今日開催された東京マラソンは日本記録保持者の大迫選手が途中棄権するなど波乱のレースになりましたが、既にMGC出場を決めている大迫、中村、佐藤選手が積極的なレース運びをしました。
今回短時間でしたがレース観戦していて、トップ選手だけではなく、サブスリーくらいまでのランナーの7割くらいがヴェイパーフライ4%を履いてるのではないか?というくらいたくさんのランナーが履いていました。
今回はナイキが市民ランナー向けにシューズの貸し出しをした影響もあるかもしれませんが驚きました。
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トップ10のシューズを調べました。まずご覧ください。
1位
ビルハヌ・レゲセ 2時間04分48秒
ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット
2位
ビダン・カロキ 2時間06分48秒
ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット
3位
ディクソン・チュンバ 2時間08分44秒
ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット
4位
サイモン・カリウキ 2時間09分41秒
ナイキ ヴェイパーフライ4%
5位
堀尾謙介 2時間10分21秒
ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット
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6位
今井正人 2時間10分30秒
ニューバランス
7位
藤川拓也 2時間10分35秒
ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット
8位
神野大地 2時間11分05秒
ニューバランス
9位
高久龍 2時間11分49秒
ナイキ ヴェイパーフライ4%フライニット
10位
一色恭志 2時間12分21秒
HOKA ONEONE EVOカーボンロケット
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□トップ10のシューズ
7人 ナイキ ヴェイパーフライ4%
2人 ニューバランス
1人 HOKA ONEONE
もちろんヴェイパーフライ4%を履いた選手の結果がみんな良かったというわけではありません。失速した選手も少なからずいます。
注目すべきことは、速い選手の大半がヴェイパーフライ4%を選んでいたということです。それまではアディダスやアシックスを履いていた選手がヴェイパーフライ4%に変えているのです。
また、いままでエリートランナーが履くシューズは、ナイキ、アディダス、アシックス、ミズノ、ニューバランスの寡占状態でしたが、今回10位に入った一色選手が履いたシューズはHOKAで寡占状態に風穴を開けました。
このところナイキ1強状態が加速していますが、この流れを他のメーカーが黙って見ているわけはなく、巻き返しをはかるべく準備をしているのでしょう。
アシックスが今回発売したMETARIDEの考え方は非常に面白く、このシューズをベースにエリート用シューズを作るかどうかは分かりませんが、別にカーボンプレート入りシューズのテストを重ねているという噂はあります。
さまざまなシューズが出てくるのはランナーにとっては楽しいことですが、シューズが走るのではなく、走るのは自分自身の身体なので、自分自身が動きやすいシューズを選んだら良いと思います。動きやすいとは反発が強いとか軽いというだけではなく、人それぞれ優先順位は違うと思います。
ただ、市民ランナーの多くは、前方への推進力を感じやすいシューズを選べば間違いないようにも感じています。
パーソナルレッスンの際に、どのような走りをしたいか聞くと、多くの方は、少ない力で楽に速く走りたい。前方への推進力ある走りをしたい。効率よく走りたい。と話します。しかし、その方々のシューズはそのような走りに向いていないシューズであることも少なくありません。
転がりの悪い玉に力を加え続けて転がすより、転がりの良い玉のスピードをコントロールした方が楽なのと同じです。