信越五岳トレイルランニングレース110KM②〜暑さで水切れ、そして睡魔〜から続く
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今回Facebookの投稿を見ていると、例年は第1関門の黒姫で終わる選手はほとんどいないのに今年は多いと感じました。
信越五岳110kmの第1関門の閉鎖時間は10時間とさほどキツくはなく、逆に10時間ギリギリで黒姫を通過するのでは閉鎖時間が12時間の第2関門(笹ヶ峰グリーンハウス)を通過するのは困難です。
入賞するレベルの選手で1時間30分、20時間でゴールするレベルの選手で2時間40分くらいかかっているので、仮に黒姫まで10時間近くかかって、そこから2時間で笹ヶ峰まで走れたとすると、よほど力のあるランナーが黒姫まで何がしらのトラブルがあったようなケースでしょう。
実際どうだったのか調べてみました。目視で数えたので多少の誤りはあるかもしれません。また、比較できる数値がないとイメージできないので2018年のデータも調べてました。
こちらです。
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まず2018年は第1関門を通過できなかった選手は22人(3.1%)でしたが、今年は113人(16.0%)と大幅に増加しました。またギリギリ関門を通過した選手が多かったのか、この113人に、第2関門を通過できなかった選手を合わせると224人(31.7%)とスタートした約1/3がここでレースを終えています。第2関門通過率(突破率)は68.3%とほぼ2018年の完走率と同じような数値になっています。
この理由は前話でも書きましたが、間違いなく気温の上昇です。斑尾山の下りも雨が多い年はスリッピーになりますが、今年は走りやすかったです。その走りやすさを差し引いてもこれだけ苦戦したのは袴岳辺りから暑さに耐えるレースになったからです。
関川沿いのダラダラ登りに関しては、遮るものがなく暑さに苦しめられる年が多いですが、そのはるか手前の袴岳から暑いと感じる選手は少なくなかったでしょう。
私自身苦しかったことは②で書きましたが、熱中症気味のランナーも結構見かけました。
また、2018年は第3関門の戸隠は突破するもフィニッシュできなかった選手が49人(6.9%)いましたが、今年は17人(2.4%)と大幅に減少しました。
これは昨年の瑪瑙山が非常に泥濘みスリッピーだったことが原因でしょう。私は昨年走っていませんが、過去走った中で、今年の瑪瑙山は格別に走りやすかったです。
今回、第1関門でレースが終わってガッカリした方は多いでしょうが、昨年と比べてかなりキツかったのです。
その上で、気持ち悪くなったから仕方がない。準備が足りなかった。自分には根性や覚悟がなかった。で終わらせないで、仮に気持ち悪くなったのなら、何が原因で気持ち悪くなかったのか?どんな風に準備をしたら良かったのか?を考えると次に繋がると思います。
根性とか覚悟というのも、言葉でいうのは簡単ですが、精神論で終わらせてしまい、具体的に足りなかったことを明確にしていかないと、また次回も同じ言葉が出てくるようなレースになってしまいます。
トレイルランニングは、ロードレースより、タイムや順位など結果にこだわるより、素晴らしい景色を気持ちよく楽しく走りたいと考える方は多いでしょうが、完走できないより完走できた方が楽しいです。
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今回は暑さが原因の胃腸トラブルに悩まされた方が多いと感じましたが、過去に書いたこちらの記事にヒントがあるかもしれません。合わせてお読みください。
『喉が乾く前に水を飲め』は危ない 〜運動関連低ナトリウム血症にご注意を〜
ランニング中に”気持ち悪くなる”原因と対策
また、前話で少し触れましたが、私が行った対策をもう少し詳しく次回紹介します。キツくなるようなペースで走っていないのも大きな要素ですが、この暑さだと対策をしなかったら胃腸トラブルに巻き込まれたと思います。