びわ湖毎日マラソンは、鈴木健吾(富士通)が日本記録を出したことや、サブ10(2時間10分以内)を出した日本人選手が40人など素晴らしい結果が出たことで、大会がなくなることを惜しむ声が出ています。
画像はアスリチューン・アグレッシブデザインサポートアスリートの大塚選手のゼッケン番号です。
<スポンサーリンク>今回、中継を見ていて、ちょっと気づいたことを書きます。
それは3位に入った細谷 恭平(黒崎播磨)の343というゼッケン番号です。
同じように気づいた方は、かなりランニング通の方か、知り合いにびわ湖毎日マラソンに出るようなランナーがいる方でしょう。
市民マラソンのゼッケン番号はエントリー順になることもありますが、エリートレースのゼッケン番号は原則的に速い選手から遅い選手に割り振っていきます。
原則的にと書いたのは、招待選手より一般参加選手の方が持ちタイムが速いこともあるからです。また今回のびわ湖毎日マラソンでは海外招待選手はいませんが、通常は、海外招待選手、国内招待選手、一般参加選手の順に割り振られます。
また、このタイムはいわゆる自己ベストではなく、大会要項に記載された期間に出した公認記録となります。そしてこの期間は通常過去2年間になります。(今回のびわ湖は過去3年間)したがってそれ以前に日本記録を出した選手でも、資格タイムが悪ければ、そのタイムに応じたゼッケン番号になります。
今回のびわ湖のゼッケン番号は以下の通りです。
- 1から8 招待選手
- 11 日本陸連推薦選手
- 26から30 ペースメーカー
- 51から451 一般参加選手
ゼッケン番号が451まであるからと、451人のエントリーがあるわけではなく、ペースメーカーを除くと、410人のエントリーとなり、実際にスタートした選手は369人(完走335人、DNF・OTなど34人)です。
一般参加選手のゼッケン番号は51から始まり、451で終わりますから、ゼッケン343の細谷選手が3位に入ったことに驚いたのです。
長江選手は2014年から8年連続の出場し全て完走しました。今回もアスリチューン・ポケットエナジーブーストを使用しました。
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疑問に思い検索してみると、このような記事がありました。
記事の中に前回のびわ湖が初マラソンで2時間28分47秒で120位だったとありますから、確かに22分以上更新です。
ただ、2時間28分47秒のタイムが資格タイムでは今回走れません。
びわ湖毎日マラソンの大会要項では、参加資格は前年と変わらない以下のタイムとしていました。
- マラソン 2時間30分00秒
- ハーフマラソン 1時間10分00秒
- 30㎞ 1時間40分00秒
- 20㎞ 1時間05分00秒
- 10000m 31分00秒
それが参加者増により運営可能人数を超えたことによりフルマラソンの参加資格タイムは2時間27分30秒にすると1月下旬に主催者から発表されました。
- マラソン 2時間27分30秒
- ハーフマラソン 1時間7分29秒
- 10000m 30分40秒00
フルマラソンベストタイム2時間28分47秒の細谷選手はどうして走れたか?と言うと、それはハーフマラソンの資格タイムを持っているからです。
細谷選手のタイムは1時間1分38秒です。また10000mのタイムは28分09秒です。
前回大会の2時間28分47秒は冷たい雨に打たれたことなどにより失速で、そもそも強い選手なのは言うまでもありません。毎日新聞の記事にある通り、中央学院大学時代に2017年箱根駅伝5区を3位で走っています。
速い順に並んでいるはずのゼッケン番号なのに、なぜ343になるか?と言えば、まずフルマラソンの資格タイム順に番号が決まり、2時間27分30分の資格タイムで走れる最後のランナーは340となります。
続いてハーフマラソンの資格タイムにより参加する選手のゼッケン番号が続きます。一番速い選手のゼッケン番号が341で細谷選手は3番目のタイムなので343となったのです。
今回ハーフマラソンの資格タイムでエントリーした選手は341から417の77人。10000mの資格タイムでエントリーした選手は418から451の33人。
フルマラソン以外の資格タイムで走る選手は110人。そして、この中から7人の選手が、今回サブ10しました。
<スポンサーリンク>今回大会要項を発表しエントリーを終了してから、参加できる選手が絞られましたが、その理由は明確で、例年だと同じ時期に開催されていた東京マラソンが秋に延期になったことからびわ湖毎日マラソンに集中したのです。
今回上位に入った選手の多くが、昨年は東京マラソンを走っています。
参考までに今回の6位までに入った選手を調べたところ4人の記録が見つかりました。
- 土方 英和 2:06:26(2020年東京 2:09:50 28位)
- 井上 大仁 2:06:47(2020年東京 2:09:34 26位)
- 小椋 裕介 2:06:51(2020年東京 2:07:23 12位)
- 大六野 秀畝 2:07:12(2020年東京 2:11:19 30位)
東京マラソンが開催されていたら、今回参加資格が切り上げられることはなかったでしょうし、マラソンの資格タイムが2分30秒切り上がることもなかったでしょう。私の周りにも最後のびわ湖毎日マラソンを走る機会を失った選手が何人かいます。
今回はゼッケン番号にフォーカスしてみましたが、このゼッケン番号はどのような並び方なのか?と考えてみると今まで気付かなかったことが見えてくるかもしれません。
こちらは今回の公式リザルトです。
<スポンサーリンク>ゼッケン番号と言えば、ウルプロチャレンジのゼッケン番号は永久ゼッケンです。最初に割り当てた番号から変わりません。
その理由は、参加者の記録推移を追いやすくするためと、第6回大会までのシリーズランキングを作っているからです。
昨日で第3回大会が終わり、今日から第4回大会のタイムトライアル期間がスタートします。
びわ湖毎日マラソンの資格切り上げで参加できなくなったランナーがモチベーションを上げるキッカケにしたいとエントリーしましたが、ウルプロチャレンジがそのキッカケになったのなら嬉しいです。
モチベーションは自分自身で作るものです。