ランナーズステーションや、メーカー直営店などで貸し出しをしているレンタルシューズは、最新のシューズを試すことができ、履き心地や自分に合うかどうかなど確認できるランナーにはありがたいシステムです。
メーカーとしても、試して気に入ってくれたら販売に結びつくし、履いた感想などSNSにアップしてくれたら広告効果があります。
ランステは、試し履きを目当てに施設を利用してくれたら施設利用料だけではなくレンタル料も入ってくるのでありがたいです。
私自身、ランステで借りたことはあるし、クリールシューズトライアルのようなイベントに参加した時もあります。またトラックレースで貸し出ししているのをレース後に試したこともあります。ただ、レンタルシューズを履く時には結構気を使います。
その理由は自分のシューズより故障リスクがそれなりに高くなるからです。
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レンタルシューズのリスク

まず、どのあたりにリスクを感じているかを書きます。
- 新品であっても慣れないシューズでいきなり長い距離を履くのは故障リスクが高い
- 左右バランスなど悪い方が長い距離を履いたシューズだとアウトソールが片減りしていることがある(左右差が生まれてしまう)
- 見た目は大丈夫でもミッドソールが寿命を超えているシューズかもしれない(衝撃吸収力が落ちる)
- 前に借りた方の、履き癖が残っていていることがある(靴擦れなどの原因→庇って故障)
- 破損寸前のシューズだってあるかもしれない
- 皮膚病など感染症リスクがあるかもしれない(シューズの中は高温多湿で雑菌が繁殖しやすい)
それ以外にもいろいろリスクがあるし、履く時間(走行時間)が長ければ長いだけリスクは高まります。
店舗スタッフが貸し出す前にきっちり除菌したり、シューズが破損しそうな状態にないかをチェックしてから貸し出しているとは思うけど、いい加減なスタッフもいるので借りる際は注意が必要です。
ナイキテンポネクストフライが発売された時に、ランステでサイズを言って借りたところ、ウィメンズを渡されました。履いたら明らかに狭いと感じたし、カラーリング的にも明らかにウィメンズモデルと分かるのに、そんなのを渡すくらい知識がないのか不注意なスタッフはいます。そのようなスタッフがシューズの痛みをチェックしたり、丁寧に除菌などしてるとは思えないとその時感じました。
メーカーがPRのために、競技場や、ランニングショップで貸し出す場合は、シューズの魅力を感じて欲しいので程度の悪いシューズを貸し出すことはないでしょう。
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レンタルシューズを履く時の注意点

- 長い距離は走らない。
- 靴擦れなど違和感を感じたらすぐに履き替えができるよう競技場などで試す。
- 借りた時に、自分でアウトソールの減り、ミッドソールの潰れ・劣化などチェックする。
- 足入れして、キツイとか当たるとか違和感を感じたら面倒くさくてもサイズを変更してもらう。それでも合わないなら履かない。
- 靴紐を下まで弛めてから締めていく。自分のシューズでもそう履いて欲しいがレンタルならなおさらその行為が必要。緩めないで履くと、前に履いた人の足形に自分の足を合わせることになります。
- 除菌スプレーを持参して、スタッフに確認してから使う。
- 当たり前だけど素足では履かない。
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高額なシューズはより注意が必要

ヴェイパーフライネクスト%2など高額なレーシングシューズは、より注意が必要です。そもそも耐久性より軽量化を重視して作られているので劣化・摩耗しやすいことと、そのシューズを試すために借りる方だけではなく、既に所有しているけど消耗が気になるから30km走など長い距離の練習はランステでレンタルする人だっています。そしてそもそも人気があり試したいと思う方が多く、毎日、場合によっては1日2回、3回と貸出されたら、アッパーは新しいように見えてもミッドソールやアウトソールは結構劣化していることもあります。
したがってランステなどで貸し出しているシューズの中でも人気シューズは劣化が進んでいるから、長時間は履かない方が良いです。
子どもの頃、野球の上手な人のグローブはボールを掴みやすく、下手な人のグローブは掴みにくかったなんて記憶がある人もいるかもしれないけど、メルカリなどでシューズを買う時は、ソールの減り方をみて綺麗なフォームで走っている人なのか、そうでないのかをイメージしてから買ってください。
昨今のシューズは高額になっているので、その価格に見合うパフォーマンスを発揮できるシューズなのかどうかを確かめることができるレンタルシューズは良いシステムですが、マイナス点を知った上で活用しましょう。
新品を試してから購入・返品を決めることもできる
シューズによっては、試し履きをして、購入か返品できるものもあります。メーカーや商品により、室内で足を入れる程度だけのしかできない場合もあれば、しっかり履いて試せるケースもありますので、そのあたり規約を確認の上、ご利用ください。