしたが、中間点に2時間30分くらいに到着するペースで走るランナーは、あちこちで倒れていたようです。
実際、主催者の想定をはるかに上回るリタイア者が出たため、収容バスに乗るにもかなり時間を要したとのことです。
私は、11月20日のつくばマラソン、23日の大田原マラソンと合わせて2週間で3レースの強行日程だったので、無理せず走ったので、倒れるような危なさを感じることなくゴールしましたが、タイムを狙って走ったなら過酷だったと思います。
NAHAマラソンは温暖な中、そして切れ目のない沿道の応援と、私設エイドの中を笑顔で走るイメージを持っていましたが、気温が平年並みであっても、マラソンのコースにしてはアップダウンがかなり厳しいです。
公式ページの高低図はこんな感じです。
22’10-23’55
25’43-26’15
25’13-26’48
27’37-29’07-11’25
ゴールタイム 3時間38分11秒
レース前には暑くてもキロ5の3時間30分くらいで走れると思っていましたが、疲労を溜め込んだ状態で走ったことを考えると良いトレーニングになったと思います。
レース経過やその時の状況など書こうと思いましたが、ちょっと時間が経ち記憶が塗り変わっていると思うので、今回はみなさまの参考になると思うことをいくつか書いていきます。
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今回、完走率が53.20%と非常に低い完走率になりましたが、もともとNAHAマラソンは完走率の低い大会です。
今年を含めて過去10年間の天候と完走率などはこのような感じです。気温はスタート時(9時)の気温だと思います。
2016 くもり/気温:25.9℃/湿度:75% 完走率 53.20%
2015 雨/気温:23.9℃/湿度:86% 完走率 68.69%
2014 晴れ/気温:19.1℃/湿度:49% 完走率 74.55%
2013 晴れ/気温:20.0℃/湿度:45% 完走率 69.59%
2012 雨/気温:21.0℃/湿度:91.5% 完走率 72.56%
2011 晴れ/気温:21.3℃/湿度:62% 完走率 71.11%
2010 晴れ/気温:21.7℃/湿度:62% 完走率 71.98%
2009 晴れ/気温:18.2℃/湿度:53% 完走率 69.35%
2008 晴れ/気温:17.3℃/湿度:49% 完走率 69.15%
2007 快晴/気温:19.1℃/湿度:57% 完走率 64.31%
多少のバラツキはありますが、ほぼ7割ですから、今回の完走率は突出して低い完走率になりました。
なぜここまで完走率が低いのかを考えた時に、『暑かったから』の一言で済ませてはいけません。
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私はリタイア者の状況を見たわけではありませんが、当日走った感じと、Facebookの投稿を見る限り、リタイア者の大半は塩分不足に陥っていたと思います。
このレースは話に聞いていた通り、給水は主催者が用意した場所以外に、私設エイドが視界から途切れることがないくらいありますが、序盤はゼネラルエイドを含めて、スポーツドリンクは少なく水のみが多かったように記憶してます。
喉が乾く前に、いつでも給水できるレースなので水分が足りない心配はありませんでしたが、塩分補給を意識しないと足りなくなると感じました。暑いから大量の汗が吹き出します。汗として排出される中にはナトリウムなどミネラル成分が含まれています。体からミネラル成分が出るのに取らなければ体液は薄まり低ナトリウム状態に陥ります。
その辺りについては夏にまとめた記事があるのでお読みください。
『喉が乾く前に水を飲め』は危ない 〜運動関連低ナトリウム血症にご注意を〜
ランニング中に”気持ち悪くなる”原因と対策
今回は、レース中だけではなく、レース前日以前からウオーターローディングをして体内に水分を溜め込みましたが、その効果も今回感じました。
そのあたりに関しても、
観測史上最高気温のNAHAマラソンで役立ったもの その2
で書いていきます。
これは大会当日のウエアなどです。