<スポンサーリンク>
ブルックスのカーボンプレート入りシューズのハイペリオンエリートの商品説明会で配布された資料にはこう書かれていた。
モデル名: HYPERION ELITE
カラー: グレー1色展開
サイズ: 25.0〜28cmまで0.5cm刻み
価格: 29,700円(税込)
重量: 196g(27.0cm)
ソール厚さ: 35mm-27mm(ドロップ8mm)
サイズ感としては、私は25cmがちょうど良いと感じた。ヴェイパーフライネクスト%より多少大きいかもしれない。
藤原新さんが話した中で印象に残ったこと
・オーソドックス
・思ったより脚がでる
・力を使わなくても走れる(ある程度の走りができる人前提)
・不安定感が少ない
・板のようなシューズ
・アッパーのフィット感が良い
雑誌社から、このシューズで40km走や50km走をしている下門選手に耐久性についての質問がされると「普通のシューズよりはダメになるのが早い。」と話していた。普通のシューズとはカーボンプレートの入ってないシューズのことだろうが、ダメになるのはミッドソールなのかカーボンプレートの反発力がダメになるのかは分からない。ヴェイパーフライネクスト%もカーボンプレートは使用するたびに劣化していく。
商品を提供される選手と購入して使う一般ランナーとでは「ダメになる」のダメの程度も違うと思うが、私が手に取った感じでは、さほど耐久性がないシューズだとは思わない。少なくともヴェイパーフライ4%や4%フライニットよりは高い耐久性があると思う。
また、下門選手は自分は踵をつかない走りだが、爪先で芯を踏めるシューズだと話していた。
<スポンサーリンク>
私が手に取り、足入れして感じたこと
シューズを手にとり細かくチェックしてから、足入れしフィット感や重量感を確認しました。また脚の切り替えをして動きの中での安定感などを確認しました。
走っていないのでなんとも言えないが、説明会で藤原新さんが説明してくれたことがどういうことかをイメージすることができた。
足入れして立った感覚だと、フォアフットで走れるランナーはスムーズな体重移動ができそうだが、踵から接地するヒールストライクだと、前方への推進力を感じにくいだろう。
また、既に提供されたハイペリオンエリートを履いて走った方何人かに個別に話を聞いたが、その中の一人が話していた初代ズームフライのようだというのは私も履いた時にそう感じた。
初代ズームフライほど重たくはないので、ズームフライを軽量化したズームフライSPのような履き心地をイメージした。
こちらは2年少し前に書いたズームフライSPのスペックなど紹介した記事です。
もちろん、ブルックスがナイキの数世代前の一般ランナー向けのシューズと同程度のスペックのシューズを発売するわけはない。
ズームフライSPをさらにカチッとするカーボンプレートを入れて安定感を高めたとすると興味を唆られる。
また、ヴェイパーフライネクスト%を履いてるランナーに、ハイペリオンエリートを試したもらったところ「かなり硬い」と話していたと知り合いから聞いた。私が脚の切り替えや軽くジャンプした感じでは、ヴェイパーフライネクスト%と比べたらもちろん硬いし、跳ねるような反発は感じなかったが、私はハイペリオンエリートの板のような硬さは嫌いではない。
ヴェイパーフライネクスト%ユーザーを取り込めるか?
<スポンサーリンク>
現在はトップアスリートだけではなく、市民エリートランナーも、サブ3.5レベルの市民ランナーも、ナイキヴェイパーフライネクスト%を履いている。そしてレベルの高いランナーになるほど武器にしている印象がある。
このシューズを履くまで、アシックスソーティーマジックやターサー、アディダス匠senブーストなどを履いていたエリートランナーは、ネクスト%を履きこなすために走りを変えるなど試行錯誤して武器にしたのだろう。
今後、ブルックスだけではなく、アシックス、アディダス、ニューバランスなどからもカーボンプレート入りのシューズが発売されるが、ナイキヴェイパーフライネクスト%で結果を出し続けているランナーを取り込むハードルは非常に高いと感じる。でも挑むことでランナーの選択肢を増やして欲しい。
大迫選手が日本記録を出したアルファフライを入手した方から見せてもらったが結構衝撃的なシューズだった。圧倒的な存在感を持ったシューズで、ひと目見て凄い反発力を予想させる。
ヴェイパーフライネクスト%を履いているランナーにとっては気になるモデルだろう。
今月発売する、ブルックス ハイペリオンエリートはこのような厳しい市場に参入するのだ。
どちらも履いて走ってないのでなんとも言えないが、「新しいギアを試してみる」のもランナーの楽しみの一つだ。
大会が相次ぎ中止になりモチベーションが下がったランナーは少なくないと思うが、新しいギアを手に入れることで多少なりともモチベーションは上がる。
問題は自分に合うか分からないシューズに3万円前後の投資ができるかどうかだろう。
ハイペリオンエリートで走ってはいないが、足入れの感覚は良かったので、履く機会があればその感触を紹介したい。
参考までに昨日の説明会はホテルのホールで開催されたが、窓を開け換気をよくした中で、出席者はマスクを着用して行われた。