7月16日開催予定の富士登山競走まで1ヶ月を切りました。
富士登山競走大会ページを見ると、大会中止決定の基準が掲載されています。
大会中止決定の基準
・令和3年7月1日時点で日本のいずれかの地域で緊急事態宣言が発令しており、また大会当日までに緊急事態宣言の発令が見込まれる場合
・山梨県からイベント開催の自粛が指示されている場合
・山梨県において、新型コロナウイルス感染症に関する診療体制がひっ迫しており参加者の緊急時の対応が難しい場合
現状
①現在は東京都など10都道府県で緊急事態宣言が出されている。
②6月20日に9都道府県は解除になるが、沖縄県は7月11日まで3週間の延長方針の方針
②は実際どうなるか分かりませんが、これから書くことは、9都道府県は6月20日解除、沖縄県は7月11日解除、加えて山梨県からイベント開催自粛指示がない。医療体制がひっ迫してない前提で書きます。
富士登山競走中止決定の基準に掲載された、「令和3年7月1日時点で日本のいずれかの地域で緊急事態宣言が発令しており、【また】大会当日までに緊急事態宣言の発令が見込まれる場合」の【また】をどう読み取るかによって、開催か否かが変わってくるように読めます。
それは【また】には様々な使い方がありますが、今回は「あるいは」なのか「加えて」なのかで開催可否判断が変わってきます。よい例文はないかと検索してこちらが分かりやすいのでリンクを貼っておきます。
「また」の意味とは?接続詞としての使い方や類語・言い換え方法も
「あるいは」としての意味ならこうなります。
「令和3年7月1日時点で日本のいずれかの地域で緊急事態宣言が発令しており、【あるいは】大会当日までに緊急事態宣言の発令が見込まれる場合」
この場合は、7月1日時点で沖縄県が緊急事態宣言発令中なら中止になります。
「加えて」としての意味ならこうなります。
「令和3年7月1日時点で日本のいずれかの地域で緊急事態宣言が発令しており、【加えて】大会当日までに緊急事態宣言の発令が見込まれる場合」
この場合は、7月1日時点で沖縄県が緊急事態宣言発令中であり、7月16日時点でも解除されない見通しの場合は中止ですが、7月11日解除見込であれば開催できそうです。
実際のところどちらなのかを考えると、
「あるいは」の意味なのでしょう。
と言うのも、この基準を作った時には、どのような状況になっているか分からない中で作っています。仮に7月1日時点で緊急事態宣言発令がないが、その後緊急事態宣言が出て7月16日が緊急事態宣言中になった可能性もあるのです。その場合「また」を「加えて」にしてしまうと、7月16日に首都圏や山梨県に緊急事態宣言が出ていたとしても中止基準には該当しないことになります。
なんて事を考えながら、再度大会ページを読んでみると、上記で紹介した文章の下に図解で例が示してありました。その図解を見ると、やはり「あるいは」の意味でした。
7月1日時点で宣言が解除されない場合は中止になります。
ただ、沖縄県は6月21日以降も3週間の延長予定ですが、6月30日で解除になる可能性もあるので、主催者発表は7月1日になるのでしょう。
今回は、図解で例示されていたので分かりましたが、【また】には接続詞としてだけではなく、さまざまな意味や使い方があるのだから、今回のように大会中止決定の基準に使ってしまうと、せっかく作った基準が曖昧なものになってしまうように感じます。正しく伝えるためには「また」で繋がずに、別の行にすべきだと思います。自分が文章を作る時には気をつけないといけません。
最後は私の要望でもありますが、7月1日時点で、沖縄県が大会当日までに解除になる見通しなら、大会に向けて練習している参加者のために開催して欲しいと思います。