うつくしま、ふくしま。ジャーニーランを走って気づいたことは順次書いていますが、今回はGPSウォッチについて少し書きます。
ジャーニーランはウルトラマラソンと違って、コース表示や分岐での誘導スタッフなど基本いません。自分自身で地図を見てチェックポイントに向かって走ります。当然ながら道に迷うランナーもいるし、数キロ先に行ってから間違いに気付くこともあります。
以前、案内がないのは主催者の怠慢だなどとクレームが寄せられたことがあったと、聞いたことがありますが、この方はなぜ他のウルトラマラソンはコース誘導スタッフがしっかりいるのに、この大会はいないのだということでしょうが、これはウルトラマラソンとジャーニーランを混同しているのと、大会案内などしっかり読まずにエントリーしたのでしょう。
今回は主催者がGPXデータを用意してくれたので、SUUNTO9にインポートし、いつでも確認できるようにしました。
この辺りの考え方はいろいろで、紙の地図を進むのがジャーニーランの醍醐味でGPSなど使ったら興味半減だ。という人もいます。また紙はほとんど見ないでGPSだけで行く方もいます。実際GPSだけでも行けないことはありません。
どちらが良くて、どちらが悪い。と言うことは私はないと思います。ルールの範囲で自分の好きなようにしたら良いと思ってます。実際ランニングと関係ない旅行などする時に、私自身、最近、紙の地図を見ることはほぼなく、Googleマップなど地図アプリを使っています。ただ、スマホのGoogleマップなど見ながら進むなら紙の地図同様にルートの全体感など分かりますが、GPSウォッチの画面に表示される矢印だけ見て進むのはちょっと味気ないし、コースのどの辺りを走っているのかを把握しにくくなります。またGPSもたまに間違った位置情報を示すことあるのでロストするリスクもあります。
私は紙の地図でだいたいのコースイメージをもち、何キロ先に曲がり角など注意を要する場所があるなど把握します。しばらく道沿いなら走りながら地図は見ないでGPSの矢印や方向を確認しながら進みます。またややこしそうな場所やGPSの位置情報が疑わしい時はスマホの地図アプリで現在位置と紙の地図を照らし合わるなど、一つに頼らないようにしています。一定のスピードで走りながら紙の地図やスマホの地図アプリを見ると転倒リスクもあるのでその辺りも注意が必要です。
さて、SUUNTO9のルート機能を使うにあたり心配だったのは、夜間パートが長いので画面のバックライトを付けると持たないかもしれないということです。
と言うのも、今年最初のウルプロ®︎オーバーナイトランでは8時間くらいでバッテリー残量10%になり、GPS精度を落として、12時間の行程をギリギリ持たせました。もちろん途中からルートナビはありません。この時は25時間もつGPSウォッチだから12時間程度なら大丈夫だろうと、バックライトの明るさを落とさず普段通り使ったのが原因です。
今回、途中でルートナビがなくなるのはちょっと困るので、設定を確認し必要ない機能は外しました。
スタート前にセットするとバッテリー稼働予想時間は24時間でした。これだと夜間にバックライトをオンにすると半分くらいしか保たない可能性があります。
そこで外せるモノないかとチェックしたら心拍計は外せる。そもそも手首で計測するこの心拍数は不正確で、正確に取るなら胸の心拍ベルトが必要ですが、心拍ベルトは擦れそうなので今回はしていません。そして正確な心拍計なら欲しいけど、不正確な心拍計は要らないから外したのです。
すると31時間になった。これなら夜間バックライトを付けても大丈夫だろう。日焼け止めを塗った手で触ったので画面に油が着いてしまっています。
<スポンサーリンク>今回原因は分からないのだけど、猪苗代湖畔についたあたりで、急に止まってしまいました。仕方がないからそこから再度スタート。データが途切れると画面を見てもスタートからの距離や時間が計算しないと分からないので少しテンション下がりましたが、仕方がないので、そこからは、区間タイムや区間距離、区間平均ペースを配置した画面を見るようにしました。
結果、19時間39分かけてゴールしましたが、その時のバッテリー残量はこちらです。
スタート前31時間→ゴール8時間 74%使用
あと何時間もったかと言うと、ざっくり26時間半です。
19時間39分÷74%≒26時間33分
カタログデータは心拍計を使って25時間ですが、心拍計を使わなければ、カタログデータの稼働時間をオーバーしてます。
ちなみに、スタート時に心拍計有無で31時間と24時間と心拍計を使うとざっくり29%バッテリー消費が増えるので、もし心拍計を使っていたら
上記で心拍計なしだと26時間半稼働としましたが、これを1.29で割ると約20時間半です。今回の私のタイムなら最後までGPS精度を落とす必要はありませんでした。
カタログデータ25時間で、20時間30分なら82%ですから優秀です。しばらく使いバッテリーも徐々に弱まっているので、当初はカタログデータくらいは持ったのでしょう。
ちなみにペースなどを表示する画面とルート画面を切り替えるときにボタンを押すとバックライトが付きますが、今回はバックライトをバッテリー消費の少ない10%にしました。視力の良くない私だとライトを当てないとほぼ見えませんが、視力の良い方でバッテリーを保たせたいならバックライトの照度を落としてみてください。
<スポンサーリンク>今回、活用したのは100均で購入した自転車用のミニライトです。私はヘッドライトをウェストに巻いたので、ヘッドライトで時計を照らすことができなかったので、こちらのライトを右親指に固定して、左手の時計を照らしました。
また、ヘッドライトのバッテリーが切れても急に真っ暗にならずにバッテリー交換できるし、自動車が多い道では自分の存在をアピールするためにも活用しました。
今回も、SUUNTO9のバックライトを明るくすれば、同様に自動車などからの視認性を高めることができますが、走る時間が長いのでバッテリーが足りません。
10時間弱で終わる夜間の大会やオーバーナイトランや、通常の夜の練習回ならバックライトを最大照度にしておくと安全です。