川の道フットレース251キロ完走③〜背負った装備品〜

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私はフルマラソンだと3時間、100kmマラソンだと9時間くらいでレースは終わります。(1kmは3分ですが。。。)

今回のレースは予定通りにいっても40時間と考えていましたし、少なからずトラブルはあるはずで、58時間の制限時間を目一杯使うかもしれません。

時間が長く、また標高の高いところもあるので、気温の寒暖差が激しい中を走るわけです。したがってその環境に耐えるためのウェアリングが必要になります。またトラブル対応に必要なアイテムもあり荷物は多くなります。

レース中に、数多くのレストポイントがあるレースもありますが、今回のレースはレストポイント(荷物を受け取ったり預けられる箇所)は1箇所です。

では、使うかもしれないアイテムは全部持っていったら良いかというと、そんなことはなく、重たくて走るのがキツくなるばかりではなく、肩周りが擦れたりするなどトラブルにも繋がります。

そのためアイテムの吟味が必要になりますし、経験豊富なランナーはこの辺りも上手です。

念のため書いておくと、今回優勝した仲田さんは25時間でゴールし、最終ランナーは58時間ですから、必要なアイテムは変わってきます。

UTMFなどウルトラトレイルでは、必携品が細かく決められているので、優勝するようなランナーも、完走ギリギリのランナーも、大きく装備品が変わらないのとは対照的です。

川の道フットレースでは必携品はほとんど決められていません。

それを決めるのは自分自身です。

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そして、レース前のアイテムの準備からレースは始まっていて、この辺りを考えるのも楽しさです。

私は、大会前にまず必要なモノをメモに書き出しました。そして、それを段ボールに入れて行きましたが、物理的にバックパックに詰められない量になってしまいました。圧縮袋などで小さくできるモノもありますが、圧縮できても軽くなるわけではありません。

そこで、スタートから持つもの、ドロップバッグに入れるもの、持っていかないものに区分しましたが、参考までに、当初書き出したモノを掲載しておきます。

横に重量が書いてありますが、それは1点1点計量しました。計量してみると思ったより軽いもの重いものがあります。

スタートから背負うもの

  • バックパック(サロモンアドバンスドスキン12) 258g
  • スマホ(iPhone12pro) 235g
  • ヘッドライト 199g
  • ヘッドライト 47g
  • 反射板 25g
  • 点滅ライト 2個 60g
  • ライト交換用バッテリー 49g
  • バッテリー 182g
  • 充電ケーブル 27g
  • 時計充電コード 14g
  • バッテリーコード 9g
  • コンセント 24g
  • ダウンベスト 142g
  • レインウェア 148g
  • レインパンツ 56g
  • ソックス 46g
  • パンツ 24g
  • ネックウォーマー2枚 54g
  • 手袋 38g
  • マスク4枚 18g
  • エマージェンシーキット(傷バンドエイド、消毒液、目薬、胃薬、はさみ、擦れ防止クリーム、スペアコンタクトレンズ) 157g
  • テーピング 35g
  • ホッカイロ 40g
  • メガネ 21g
  • ソフトフラスク 37g
  • マイカップ 40g
  • 地図、筆記用具、チェックポイントシート 100g
  • 財布 50g
  • アスリチューン10個 481g
  • 経口補水パウダー 70g
  • CNC、CAE、CC、CCP  30g

これで、2,716gです。

ここにドリンク500ccを入れると約3.2kgです。

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当初はここにメリノウールの長袖や、ウエストライト、なども入れたかったのだけど、色々外した結果です。したがってここから外すとしても大きくは減らせません。

それでも背負ってみると私には重い・・・。

そこで、アスリチューンなど重めのエナジージェルとスマホを、nakedランニングバンドに移しました。それだけで716gの重さが背中からなくなり、約2.5kgになりました。

数年前にも記事を書きましたが、背中に背負う荷物が重いと感じるかどうかにも閾値があります。

例えば、1kgから1.5kgになると0.5kg増ですが、さほど気になる重量増でなくても、2kgから2.5kg、もしくは2.5kgから3kgになる時の0.5kg、もっと言ってしまえば0.2kgでもズシンと重く感じます。

心拍数が165までは徐々にきつくなるけど、それを超えると一気にキツくなるようなものだと私は思っています。

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そして、レストポイントに、ゲイター、半袖ウェア、長袖ウェア、メリノウールシャツ、ショートパンツ、インナーパンツ、ソックス、ウエストライト、ホッカイロ、アスリチューン10個、経口補水パウダー、日焼け止め、ソフトフラスク1個 、ライト交換用バッテリー、スマホバッテリー、マッサージ機、マイクロカレント、充電ケーブル、マッサージ機コード、テーピングセット、寝袋、トレッキングポール、交換用シューズ(HOKAカーボンX 25.5cm)その他を預けました。

今回のザッグは、サロモンアドバンスドスキン12で、出発する週に購入したものです。本来はそんな試していないものを使うなんてことはしないのですが、いつも使っている3つのザッグはどれも5リットルで小さく、大江戸ナイトランで試した8年ほど前のサロモンのザッグは鎖骨が擦れてしまいました。擦れないように加工を試みたのですが、うまくいかないので、仲間からの評判の良かったサロモンアドバンスドスキン12を背負ってみると良い感じだったのでブッツケ本番でしたが使うことにしました。理由は現在までに背負ったたくさんのザッグの中でもっとも良い感じだったからです。これで擦れるならその時に対処したら良いだけの話です。

レース中のことは順次書きますが、今回スタートから背負ったアイテムは、エマージェンシーキットのいくつかを除いてほとんど使いました。251km運んだだけのアイテムはほとんどなかったということです。

また、ザッグに詰めるかどうかの判断として、現地調達できるかどうかも重要な判断材料です。結構コンビニなどで買うことができるものはあります。

そして大事なのは、そもそも自分がどの時間にどの場所を通って、その場所はどのような気象条件なのかを調べることです。プラン通りに行かないまでも考えて作っておくかどうかで結果は変わってきます。

こちらはレース前に立てたプラン表で、スマホケースに挟んでおきました。2018年大会のCP間タイムと、到着時間、そしてその時間についたとした場合の気象条件、そして今回のCP間タイムと、到着時間の目安を書き加えました。もちろんその時間帯の天気予報も調べました。

ちなみに前回のタイムは49時間08分で、今回目安にしたタイムは40時間です。その辺りについて、そしてレース展開については次回紹介します。

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