数値をどう読み取るか?〜慶應病院の無症状患者6%陽性報道〜

慶應病院が発表した新型コロナ感染以外の入院患者などにPCR検査をしたところ約6%の陽性を確認したというニュースがテレビやネットで報道されています。

ニュースでは危機感や不安を煽る脚色がされるケースが多いので、可能な限り、ニュース元を調べてくださいと以前記事に書きました。

タイトルに騙されない。

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そこで、慶應病院のページを調べるとこのような報道がありました。この記事を読み終えてから読んでみてください。

新型コロナウイルス感染症に関する当院の状況について

内容は以下の通りです。

・いつ(When)

  4月13日からの1週間

・どこ(Where)

  慶應病院

・だれ(Who)

  新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした無症状の患者

・なに(What)

  術前および入院前PCR検査を行ったところ、5.97%の陽性者(4人/67人中)が確認

ワイドショーを見ると、この比率を東京都約1400万人に当てはめると約84万人が感染していて危機的な状況だ。と専門家は話していました。

私も同じ計算はしていました。そしてワイドショーなどでは、おそらく不安を煽る内容にするだろうと思っていたので予想通りでした。また母数が少ないので、なんとも言えない数字ですが、客観的事実であることは間違いありません。

ただ、私はワイドショーが語るような絶望感を感じたのではなく、一歩先に進んだと希望を見出しました。同様に感じた方も少なくないと思います。

それは、ワイドショーが言うように都民84万人が感染していたとしたなら、現在の死亡者数81人と比較すると死亡率は1万人に1人です。

また現在、重症化率は5%と言われているけど、この数値もとんでもなく低い数字になります。

これは10日くらい前に書いた記事に掲載した、国ごとの死亡率の比較数値です。

日本を含むアジアはアメリカやヨーロッパと比べると明らかに低い死亡率です。

その理由は、医療制度の違い、ウィルス変異による型の違い、挨拶や友好のあかしとして、握手やハグする民族と、距離感を取り会釈やお辞儀をする民族の違いや、BCG摂取の種類の違いなど様々なことが論議・研究されていますが、まだ分かっていません。おそらく複合的な要因が関係しているのでしょう。
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私が、この記事を書いた理由は、慶應病院が発表した数値は客観的事実だとして、それをどう読み取るかにより、不安や恐怖を生み出すことができるし、逆に安心や希望を生み出すこともできるということです。

これ以上でもこれ以下でもありません。

 

ただ、どちらにしても変わらないことはあります。

それは、いまでもこの記事を読んでる方であれば、自分自身が感染していたとしても、感染を広げないように行動していると思います。

それだったら何も変わらないですよね。

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そして政府が出す要請や指示には従うことは極めて大事なことです。

厚労省のページに掲載された人との接触を8割減らす「10のポイント」より転載

最低限こちらを守り感染拡大を防ぐとともに、自分や家族の心身の健康も守りましょう。このバランス感を保つことは難しいけど出来ることをしていきましょう。

そのためには不安を煽るだけのニュースに触れ続けないことも大事なことです。

こちら日本赤十字社の分かりやすい動画です。合わせてみてください。3分ほどです。

これすごく基本的なことですが、良いこと言ってます。3分くらいです。特にこの部分は、今SNSを見てもできてません。(もちろんできてる人はいます。)・不確かな情報は鵜呑みにしない。・分からないことは誰も分からないのだから、そのまま受け…

ランニングポータルサイト ウルトラランナーへの道さんの投稿 2020年4月22日水曜日

 

そして、ランナーであれば、人がいるところでは、マスクやバフをして走りましょう。周りに不安を感じさせないことも今は大事なことです。

マスクやバフ(ネックウオーマー)をしましょう。〜東京都の週ごと感染者数をみて感じたこと〜

追記)

こちらは岩田先生が書いた記事です。

慶応のPCR6%の意味

nが少ないのでシンプルな二項検定を行うなどちょっと複雑な計算式から導き出したのは、東京都の感染者は良いシナリオで23万人以上、悪いシナリオで430万人以上ということ。

それに対して、コメントで、23万人が感染であれば81人がお亡くなりになっているのだから、死亡率0.04%、430万人が感染しているのであれば死亡率が0.002%とする私と同じような考えをしている方がいました。



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