信越五岳トレイルランニングレース110KM⑤〜気持ち悪くならない対策〜

信越五岳トレイルランニングレース110KM④〜区間タイムについて〜

信越五岳トレイルランニングレース110KM④〜区間タイムについて〜 から続く

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100kmを超えるレースにエントリーする方は、その距離を走りきる・ゴールするための練習や準備をしてレースに臨むと思います。それが未知の距離へのチャレンジであれば尚更でしょう。

もちろんどんなに準備をしても、絶対に完走できるということはありません。それはトップ選手でも同様です。

リタイアする理由はいろいろありますが、今回のレースでは胃腸の調子を悪くした方が多いように感じています。

そもそも長時間・長距離のレースは胃腸の調子を崩しやすく、気温が高いとその傾向はさらに強まります。

私自身もレース前の天気予報を見て今日は危ないと思いました。なぜなら私は寒いのは比較的対処できますが暑さは苦手です。苦手だからこそいろいろ準備をしています。

また、胃腸の調子が悪いと言っても、様々な種類があり、原因も症状も違います。当然対処法も変わってきます。

こちらは、以前ドクターランナーの佐藤さんにアドバイスしてもらい書いた記事です。レース中に気持ち悪くなる方読んでみて下さい。

ランニング中に気持ち悪くなる原因と対策

私が過去何度も悩まされたのは、低ナトリウム血症です。症状などはこちらをお読みください。

『喉が乾く前に水を飲め』は危ない 〜運動関連低ナトリウム血症にご注意を〜

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私は吐き気がとまらなくなったことが何度かあります。この状態になっても、ゆっくり休める時間があれば回復してレースに復帰できますが、制限時間に余裕がないなど休めない状況だと厳しいレースになります。

私は、適切な塩分補給、水分を取り過ぎない、暑い時間帯はペースを落とす、そして(暑さから体温が上がるときは)身体を冷やす努力をしてます。

例えば、喉が渇いたとしても、欲望のまま飲むのではなく、喉を湿めらせる程度に一口づつ飲む。そもそも喉が渇いた状態にならないように乾く前に少量飲むことで、飲み過ぎを防いだり、身体に水をかけて冷やすことで、暑いから取ることを防いでいます。

スタート前に大会プロデューサーの石川さんも言ってましたが、ペースを落とすことは大きな対応策です。ただ明確な目標タイムや目標順位があると中々落とすことはできませんが、このペースでは厳しいと感じた時にはそのまま粘らないで落とすことが大事だと思います。体調悪化する前に落とせば、遅れたタイムは後半盛り返すことも可能です。

それらは個人差もあり、またその日の体調によっても変わるので、これをすれば絶対に大丈夫という正解はありません。これがダメなら違うことを試すなど、出来ることは全部やってみる。という気持ちで私はいろいろ対処しています。その時の試行錯誤が経験となり積み重なっていくのだと思います。

今回は、序盤から睡魔に襲われ、カフェインを飲まざるをえなかったと書きましたが、カフェインの取りすぎは気持ち悪さを引き起こしやすいと感じているので、カフェインを取る前に、固形物を食べました。

また、毎日摂取している、消化サポートサプリメントCAECatalyst Athlete Enzymeをレース中にも数回使いました。発売して間もないサプリメントですが、レース中の胃腸トラブルに悩まされているランナーを中心に愛用者は増えているようです。

気持ち悪さにもいろいろ種類があると書きましたが、私の場合は食べたものや飲んだものが消化されない時に起こりやすくなります。

早朝スタートのレースが多い、ウルトラマラソンやウルトラトレイルを走る際、夕食や朝食が消化していないと感じた経験のある方は少なくないと思いますが、私自身、この状態でスタートすると序盤から胃がムカムカすることになります。

ウルトラマラソン始めた頃はたくさん食べなくてはならないと考えていました。そのためレース前日と当日朝にたくさん食べたことから、スタート前にトイレで吐いてしまうこともありました。その時は緊張感からきていると思ってましたが、単に消化吸収してなかっただけです。またスタートからしばらく胃が張っている状態で、ゲップが止まらない時もありましたが、これも同様です。

