ガーミンで、血中酸素濃度が計測できるようになったという投稿をよく見かけるようになりました。
そもそも、血中酸素濃度なんて、コロナ禍以前は、医療関係者や、その数値が身体に大きな影響がある患者関係者、そして本格的な登山をする方以外は聞いたこともないような言葉だったと思います。
私が初めて耳にしたのは、低酸素トレーニングに興味を持った時で、ちょうど日本スポーツ協会の公認スポーツプログラマー資格講習を受けた時期が重なり、測定に使うパルスオキシメーターを購入しました。
<スポンサーリンク>血中酸素濃度と言う言葉を聞いたことない方もいると思うので簡単に説明します。また、血中酸素飽和度と呼ばれたり、SpO2と呼ばれたりもします。
血中酸素濃度とは血液中の酸素の量の事です。
パルスオキシメーターを使って計測します。
100%が上限で、正常値は99〜96%と言われてますが、私は計測するとだいたい98%という数値が出ることが多いです。
低酸素トレーニングでは、この数値が80%くらいまで落とすことがありますが、いわゆる酸欠状態を作り出しているのです。
通常の環境であれば95%未満では何か疾患があると疑われます。医学的なウエブサイトを検索すると以下のような掲載がありました。
95%未満 呼吸不全の疑い
90%未満 在宅酸素療法の適用
さて、ガーミンで血中酸素濃度を測定した方の投稿を見ると概ね以下の情報がありました。
・数値が低くでる
・バッテリー消費が悪化する
それを見た時に、そもそも正確に測定できない数値を知る必要はあるのか?そして、その数値を得るためにバッテリーを酷使する必要はあるのか?
その2点が私の考えです。
ただ、実際に数値はどの程度の精度なのかを調べるために計測してみました。
すると、測定中のまま中々数値が出てこない。動かさないでと画面に注意が出るので静止した状態で測定しましたが、数値が出てこない。
故障?と思ってガーミンジャパンに問い合わせをすると、「私も試したけど3回に1回くらいしか計測できませんでした。」と正直な答え 笑
余談ですが、今まで時計に限らずさまざまなメーカーが、明らかに製品がおかしいのに、それが仕様です。的な回答することが多く誠意のない対応にガッカリすることが多い中で、このような正直な対応にはホッとします。
そもそも、私がガーミン・エンディーロを買った理由は、血中酸素濃度を知るためではないので、全くのオマケみたいなものです。
また、現時点で計測しにくいなど、メーカーが把握しているのであれば徐々にアップデートされていくでしょう。
オペレーターに1点だけ質問しました。
それは、正しく計測できる時はだいたいどのくらいの測定時間なのか?
これって大事なことで、10秒なのか?1分なのか?1時間なのか?分からないと、まだ数値が出ないとイライラしてしまう。そもそも正しく測れていないのに何十分もじっとしているなんて無駄な時間は使いたくない。
その質問への回答は、「2、3分です。」でした。
私はパルスオキシメーターを持っていて20秒くらいで計測できているので、2、3分は長いと感じました。
こちらが自宅を出る前に計測した数値です。98%でした。
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自宅ではガーミンで計測出来なかったので、電車の中で再度計測してみると1分ほどで数値が出てきた。
やっぱり、現時点では医療機器のような精度は期待できないようです。
オキシパルスメーターで計測して95%だったら結構焦るレベルです。
もし、ガーミンで計測して94%とか出て、やばい呼吸不全だ!なんて焦らないでください。
と言うことで、私は自宅でいつでも計測できるし、なんなら外に持ち出すこともできる。さらにガーミンより短時間に正確に計測できるのだから、無駄にバッテリーを使うこの機能はオフにします。
参考までに書いておくと、ガーミンのバッテリー交換は値段が非常に高く、また充電を繰り返すうちに弱くなります。
エンディーロの光学式心拍計は、以前使っていた時計の精度とは違うレベルになり、胸に巻いた心拍計で計測した数値の感覚と違和感ないレベルに高めてきました。
おそらく血中酸素濃度測定に関しても進化していくでしょうから、それから必要なら使用します。
周りで、ガーミン・エンディーロを買う人が増えてます。価格は高いけど、満足度も高いです。
どのような用途に使うのかによりますが、ウルトラマラソンや、ウルトラトレイルまでするランナーにならオススメできるアイテムです。
商品は品薄のようですが、先ほどアマゾンを検索したら少し割引販売していました。