その1ではこのような文章で終わりました。
また、今回、一気に4分19秒世界記録を更新したことで夢の5時間台を意識する選手も出てきたでしょう。逆に今後は自分が世界記録を出してやるという強い意識を持たないとサロマ湖で優勝出来ないような時代の幕が開いたと言えるかもしれません。
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今回は大会前に紹介した注目選手のフルマラソンのタイムとの関連性など合わせて紹介します。
今回優勝した風見選手の過去1年のタイムは2時間17分10秒です。そして今回のタイムは6時間09分14秒ですから、フルマラソンの約2.69倍です。
過去のタイムを見ても男子の場合はこの辺りがほぼ下限になっています。もちろん自分は2.6倍だったよ!というランナーもいるにはいますが、その多くは伸び盛りの時期で、サロマ湖ウルトラのフルマラソン通過が自己ベストだったりします。この日にフルマラソンを走ったらもっと良いタイムを出すのでしょう。
過去、男女上位選手のタイムを調べたことがありますが、2.7倍で走れている選手はごく僅かで、昨年の男女上位10人を調べた平均値は2.78倍(男子2.79倍、女子2.77倍)でした。
ただ、上位選手は上手に走ったから上位に入っているわけです。そのことから、一般ランナーで2.8倍弱で走れるランナーはごく僅かです。
あえて書いておきますが、これはサロマ湖ウルトラの場合で、他のコースだと全く変わってきます。
今回書きたいのは、100kmのタイムはフルマラソンのタイムに連動するということです。
もちろんフルマラソンが速いから、100kmも速いとは言えません。ただフルマラソン3時間ジャストのランナーは6時間台では走れないのは感覚的に理解できると思います。
6時間59分59秒で走るための平均ペースは4’12/kmでフルマラソン3時間の4’15/kmより速いペースになるからです。距離が長くなると加速するなんてことはありえません。
前置きが長くなりましたが、来年以降サロマ湖の優勝タイムが6時間10分前後になったとしたなら、最低でもフルマラソンを2時間17分くらいで走るスピードが必要になります。6時間切となると2時間13分台は最低必要になります。
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もちろん猛暑などにより優勝争いが6時間40分前後に落ちれば暑さに耐性のある2時間25分前後のランナーにもチャンスは巡ってきます。
今回自己ベストを出すも5位で日本代表を逃した川内鮮輝選手は、フルマラソン2時間17分25秒の記録をもちますが、来シーズンは2時間15分を切れるよう練習を考えていくと、レース後に話していました。
また、今回の世界記録を受けて、今後はフルマラソンを2時間15分前後で走る選手も相次いで100kmにチャレンジしてくるように感じます。
フルマラソン2時間25分前後で走る100km元日本代表選手は、「こんな時代になる前に日本代表として世界選手権を走れて良かった。」と話しています。
また、「日本代表はダメでも自己ベストは狙い続けます。」とも話していました。
自己ベスト更新を狙うためにフルマラソンのタイムアップなどはかっていくことで、再び100km日本代表に返り咲く日もくると思います。
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大半のランナーは日本代表を狙うことはできません。しかし自分史上最高の走りを狙うことはできます。
私自身、今年は自己ベスト更新を狙うような走りが序盤から出来ませんでしたが、まだまだ狙い続けます。また自己ベストを狙うウルプロメンバーや、ウルトラセミナー参加者の後押しをしっかりやって行きたいです。
こちらは昨年のサロマ湖前に書いた記事です。合わせてお読みください。
ついに時代は動き始めた〜サロマ湖100KMウルトラマラソンで風見選手が世界記録〜 その3 に続く