装備品を吟味すること〜2019みちのく津軽ジャーニーラン〜③

区間タイムからレースを振り返る〜2019みちのく津軽ジャーニーラン〜②

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区間タイムからレースを振り返る〜2019みちのく津軽ジャーニーラン〜② から続く

前話でチェックポイントごとのタイムなど書きましたが、長々とレース中に起こったことを書き始めると最後まで行き着か図に尻切れトンボになるので、印象に残っていることをいくつか書きます。

昨年のレースは非常に苦しみました。そして昨年よりサロマ湖を走ってからのリカバリー期間が1週間短く、はっきりいって不安だらけのスタートでした。

天気予報は刻々と変わりましたが、昨年のような暑いレースにはならないと前日まで思っていました。また数日前の予報は雨だったので、レインウェアもしっかりしてるけど重たいのと、多少の雨ならしのげる程度だけど軽いのをそれぞれ上下持ち込みましたし、暑くなっても寒くなっても対応できるようにしました。たぶん使うことはないと思いつつグローブも現地に持ち込みました。

また、後半走れなくなった時のためにトレッキングポールをドロップバッグにいれましたし、シューズも自宅を出るときに決めきれずに、現地に履いていったHOKA oneone カーボンX以外に、ズームフライSPと、アディゼロジャパンブースト3をザッグに詰めました。またライトもトレランと違い不整地ではないので、さほど明るいのは必要ないと思ったけど、600ルーメンのヘッドライトと、1000ルーメンのハンドライトを持ちました。

レース中に使うバックパックも、どれだけ荷物を持つかでサイズを変えることが出来るよう2つ持参しました。

今回は、現地に持参する荷物自体を減らしたいと考えていましたが、出発前日にパッキングを始めたので迷ったモノは持って行くことにしました。結果、キャスター1個には収まらず、ザッグにもある程度の量を入れざるを得ませんでした。

阿蘇には大きなキャスターで行きましたが、荷物預けで主催者の負担にならないよう、小さなキャスターにしてザッグはキャスターにしまうことにしました。

装備・アイテムについては、持てば持つだけ安心か?と言えば、そんなことはなくて、重さがストレスになりトラブルをうみますし、走りを阻害します。

必要な物を持たないのは問題外ですが、このバランスにはいつも悩みます。

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大会前の天気予報を見て、雨はほぼ降らないし、降っても身体が冷え切ってしまうような気温にはならないと予想して、アールエルの超軽量撥水ジャケットと、モンベルの超軽量レインパンツ、そしてファイントラックのインナーシャツをバックパックの背中に当たるハイドレーションをしまう箇所に薄く畳んで収めました。サロモンのしっかりしたレインウェア上下は念のためドロップバッグに入れました。

背中に硬いものが当たると、その箇所が擦れたり、張りが強くなったりすることでトラブルをうむので、背負った時に違和感を感じたら、例えそれが小さな違和感でも、アイテムを入れ直すなどしてください。少し入れ替えるだけで違和感が消えることもあります。少しの手間と時間を惜しむことでずっとストレスを感じるよりも直した方が良いです。

これは昨年のうつくしま、ふくしま。ジャーニーラン122km(総合4位)のレース中に感じたことです。

うつくしま、ふくしま。ジャーニーラン122KM完走②〜レース展開前半〜

その他、ライトやその予備バッテリー、点滅ライト、反射タスキ、スマホの充電器、アスリチューンなど補給食、経口補水パウダー、擦れ防止クリーム、マッサージクリーム、包帯、消毒液、ポイズンリムーバー、虫刺されの塗り薬、バンドエイド、テーピング、エマンジェンシート、飲み薬、冷却用霧吹きノズル、ウェットティッシュ、下着、ソックス、地図、メガネ、コンタクト、ネックウォーマー2枚、ソフトフラスク3個(うち空2個)、ビニールテープ、凍らせたゼリー飲料2個、凍らせたカルピスペットボトル、スポーツドリンク、それ以外もスタート時に入っていました。

収納スペースをとるしっかりしたレインウェアを超軽量のレインウエアにしたことから、小さい方のバックパックでも、上手にパッキングすればこれだけのアイテムを収容することができました。

