箱根駅伝区間タイムをハーフマラソン換算してみた。〜平均1時間02分30秒〜

絶好のコンディションに恵まれた2020年箱根駅伝往路では1区以外の4区間で8人が区間新を出し、4大学が往路新を出す展開になりました。

3区区間賞の東国大 ヴィンセント選手の59分25秒はとんでもない記録で、約2分差をつけられた、区間2位の帝京大 遠藤選手(1時間01分23秒)、3位の駒大 田澤選手(1時間01分25秒)の2人も区間新記録なのです。

3区は21.4kmと、ハーフマラソン(21.0975km)よりも長い距離なのに、ハーフマラソン日本記録の1時間00分17秒(2017年設楽悠太選手)より速く、ハーフマラソンの距離に修正すると世界歴代6位に相当するタイムです。

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念のために書いておきますが、ハーフマラソンやフルマラソンなどロードレースにおける公認記録には様々な条件があり、まず公認コースで出した記録であることもその条件の一つです。今回はそもそも距離がハーフマラソンではないのでハーフマラソン通過タイムでも公認記録にはなりません。

また、日本陸上競技連盟競技規則/第 8 部道路競走にこのような一文があります。

標準距離の道路競走においては、スタートとフィニッシュの2点間の直線の距離は、そのレースの全距離の50%以下とする。

スタートとフィニシュを同じにする必要はないが、ほぼ直線のようなワンウエイコースは公認コースにはならないと言うことです。ハーフマラソンであればスタートとフィニシュが10.5km程度までにしないとダメと言うことです。

これは直線コースであれば常に追い風というコースも作れてしまうからだと思います。

また、世界記録公認に関しては、他の要件も加わりますが、特にこのようなルールがあります。

スタート地点とフィニッシュ地点間全体の標高の減少は 1,000分の1㎞(0.1%)、即ち1㎞あたり1mを超えてはならない。

例えばフルマラソンであればスタート地点よりフィニッシュ地点の標高が42.195mより下回ってはいけないということです。

下り坂であっても傾斜が強すぎたらスピードは出せませんが、気持ち良く走れる下り坂が42.195km続いたらタイムがでてしまうからです。

これらを考えると仮に箱根駅伝の各区間が21.0975kmであってもハーフマラソンの公認記録にはなりません。公認記録にならないということは世界記録にも日本記録にもならないということです。

その大前提をご理解の上でこの表を見てください。

箱根駅伝公式ページに公開されている速報をデータ化して、全選手のタイムをハーフマラソンの距離に修正しました。

さすがに5区を含めて順位を付けるのはフェアではないので外しました。また1区から4区であっても起伏は違うので同条件ではありませんし、駅伝は個人成績を追いかけるものではなく、チームも戦略があるのでその辺りも含めて見てください。

*タイムを黄色で囲ったのは区間新記録です。

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上位18人のうち留学生が3人いるので日本人選手は15人ですが、修正したタイムはハーフマラソンの日本歴代記録10位以内のタイムなのです。(データはwikipediaより)

今回このような表にまとめた理由の一つとして、ハーフマラソンのタイムであれば、イメージしやすいからです。

1-4区の84選手のうち1/3以上が1時間02分を切り、平均タイムは1時間02分30秒でした。

失速した東洋大4区の選手もハーフマラソン換算では1時間6分台で走っているのだから、市民ランナーからしたら凄いタイムなのです。

 

このような好記録が続出した理由は、絶好の気象コンディションもありますが、大半の選手がズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を履いていたことも影響されているのは間違いないでしょう。

往路優勝した青山学院大は従来アディダスを履いていましたが、今回は全員ピンクのズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を履いていました。

【箱根駅伝】春は「シード争い覚悟」していた青学大の変貌ぶり…登録16選手だけでなくワンチームで「やっぱり」強かった往路V

昨年の世田谷246ハーフマラソンで青山学院大の選手がズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を履いて優勝など自己ベスト続出したと話題になりました。

また、今回の区間賞は全員ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を履いていました。

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このような記事を書くと、「シューズではなくて選手が頑張ったのだ!」「誰が履いても速く走れる訳ではない」という意見が出ますが、そんなの当たり前です。

ただ、トップレベルでは、このシューズを履きこなさなければ、勝てないという段階にきているのでしょう。

高校駅伝でもニューイヤー駅伝でもこのシューズを履いた選手が目立ちました。特にニューイヤー駅伝では従来このシューズを履いていなかったトップ選手の何人かがこのシューズを履いているのを見ました。

ランニングフォームや足型など含めて合うシューズはそれぞれ違うのでしょうが、そのような段階になっているからこそ、このシューズに合うランニングフォームを身につけるために選手は努力したのでしょう。

また、ナイキ以外のメーカーもカーボンプレート入りのシューズの開発を進めており、今回もいくつかのメーカーのシューズを履いていた選手がいました。

国際陸連がシューズの規制を検討しているというニュースを目にしましたが、どのような規制をするのか判断が難しいと思います。特定の契約選手だけが使えるプロトタイプのようなシューズであれば不公平な要素もあると思いますが、一般の市民ランナーでもネットで購入できるシューズなのです。

これだけ多くの選手が履いているのだからある意味公平な気もします。ただ、ソールの厚さなどに関しては一定の歯止めは必要だと思います。

*現在でも走高跳と走幅跳は靴底の厚さは13mm以内、走高跳の踵は19mm以内という規定はありますが、その他の種目に関しては厚さの規定はありません。

今回少し驚いたことがあったので調べましたが、それは別に書きます。

ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%のスペックはこちらをご覧ください。

ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の重量など



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