モチベーションを貯めるか、吐き出すか?

昨日、為末大さんのブログをFacebookページにシェアしました。


先程見たら約7,000人の方に届いていました。良い記事なので、たくさんの方に届いて良かったと思います。
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私のパフォーマンス理論 vol.1 –練習時間について

為末さんの書いた上記リンクの記事を読んで欲しいのですが、私自身が感じていることがうまく言語化されていました。

主に練習時間についての記事で、練習時間が長くなるデメリットなどが本人の経験をもとに書かれています。

11時間の練習で五輪に行く程度の負荷は加えられる

と刺激的な言葉もありました。

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ただ、この記事は為末さんが活躍した瞬発系競技の目線で書かれたものであり、規律や正確性が求められる競技では練習時間が長い方が有利に働くこともある。とも書かれています。

新体操やシンクロナイズドスイミングなどと例示してありますが、マラソンは芸術性が求められる採点競技ではないけど、爆発的な勢いで勝負する競技ではなく、正確性が求められる競技なので、さすがに1日1時間の練習では五輪に行く程度のレベルにはなれないでしょう。

そこには種目特性が関係してきますが、為末さんが言いたいのは、ダラダラ練習しないで集中して短時間で練習しなさい。ということでしょう。

その練習は何のためにするのかをしっかりと意識して行うことが大事なのはトップアスリートも市民ランナーも一緒です。

そもそも多くの市民ランナーは、練習時間を確保するのに苦労しているので、ダラダラと長時間走る時間が取れる方は少ないでしょう。

私自身、平日に練習時間の確保どころか睡眠時間を確保するにも苦労した時期があったので多忙な方々の気持ちは分かります。

練習時間は作るもの。という言葉もありますが、健康維持のために最低限必要な睡眠時間さえ確保できない方にはその言葉は適しません。

短期間なら多少睡眠不足でも大丈夫かもしれませんが、無理をしただけ心身の疲労は積み上がってきます。

当時を思い出すと、練習会に参加しようとシューズや着替えなど持ってきたのに、急な打ち合わせなどで行けない日が続くとストレスが溜まりました。

労働環境は同じ会社でも、部署によって全く違うし、上司が変わっただけで変わることもあります。

ちょっと話が逸れてきたので戻しますが、その頃の私はこの多忙な時期に走力アップは難しいけど、少なくとも走力ダウンは防ぎたいと考えていたので出来ることをしました。

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まず平日は当時入っていたランニングクラブの練習時間には間に合わないけど、走れる時間があるなら帰宅は深夜になるけど週1回は皇居を一人で走りました。その時間も取れない時は自宅に戻ってから30分だけでも刺激入れをしました。そして土日のうちどちらかは仕事をしていたし、家族との時間もあるけど、10キロでも15キロでも走るようにしました。

時間がない中での練習は集中できたし、走ることが凄く楽しかった。モヤモヤした気分も走っている時は晴れました。

2時間 週25キロで目標達成する練習

その時の自分をイメージしてこのような記事も書きました。

限られた時間の中で、何をすべきか選択していくと、優先順位の高い練習しかしません。また(時間的)コストパフォーマンスのを常に考えていました。限られた時間であったからこそ、集中できたし、走れる喜びを感じていた時期でもありました。

だからこそ、サブ◯するには月間走行距離◯kmは必要だ。と話す方や、決めつけるような雑誌の記事など見ても『なぜ?』『どんな根拠で?』と思ったものです。もちろん今でも思っています。

当時から月間◯km走るより、どんな負荷をかけるかが大事だと思っていました。

また、もっと走りたいけど、体調管理を含めて仕事や家庭などバランスを考えて練習してきたことは経験になっています。

その頃、何時間でも走れる環境にあって、『走った距離は裏切らない』と月間走行距離だけを追いかけるような練習をしていたら、その時のタイムは伸びたかもしれないけど、故障を繰り返して走るモチベーションがなくなり、もう走っていないかもしれません。

為末さんが書いているこの部分はまさにその通りだと思っています。

『・・・アスリートにとって時間以外で最も貴重な資源はモチベーションである。練習によって決してモチベーションをすり切らしてはならない。体よりも心の方が消耗品かつ直しにくく、致命傷になる。これが大前提にある。・・・』

市民ランナーは、トップアスリートとは環境も違えば、走る目的も違います。しかしモチベーションを擦り減らすようなことを続けたら同様に走ることが苦痛になってきます。

モチベーションを擦り減らす要因は様々ですが、市民ランナーであれば、練習のやり過ぎの結果、故障や疲労蓄積により走れない時期が続いたり結果に繋がらない時、そして周りのランナーとの過度な比較による焦りや悔しいといく気持ちが大きいと私は感じています。

これは2年ほど前の日本陸連のダイヤモンドアスリート認定式で為末さんと少しお話をした時に撮影したものです。

為末さんがオリンピックなどで活躍していた頃、初めて会う方からも為末さんに似ていると言われ、道端で二度見されたことなどありますが、並ぶとさほど似ていません 笑



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