*画像はバックパック購入時のもので今回の使い方とは異なります。

パーゴワークス ラッシュ5R (PaaGO WORKS RUSH5R)衝動買いしました。

大会ルールにおける必携品はライトと点滅ライトなどで、ウルトラトレイルに比べたら非常に少なく、私が持った大半のアイテムは自分自身必要と思ったからです。

ただ次回はもう少し重量的に減らそうと思います。結果的に使わなかったアイテムの中にも絶対に持たねばならないものはあるので、それを減らすつもりはありませんが、その前提を崩さなくても軽量化することはできます。

まず、走り出す前から、ちょっと重い。失敗した。と感じた、スタート直前にコンビニで買ったドリンク2本は持たなければ、これだけで▲1kg

また、凍らせたゼリー飲料2個もスタート時からなくても困らないモノでした。これを持たなければ▲0.5kg

ライトもこれほどのスペックは要らず、必要十分な明るさを担保しつつ軽量なライトにすれば2個で▲0.5kg

補給食も結局運んだだけのモノがあり、もう少し吟味して必要量を計算すれば良かったです。これを吟味すれば▲0.3kg

また、股擦れなどに良いと思って買ったウェットティッシュはスッキリして良いとは思いましたが、20枚入りは結構な重さでした。

その他、1点1点は気にならない重さでも、積み重なると、気になる重さになっていきます。

ドリンクに関しては、第1CPまではコンビニは一定間隔であるのだから、そこで冷えた飲みたいドリンクを買うことが出来ます。重い思いをして、飲む段階になったら温く不味くなったドリンクを飲むより熱中症予防の観点でどちらが良いかは明らかです。

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バックパックが重たいと感じる重量は人それぞれですが、その重たいと感じる境目の閾値(しきいち)では、僅かな重量増により明らかに重たくなります。

大半のランナーが5’00/kmだと苦しくないけど、それが4’50/kmになった途端に心拍数が上がり始めるなど、感じたことがあると思いますが、これと同じようなことが重さでもあります。

スタート時に2kg、いや1kgでも軽ければ、もっと快適にストレスなく走れたでしょう。

特に脚の筋力を使うより、上体の動きで進む走りを模索している私にとっては、重さだけではなく、荷物が増えればバックパックの容量・厚みが増し背中への圧迫が強くなり、肩甲骨の動きが阻害されるので、自分の感覚よりペースが上がらないのを感じました。

今回、スタートから第1CPまでの22.2kmを2時間31分で走ったのは、エイドの開設時間9時30分に合わせたので予定通りでしたが、もっと余裕を持って走っても9時30分に着くと考えていたのに違い余裕のない到着になりました。

予想より気温が高くなったのも原因の一つでしたが、荷物を吟味できなかったことで余裕をなくしたことが最大の原因です。

そもそも自分の走りが阻害される重量は◯kgだと数値で把握するべきでした。それが分かれば計量して、その重量を超えていれば、どうするか考えるでしょう。量を減らすか、アイテムを軽いものに入れ替えるか、そもそも不要なパッケージを捨てたり、使う量だけを小分けして入れたり、バックパックではなく、ウエストに巻いたnakedランニングバンドに入れるなんて選択肢も生まれます。

また、途中で入手できるもの、できないものを明確にしたり、そのアイテムが必要な場面で代用できる物を考えて、取捨選択することも含めてレース準備を楽しむことは大事ですが、今回はそこが不十分でした。

もちろん、昨年発生したいくつかのトラブルを回避するために、多少荷物になっても持参したアイテムはあるし、実際に大きなトラブルなく健康な状態でゴールできたことは自らの成長だと考えています。ただ、まだまだ改善点はあります。

レース中、レース後に、次回はこうしようと思ったことも、具体的に振り返ることで記憶に定着します。それをしないと多分忘れてしまいます。

経験の少ない方は、そのレースに出たことのあるランナーに、バックパックに入れたものを見てもらい、これはどんなことを想定して入れたの?これは必要なの?XXは入っていないけど、こんなことが起こった時大丈夫なの?と言ったアドバイスを受けることでかなりの部分整理できると思います。そしてその時の重量が自分にとって重くない重量にできれば良いレースになると思います。

途中でも書きましたが、安心感をバックパックに詰め込むこと自体が不安要素となります。

歩く時間が長くなった時にしたこと〜2019みちのく津軽ジャーニーラン〜④ に続く

歩く時間が長くなった時にしたこと〜2019みちのく津軽ジャーニーラン〜④



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