川の道フットレース251キロ完走⑩〜情けは人の為ならず〜

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CP23〜CP24(新潟市・大野大橋南詰)

区間距離27.0km (スタートから241.0km)

前回タイム 7時間32分(スタートから46時間10分)

区間タイム 7時間10分(スタートから45時間42分)

三条大橋を通過すると、フルマラソンの距離は切った。脚は動くのでゴールは間違いなくできる。今の状況を客観的に判断してゴールタイムを計算すると朝10か11時には着きそうだ。一緒に進んでいる選手が天気予報を見ると10時頃から雨が降りそうだと教えてくれる。雨に降られるのは問題はないけど、スタートが5月3日の11時だったので、5月5日の11時までにはゴールしようと目標にした。2018年は49時間以上かかっていたのでこの時より速いタイムにもなる。

明け方はほんと寒かった。コンビニでホッカイロ買おうと思ったら、売っていなかったので、軍手を買ったが、手が温まるとある程度寒さはしのげる。

空が明るくなってくるとなんの変哲も無い田んぼがすごく綺麗で、何度か立ち止まって撮影した。

前回は睡魔からこのような余裕はなかった。

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そして、季節はまるで違うのだけど、みちのく津軽ジャーニーランの夜明けの素晴らしい空を思い出した。今年は走れるのだろうか?

前回は延々とも感じるほど長かった最後の直線だったけど、今回はそれほど気にならずに進めている。睡魔に襲われていないのが大きいのだろう。

幻覚に苦しんでいる選手を何とか正常な状態になるよう導いてあげたいと思ったことで、自分自身が睡魔から逃れることができたのだ。

間違って使われることの代名詞のような「情けは人の為ならず」という言葉はあるが、困っている人に対して何とかしてあげたいと思ったことが、結局は自分に対して良い報いとして返ってきました。

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さて、前半戦、調子よく走っていた時に、今まで経験のない膝内側の痛みに、なぜ痛くなったか分からずリズムを崩したことは書きましたが、その原因は終盤この直線を歩いていて分かりました。

それは、歩道が水捌けをよくするために結構な傾斜がついているのです。この画像では分かりにくいけど、歩いていてもわかる程度です。神宮外苑の歩道も傾きはありますが、その2倍くらいの傾斜を感じました。

道路上を走る場合は中央よりを走ればほぼフラットですが、歩道はどこも傾斜があります。傾いた箇所を延々と走っていたら身体のアライメントは崩れてしまいます。

前後してゴールを目指している選手の多くが身体が傾いていましたが、体幹がキツくなり身体を真っ直ぐに保つことができなくなっているのでしょう。この状態で走り続ける・歩き続けたら股関節や膝関節、足関節に大きな負担が生じます。

大野大橋のチェックポイントに到着すると、もう残りは10km程度です。

CP24〜CP25(新潟市・日本海岸「川の道岬」)

区間距離7.9km (スタートから248.9km)

前回タイム 2時間01分(スタートから48時間11分)

区間タイム 1時間40分(スタートから47時間22分)

残り10kmになり2日以内でゴールするために必要なペースを計算すると、結構ギリギリなのが分かってきた。信号にも捕まるし、ちょっと間違いやすく慎重に地図をチェックして進まないと危うい場所もある。

そして、ようやく川の道岬に繋がる河川敷に辿り着いた。

空はどんより曇っていて今にも雨が降ってきそうであったが、少し前まで寒さに震えていたのに気温がグングン上がってきて暑くなってきた。このレースはホント寒暖差が激しい。

当初はこのあたりをのんびり歩く予定だったのに、2日以内でゴールするためのペースを残り距離と時間から計算すると早歩きしないと間に合わない。

別に48時間超えても構わないのだけど、少し急げば到着するのであれば急いだ方が良い。

チェックポイントにいた知り合いのスタッフから写真撮りましょうか?と言われたけど、この時は1分1秒を削り出そうとしていたので記念撮影も取らずにゴールに向かう。

この時、10時22分で、残り2.4km。

ここから前回とコースが変わるので、Googleマップをチェックしながら慎重にかつ早歩きでゴールを目指した。

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