100mから100kmまで走る理由

2年前から、さまざまなことを体感して、自分自身の走力アップと、ランニングコーチとしての引き出しを増やそうと、中距離にもチャレンジしつつ、100km、200kmを超えるジャーニーランなども走ってきました。

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今年は、200kmを超える大会だとダメージが大きく、回復に時間がかかるので100kmまでにしていますが、その分短い距離に振り幅を広げました。

その第一歩として、昨年から参加しているマスターズ陸上は800mと1500mをメインに走っていますが、今年は既に100mと400mも走りました。

もちろん、最初からうまく走れるわけもなく、自分自身このくらいで走れるだろうと思っていたタイムには届きませんでした。これは大事なことで、やってみることで、レベル感や、難しいこと、楽しいことなど見えてきます。

昔、短距離得意だった方なら、今の自分があまりにも走れなくなったことに驚くかもしれませんが、現状把握することは大事なことです。

私は走ったレースについて全てこちらに書いてあると思ったらFacebookページには投稿したけど、こちらには書いていない大会もあったので、カレンダーアプリを見ながらまとめて見ました。

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今年走ったレース一覧

一覧にしてみると色々感じることがあります。

開催日大会名種目リザルト備考
1/4ニューイヤーマラソン10km39分18秒
1/9ハイテクハーフマラソンハーフマラソン1時間23分40秒(PB)
1/29KYUMIN打破5000m18分19秒0
2/11OTT1500m4分51秒2
2/11OTT5000m18分22秒6
3/6東京マラソンマラソン2時間59分13秒M55 26位
3/20荒川リバーサイドジャーニーラン
2ndステージ
56km5時間38分2位
4/17チャレンジ富士五湖100km9時間55分58秒総合129位
5/5埼玉マスターズ陸上記録会100m14秒23(PB)
5/5埼玉マスターズ陸上記録会1500m4分53秒72M55 1位
5/5埼玉マスターズ陸上記録会800m2分21秒62(PB) M55 2位
5/8東京マスターズトラック記録会800m2分23秒45M55 3位
5/8東京マスターズトラック記録会400m1分05秒45M55 1位
5/8東京マスターズ研修会60m9秒00(PB)
5/15OTT1500m4分42秒8(PB)
5/20弘前100km100km9時間33分41秒1位

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一覧にすることで、当時のことを色々思い出したりもしました。

1月は調子を落としていた

ハイテクハーフマラソンはPBではありますが、少し疲労が抜けきらずあまり良い状態ではありませんでした。昨年秋まで中距離メインで走っていて、12月中旬に青島太平洋マラソンで約2年ぶりにフルマラソンを走るために徐々に距離を伸ばし、別大マラソンに備えていた時期なので仕方がありません。

1月末のKYUMIN打破は当初は別大マラソンの刺激入れと思っていたら、別大マラソンを走ることができなくなり、だったら前年秋に出したPB更新しようと思うも心身のバランスが崩れていたのか思うように走れなかった。別大が中止になりエントリーしたOTTも全然ダメ。この頃は東京マラソンも危うく、今シーズンはこのまま終わるのだろうか?なんて考えてもいました。

東京マラソン開催決定は嬉しかった

そのような中で東京マラソンの開催が決まった時は嬉しかったけど、PCR検査を受けねばならないことは結構な負担感でした。また従来の大会と違って色々対応しないとならないことが多かったけど、その中でベストな走りをすることだけを考えました。

うまく走れば2時間55分くらいは出せる感覚はありましたが、思った以上に乾燥していて無理をするとサブ3も危ういと確実にサブ3をする走りにしましたが、後々調べたら、公認大会のグロスタイムでは自己ベストを更新していました。

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久々の100kmはサブ10できてホッとした

その後、チャレンジ富士五湖は開催されることになり、ほぼ3年ぶりの100kmマラソンは楽しみでしたが、久々すぎて色々思い出しながら準備をしました。天気予報などより寒いレースになり、またウルトラに向けて練習も不十分なので30kmも行かないうちに脚の動きが悪くなり、そこからはサブ10狙いに切り替えて走りました。全く思った走りはできなかったけど、それでも諦めずにその時できる走りをしたので満足感はありました。

このタイミングでPBが出て驚いた

その後、100kmのダメージを抜くためにリカバリー期間を挟んで、中距離の練習はほぼできないままマスターズ陸上の開催日となりました。この時は中距離の走りを思い出せば良いくらいにしか考えていなかったのに、初戦の埼玉マスターズ陸上記録会800m で自己ベスト更新できたのには驚きました。

その3日後の東京マスターズトラック記録会は流石に身体の疲労が抜けずに思うような走りは出来なかったけど、それでも800mの従来自己ベスト程度のタイムで走れたので力がついてきたことを実感しました。

その翌週は当日エントリーでOTT1500mを走り、自己ベスト(4分46秒)更新は狙っていましたが、4分42秒8は想定外のタイムでした。

私は練習したことなど大半はFacebookに投稿していましたが、東京マラソンまでも中距離的な練習はしていないし、東京マラソンが終わってからは、100kmがあるのでしてない。そして100km走ってリカバリーをしてから中距離の練習をしていこうと思ったタイミング(まだ練習できていない)で自己ベスト更新してしまったのです。

