タイトルに書いた通り、寒いと光学式心拍計は誤作動しやすくなります。
その理由など後述しますが、昨夜のことを書きます。
昨夜はウルプロ練習会で起伏のある赤坂御所1周3.3kmを3周+αを4つのグループに分けて走りました。αは距離は変えてスタートから1時間で全グループが戻るよう調整してます。また重なると混雑するので一番速いグループは、そのまま周回方向に1km少し走ってから戻る。次のグループは500mほど逆走して戻る。3番目のグループは広場で流し。一番遅いグループは3周で終了にしました。
他の練習会でも、同じ距離だと速いグループは早く終わって待つことになるので、そうならないよう同じ時間トレーニングできるようにしてます。
私は3つ目のグループのペーサーで、設定ペースは私としてはジョグペースです。通常だと心拍数は120-130で、上りでも140台で走れる感覚です。
気持ちよくリズムよく走っていると10分後くらいにガーミンアラートでパフォーマンスコンディションを知らせがあった。通常は0を境に-4から+4程度なのに、昨夜は-15という見たことない数値。
これはその時の心拍数やペースから調子の良さをお知らせする機能だから、マイナスが大きいってことはいつもよりペースの割に心拍数が異常に高いってこと。
心拍数を見ると180。
明らかに誤計測なので、ベルトをキツく締める。通常はこれで1kmくらい先から正常に戻る。
ただ、そのまま変わらず1周目が終わる。メンバーが給水する間に念のため頸動脈で心拍を測ると、明らかにそんな数値ではない。
2周目は身体が温まり楽になり感覚的にはフラットな場所だと120-130、上りで140くらいだが、170を超えてる。
3周目からようやく妥当な数値に戻りました。
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光学式心拍計の弱点
GARMIN公式ページに光学式心拍計の仕組みなど説明してます。
一部抜粋します。
血液中にはヘモグロビンが存在しています。ヘモグロビンは酸素の運搬量により、光の吸収率、反射率が異なります。この特性を利用し、Garmin のウォッチは緑の光で手首を照らし、それが皮膚を通過して血液中のヘモグロビンに反射、そのデータを収集して、心拍数を計測します。動脈の血流量は心臓の収縮と拡張に合わせて規則的に変化します。収縮すれば、ヘモグロビンの密度が上がり、より多くの緑の光を吸収します。拡張すればヘモグロビンの密度が下がり、より多くの緑の光を反射します。
少し難解ですが、要は血液中のヘモグロビンに光を当ててその反射により心拍数を予測しているようです。
そして、寒い時は血液が身体の中心部に集まり、遠い位置にある手首など末端には行き渡りにくくなることが影響して正しく計測できなくなると私は理解してます。
今回のように明らかにおかしい心拍数であれば気にしなければよいのだけど、追い込んで走っている時は実際は170なのに、時計を見たら180を超えていたなら危ないと感じてペースを落とすかもしれません。
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ガーミンの様々な指標に影響する
さらに、問題はこの先で、今回はジョグなのに高い心拍数を保ってトレーニングをしたことになっているから、トレーニング効果は高くなっています。これでは5000mタイムトライアルをしたような数値です。
また今朝のトレーニングレディネスは28とかなり下がり、非常に疲労が溜まった状態と表示されました。実際はしていない超ハードなトレーニングをやったことになっているのだから、明日以降のトレーニングレディネスもあてにならない数値になってしまうのです。
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改善してほしいこと
寒い時に心拍数が正しく取れないのは仕方がないことですが、誤った心拍データは削除して、過去のデータに基づいた推定データによりトレーニング効果など編集できればよいと感じています。
対処法
最近の光学式心拍計はかなり精度が高くなっていますが、構造的に身体の中心から遠い位置の手首での計測だとキツめに締めても寒い時期だと今回のような誤計測を完全に防ぐことは難しいのかもしれません。対処法としては胸につける心拍ベルトを装着するのが一番良いのでしょうが、私はズレなど気になり煩わしいと感じるので、肘の上に付けるタイプを検討しています。
いくつかのメーカーから発売してますが、使用している友人に聞くと、かなり正確に計測できるそうです。