今年4月後半に開催予定だったさくら道国際ネイチャーランの開催中止を知った時はガッカリしましたが、事前に中止判断に傾いているという情報が入っていたことで多少なりともガッカリの緩衝材にはなったと思います。
この大会は抽選でも、先着順でもなく、明文化された資格タイムによってエントリーできるわけではなく、走るランナーは主催者の選考で決まります。
こちらは選考された時に書いた記事です。
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この中止のお知らせを見て、この時期は「力」と「モチベーション」を貯める時期にしました。
フルマラソンをメインに走るランナーであれば、3月が終わればだいたいシーズンオフになりますが、私は2010年のチャレンジ富士五湖に出たあたりから、10年以上は8月を除いてほぼ毎月フルマラソンかフルマラソンを超えるレースを走り続けています。
2月の青梅マラソン(10km)を走ってから、エントリーしている大会は全て中止になったので久々に訪れたシーズンオフです。
一昨日、さくら道国際ネイチャーラン事務局から封筒が届き、開封すると中止案内と中止に関わる対応が書かれていました。
こちらは2枚目の用紙の一部です。下段には連絡先、そして返金のための振込口座が書かれています。
・参加費55,000円のうち、開催準備に要した費用や振込手数料などとして5,000円を差し引いた50,000円を返金
・来年の選考は別途行うが、その際に今回参加予定選手を優先することはない
主催者としても開催するためにどうしたらよいかを模索した上での開催中止であり残念ですが、参加費がほぼ返ってくることには驚きました。
規模は違いますが、全日本トライアスロン宮古島大会と同じ週末に開催予定でしたが、ほぼ同じような中止対応になりました。
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念のために書いておくと、さくら道や宮古島の返金対応を知って、返金対応をしない大会は一概にダメだと言うのは間違っています。
さくら道国際ネイチャーランは今年初めてのエントリーで走ったことはありませんが、何度も完走した方々に聞くと、250kmという非常に長い距離をたった133人(2019年実績)のランナーのために700人のボランティアが無償でサポートすることでなりたっている大会です。他のウルトラマラソンと比較して参加費が高いのは参加者が少ない中で数多くのエイドステーションを設営するためには参加者一人当たりの負担額を大きくせざるをえません。またゴール後の宿泊や移動費なども含まれています。したがって大会直前の中止ではなく、開催日まで時間があるこの時期の中止決定であれば、交通規制をするロードレースと比べて既に使った運営費用が少ないのだと思います。
それでも、このようにほぼ全額返金手続きをしてくれる主催者には感謝してます。来年も選考なので走れるかどうか分かりませんが、さくら道への想いが強くなりました。
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ここまで、ふかやハーフ、鴻巣パンジーハーフ、徳島マラソンと中止になり、参加費の返金はもともと期待してませんが予想通り返金はありません。
しかし、それはまだ数週間前の出来事ですが、京都マラソンや青梅マラソンなど全国で大規模なマラソン大会が開催された翌日に発表された東京マラソンの中止により、その後ドミノ倒しのようにマラソン大会の中止が相次ぎました。その流れは、コンサートや、Jリーグ、プロ野球など様々なイベントに広がりました。
そんな流れの中での返金は予想外だったのです。
少し違う話ですが、最近同じようなことがありました。
1年半近く使っているiPhone Xsmaxを不注意で浴槽に落とし、すぐに拾って対処しましたが、機器は交換になりました。こちらは新しくなったiPhone Xsmaxです。
アップルケアに入っているので12,980円でしたが、バッテリーも多少劣化したのでバッテリー交換したと思うことにしました。。
それから数日して、ソフトバンクからメールがきて、私がAppleに支払った12,980円分をポイント付与してくれるという内容でした。これは私自身知りませんでしたが、知らない方が多いような気がします。
あてにしてるモノが手に入らないと不満になり、あてにしてないモノが手に入ると嬉しくなる。
支払った参加費もそんな風に考えたら、大会中止でイライラした上に、多少でも戻ると思っていた参加費が戻らないことでイライラに拍車をかけたら精神衛生上よくないです。
さて、イベント中止はこれからも続くと思いますが、大会によっては今回の新型コロナ感染拡大による中止の際は全額返金するとして募集しています。このような大会だと参加者は安心です。
こんなことはないとは思いますが、この時期に参加者の募集開始しエントリー中かエントリー締め切り直後に、イベント自粛要請により中止、規約により返金は出来ません。というような大会があったらそれは問題だと思います。
収束が見えないだけに参加者は疑心暗鬼になっています。これは今シーズンだけではなく、しばらくは大会エントリーに躊躇するランナーが増えていくと思います。
このような時に大事なのは、ランナーは返ってくることをあてにしない。逆に主催者は規約だから返せませんと中止決定と同時に案内するのではなく、ランナーの残念な気持ちを考えて決算して返せるような余剰金があれば少額でも返す。そのような気持ちが大事だと感じています。