なぜ、自己ベスト更新できたかは記事にも書きましたが、一番大事なことは心身のリカバリーをしっかりすることだと思っています。練習しすぎてスタートラインに並んだ時に疲れていたら良いタイムなんか出るわけありません。

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1500mPBから5日目に100km

そして、その5日後に弘前100kを走ったのです。チャレンジ富士五湖で100km走っているから、脚はできているし、レース感覚も戻ったから無理なくサブ10はできると思っていましたが、いくつかの課題があったので、その課題を含めて楽しみ試行錯誤しました。

短距離走って思い出したこと

ちなみに60mPBとありますが、これはマスターズ研修会で写真判定システムを使った計測です。ただ研修の最後の短い時間に行ったことからスターティングブロックを使わずに走ったタイムです。60mを最後に走ったのは10歳(4年生)時に出場した市内大会で、この時のタイムは9秒6でした。なぜ覚えているかと言えば子どもの頃、市内レベルの大会で唯一優勝した大会だったからです。この時よりは今の方が速いようです。

100mもここ10年くらいで思い立ったように3回走ったことはあるのですが、その時のタイムよりは速いのでPBだし公認記録です。ただもうちょい走れると思っていました。もう35年以上前のことですが、大学の体育講義で陸上を選択した時に100mを走りました。多分テニスシューズで走ったのですが12秒前半で走れて驚いた記憶がありますが、流石に20歳の自分と比べると瞬発力は落ちていると実感しました。大学の頃はテニスサークルで運動するくらいでしたが、おそらく生涯で一番瞬発力が高い時だったと思います。

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距離別シーズンベストと自己ベスト一覧

現時点のシーズンベストと自己ベストを一覧にしてみました。そして現実的に今の自分に狙えるタイムを書いてみました。

種目タイム自己ベスト現実的に今狙えるタイム
60m9秒008秒50
100m14秒2313秒50
400m1分05秒451分04秒421分02秒
800m2分21秒622分19秒
1000mなし2分59秒512分57秒
1500m4分42秒84分39秒
3000mなし10分44秒10分10秒
5000m18分19秒017分53秒217分40秒
10km39分18秒37分46秒36分40秒
ハーフマラソン1時間23分40秒1時間21分00秒
30kmなし2時間05分07秒2時間00分00秒
マラソン2時間59分13秒2時間54分00秒
56km5時間38分
100km9時間33分41秒8時間26分45秒8時間40分00秒
12時間走なし121.905km
24時間走なし214.472km

今というのは、現時点の体力・走力のままで、その種目に合わせて練習し、気象コンディションの良い時に、体調も合わせることができたとして現実的に出せそうなタイムです。願望や意気込みではありません。

もちろん、現時点より走力を高めていけば、もっと上のタイムを狙うことだってできますが、そのあたりは少しづつ積み上げていけたら良いと思っています。

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なぜ100mから100kmまで走るのか?

馴染みの薄い種目だと自分自身がどのくらいで走れるのか見当もつかないことありますが、そんな時はまずやってみたら良いと思います。

私はランニングコーチですから、その辺りのレベル感を掴むこともとても大事なことです。

ただ、どの種目にも専門性があるので、その取得には時間を要します。例えば100mなどスタート技術でタイムは大きく変わりますが、その技術は中距離や長距離では必要ありません。またある種目をすることで他の種目の走力を落とすこともあります。そのあたりは実際にやってみると色々見えてきます。

私はコーチなのだから、漠然としたイメージで○○すると□□が遅くなるなど判断するのではなく、実際に自分でやってみてどうなるのかの目安を作りたいのです。もちろん自分ごとならイメージでも良いのですが、メンバーなどにアドバイスをするのであればイメージではダメです。

また、短距離を走ってみたことで、短距離ランナーのユーチューブ動画を見て、この動きは長距離にも結び付くなど気づくこともあります。また色々興味が出てくれば、私の場合は性格的にどんどん深掘りしていきます。

5月に中距離種目の800mと1500mでほぼ練習をしていないのに自己ベストが出た理由は、色々ありますが、100km走って脚や体幹が鍛えられた要素もあるでしょう。100km走った直後はかなり筋肉損傷していたでしょうが、その後しっかりリカバリーをはかったことで超回復が起こったのかもしれません。もしくは短時間で終わる競技を待ち望んでいたのかもしれません。

800mや1500mを速く走れるようになってもマラソンのタイムに直接繋がるとは言えませんが、中距離を速く走るための能力の中にはマラソンのタイム向上に繋がる能力もあります。その能力を高めた上で、マラソンに必要な能力を高めていけばマラソンのタイム向上にも繋がります。

2年前大会が中止になる中で、モチベーションを保つために難しいと思いながらも1000m3分切りを目指しました。その流れから昨年はマスターズ陸上の中距離を楽しむ中でスピードをつけ、それがマラソンにも繋がりました。

今年もしばらくはスピードの底上げを試行錯誤していきます。年齢が上がれば上がるほど生理学的には筋力など落ちていきますが、それをカバーしていく方法はあります。

自分自身で本気で取り組むからこそ、気づくことはたくさんあります。その気づきを結びつけていくと、大きな発見になったりします。

その気づきは自分自身の走力アップだけではなく、コーチとしてのレベルアップにも繋がると感じています。

こちらは昨年末に書いた記事で、2021年のレース結果と、17年間の自己ベスト推移をまとめてみました。

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