数年前からはそもそも食事はいつもと変わらないくらいの量にしたことで、このようなことはなくなりました。

今回は日常生活と同じく夕食前に飲んだ以外に、朝起きてから飲みました。(普段は夕食前の1回だけです。)

AD1を過ぎて袴岳を登り始めると暑さから気持ち悪くなりそうになり、また水切れが気になってきました。そのためギリギリ辿り着いたAD2で、一気に水分を飲んでしまいましたが、そのあとCAEを飲みました。

その効果か、そもそもペースが遅く無理していないからか胃の調子は上向き、AD4ではカレーライスを美味しく食べることができました。その前にもCAEを飲みました。

前日からCAEを使ったタイミングは、前日夕食前、当日朝食前、AD2、AD4、AD6です。

今回のレースは、自分自身で考えていたタイムや順位を狙うことなく、健康な状態で完走することを目指して走りましたが、実際はそれ以外にもいくつか課題を持って走っています。それは次回以降のウルトラマラソンやトレイルに繋がることです。

その一つが補給です。私は100kmマラソンでは10kmに1個を目安にアスリチューン・ポケットエナジーをとるようにしてます。時間にするとだいたい50分間に1個です。

それがトレランになるといつも補給が足りず、それが終盤の失速に繋がっていると感じていました。その理由はトレランのエネルギー消費は距離や時間だけでは測れないのに、距離や時間を基準に摂取タイミングを測っていたからです。今回は距離は全く考えずに、50分間に1個を目安に、傾斜のキツイ登りに入ったら早めに摂取するなど気づいたらとるようにしました。私の場合はアスリチューンなら胃腸の状態がよければ取りすぎて気持ち悪くなることはありません。

逆に、飲みやすさにこだわったアスリチューン・ポケットエナジーであっても、胃腸の調子が悪くなってからでは飲みたくなくなります。

カフェイン入りの、ポケットエナジーブーストは覚醒感が欲しい時だけにして、それ以外はオレンジ味を飲み続けました。そこにエナゲインを織り交ぜました。また、後半は塩味の効いたナッツを1袋持ってボリボリ食べました。

また、登山道をゆっくり登っているのに、妙に呼吸が乱れたり心拍数が高いと感じる時がありますが、私の場合はガス欠のサインと判断して補給するようにしてます。今回は補給が足りていたので瑪瑙山でもそのようなことはありませんでした。

今回、アスリチューン・ポケットエナジーのオレンジ味とブースト。そしてエナゲインを合わせて15個ほど持ちスタートし、AD4に15個補充用を置きましたが、ここまでは必要なかったようで10個程度は残りました。それでも今までのレースと比較したらかなり多い摂取になりました。

また、フィニッシュは明け方が近い3時20分過ぎでしたから宿に着いて寝たのは6時少し前です。そして朝食が8時30分だったので、それに合わせて起きましたが食欲はありました。

仮にタイムを追い求めるようなレースになったら、また変わってくるかもしれませんが、気温の高いレースでこれほど胃腸を良い状態に保って、最後まで動き続けることが出来たのは良い経験でした。

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書いてて思い出しましたが、以前はウルトラマラソンなど長時間走るレースを走ると、翌日以降も下痢気味など体調が悪くなっていましたが、アスリチューンを使い始めた頃から、下痢などならなくなりました。それはアスリチューンの効果というより、それまではどのような効果が自分に必要かを考えずに様々なサプリメントを使っていたのを、シンプルに必要なサプリメントだけにしたからです。

サプリメントには高価なモノもありますから、自分にとって必要なサプリメントはなにかを明確にして使った方がきっと良いレースができます。また、それは一人一人違います。

私は、エネルギー補給、電解質補給の二つは必須で、それ以外は、その二つの補給を効率をよくするための消化サポート、そして睡魔や覚醒感が必要な時に使うカフェインです。

以前はそこにBCAAやら、カルニチンやらいろいろ加えてしまうことで、必ずとる必要のある補給食を取らなかったり、胃腸へ消化吸収の負担をかけていたのだと思います。

信越五岳トレイルランニングレース110KM⑥ に続く(近日公開予定)



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