今月販売開始したアシックス・マジックスピード3について、履く前の印象と履いた後に感じたことなどFacebookに投稿しましたが、前モデルであるマジックスピード2と違いなど紹介します。
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メーカーページの文言
メーカーの商品ページにはこのような文言が書かれています。(引用します)
MAGIC SPEEDシリーズが、前作よりもやわらかく、反発性も向上してアップデート。フルレングスのカーボンプレートが、着地から蹴り出しにかけて足の動きを安定させつつ、効果的に身体を前方方向へ推進させる効果を発揮します。ミッドソールには上層部・下層部ともにFF BLAST PLUSを採用することで、クッション性・反発性が向上し、より弾むような走り心地を提供。アウターソールかかと部ラバーの接地面積を広げることで安定性の向上も実現しました。
重量・・・15g軽量化(25.5cmの場合)
マジックスピード3 195g(25.5cm)
マジックスピード2 210g(25.5cm)
サブ3前後のランナーでシューズサイズ25.5cmだと、フルマラソンで使うシューズの重量上限は200g程度の方が多いと感じています。(シューズはサイズにより重量は結構変わるので200gが重いか軽いかはサイズによります。)
その観点だと、マジックスピード2はフルマラソンで使うにはやや重かったけど、マジックスピード3はフルマラソンでも違和感なく使える重量になったということです。メタスピードスカイ+の同サイズは187gですから従来23g差あったのが8g差になったということです。
昨年記事を書いたときにこのようなことも書いていました。
『個人的には踵やアッパー素材をもう少し薄めにすれば20gくらいは軽量化できる思いますが、練習で使うことを考えて耐久性を高めているのでしょう。』
このようにソールの一部を抉り取るなどして軽量化を図っています。
サイズ感・・・前作とほぼ同じ
私は25.5cmを購入しましたが、マジックスピード2も、メタスピードスカイ+などメタスピードシリーズも、ヴェイパーフライ3、アルファフライ3も同じサイズです。もちろん足の形は個人差が大きいので履いてみて選びましょう。
画像を並べてもシューズの形状は似ていますが、履いて感じたのは指の付け根あたりがやや広くなったのか小指の付け根が当たりそうな気配が薄らいだのです。マジックスピード2は練習などの疲労でアーチが落ちて足幅が広くなったときにはその箇所が当たりました。
見た感じはほぼ変わっていないので、アッパー素材が薄くなったことで内径は広くなったのでしょうが、足の状態で当たるか当たらないかの微妙な私には大きな改善点です。逆に元々その付近が緩く感じていた方はより緩くなったと感じるかもしれません。
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走った感想・・・かなりバージョンアップした
私は新しいシューズを履く前には極力メーカーページなど見ないで履くようにしています。今回も上記で記載したメーカーページはほぼ見ないで購入したのですが、履いた感想は以下の通りです。感じたままを書きます。
現時点で試したスピードは、サブ3ペースからキロ5分半程度なので、キロ4、キロ3分半とスピードを出していくと印象は変わると思います。
・前作はフルレングスのカーボンプレートが入っているけどバウンド感はほぼ感じない。→前作よりはバウンド感はアップしたが、ヴェイパーフライ3などから履き替えるとバウンド感は少ない。
・前作はトップエンドのカーボンプレートシューズと比べて柔らかい履き心地をイメージしたが結構硬い。→接地感は前作よりだいぶ柔らかくなり、個人的にはかなり走りやすくなりました。
・前作は、片足立ちになった時の安定感はメタスピードスカイ+や、ヴェイパーフライネクスト%2などと比べて格段に良く、→ミッドソールのフォームが硬い(反発力が低い)のでフォームが安定しないサブ4レベルのランナーでも履けると感じた。→前作よりやや不安定感は増したがヴェイパーフライシリーズほどの不安定感はない。
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どのようなレベル感のランナー向けか?
前作はフルマラソンで使うなら、サブ3.5からサブ4くらいのレベル感でしたが、マジックスピード3はサブ3レベルのランナーでも十分に使えるシューズになったように感じました。ただフォームが安定しているサブ3ランナーだともっとバウンド感のあるシューズは他のメーカーからも発売しているので、フルマラソンのサブ3ブロックでどれだけのランナーが履いているかは分かりません。ただ3時間15分からサブ3.5レベルのランナーにはドンピシャなシューズだと感じました。また過度なバウンド感はなく勝手にスピードが出てしまうということもないので、サブ4レベルのランナーでも履きこなせるシューズです。
練習会のペーサーをする時には自分の感覚通りのスピードで走れるシューズを選びますが、このシューズは思った以上にスピードが出ているということもなく、逆に出ていないということもなく安定したペースで走りやすいシューズだと感じています。
まだ短時間しか履いていない私の感覚ではありますが、4:30/kmペースから5:00/kmペースが走りやすく、5:30/kmペースでも違和感なく走れるシューズです。もう今年は走りませんが、このシューズが発売されるまでは現時点で100kmを走るならブルックス・ハイペリオンマックスと思っていましたが、マジックスピード3と迷うことになりそうです。
ランニングシューズ高騰の中で価格据え置き・・・ペガサス40と同額
今回驚いたのは価格を据え置いたことです。
現在、様々なものが値上がりし物価が高騰していますが、ランニングシューズの価格高騰には驚きます。
例えば、ナイキはモデルチェンジのタイミングで値上げをするのではなく、販売中のモデルを大きく値上げしました。
アルファフライ2 31,900円→39,325円(23.3%アップ)
ヴェイパーフライ3 29,700円→35,750円(20.4%アップ)
ランニングシューズは消耗品ですから3万円は高いと思っていたら、アルファフライ2は4万円近くになりました。
その中で、マジックスピード3は、多少価格を上げても売れるバージョンアップをしましたが価格据え置きなのです。
ナイキ製品でマジックスピード3と同じような価格帯のランニングシューズはズームフライ5が19,800円、ペガサス40が16,500円です。
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