第1組は14時スタートでウルプロメンバーが参加するので、その時間に間に合うように新木場駅に向かい駅を出ると、前日にもう増して日差しが強く、まさに痛いレベルでした。
歩いているだけ、立っているだけでも具合を悪くするような中で5000mなんてホント身体に悪い。
そんな身体に悪いことをする人が、私を含めて夢の島競技場に吸い込まれていきました。。
私は6組目で16:45スタートですから、1組目スタート前から、最終組(10組18:20スタート)まで会場にいました。スタッフ以外でそのようは参加者は少ないと思うので、私が感じた日差しの強さをまずお伝えします。
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遅い選手ほど厳しい暑さ
このレースは申告タイム順に組み分けされ、遅い組から徐々に速い組になります。1組目はキロ5を超える選手もいますが、10組目はキロ3切ってゴールします。
まず、1組目から3組目までは、直射日光を受ける箇所にいるだけで具合が悪くなりそうな暑さでした。この辺りで走ったランナーが一番過酷でした。4組目でもまだまだかなり暑いけど、3組目までと比べるとやや日差しは弱くなったように感じました。その状態が私が走った次の7組目(17:10スタート)のスタート直後まで続きましたが、レース途中から日向にいてもさほど気にならないくらい日差しは弱まり、8組目(17:35スタート)になるともう日差しは気にならない。走れば蒸し暑いと思うレベル。9組目、10組目とその傾向は続く。
また風も早い組ほど強くて、徐々に弱まっていく感じでした。
したがって20分くらいまでのランナーはかなり過酷で、17分くらいまでのランナーは過酷、それより速いランナーは蒸し暑い程度でした。
念のため気象庁のデータベースで東京の1時間ごとの気象推移を調べたのがこちらです。
気温は14時で31.4℃ですが、遮るものがない競技場は照り返しもあり、体感温度はこんなものではありません。全天日射量が17時を過ぎると急激に落ちているので感覚どおりです。
したがってスタート時間の早い組で目標タイムを出せた人は凄いのは当然として、全く走れなかった人もガッカリすることはないってことです。
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レース前に考えていたこと
申告タイムは自己ベストが狙えるタイムで出していましたが、そもそも前日に1500mと800mを走ってからの5000mなので、エントリー当初は1日ない中でどれだけリカバリーできるかの練習と思っていましたが、今回は記事に書いたとおり、不注意で身体を痛めた中での連戦なので、暑さはともかく自己ベストを狙うような走りをするつもりはなく、まずは18分が切れる位置で走って、キツくなったら限界まで粘るような走りではなく、最後まで大きくペースダウンしなくても走れるペースを模索しようと前日考えていました。
ふくらはぎの張りがレース前になっても抜けなかったのは想定外でしたが、ルコエランを使って少しでも張りを抜くよう試みました。
身体を痛める前の練習の状態だと1周84秒(3’30/km)だと3000mからはキツくなるだろうけど、86秒(3’35/km)なら終盤ペースアップできるイメージはありました。土日連戦であっても86秒なら余裕があるはずでしたが、腰と臀部の張りに加えて、ふくらはぎの張りが強いと、走ってみないと分からない状態でした。
そもそも90秒(3’45/km)とか96秒(4’00/km)でも走れるのか分からない状態でしたが、17’30から18’00くらいの選手の組なので、まずは流れに身を任せるしかありません。
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レース展開
2段階スタートで私は外側前に整列しました。かなり参加者数が多いのと目標タイムが近いランナーが多く混戦になるので、スタート時と合流場所での接触に気を使いました。
案の定、合流した直後に数m後方で転倒する音が聞こえてきました。振り返ると危ないので、そのまま進みましたが転倒した方は大丈夫だったのか?
そこからも周りは同じようなペースのランナーなので、それぞれが最短距離のインレーンを走るために、少しでも前のランナーとの間に間隔があると入ってくるし、前と詰めると接触リスクが高まるので相当走りにくかった。
ただ、そのようなことに集中していたからか、スタート前に危惧していたふくらはぎは気にならなかった。
1000mのラップは3’38(41″5-1’27″3-1’29″8)でした。これだと18分は切れないけど、身体の動きが悪いのか、今回はこれが一杯一杯。その後はしばらく1周1’28前後で進み、それもキツくなると少し落としつつ、急激にキツくならないように走った。
最終コーナーを抜けた辺りで、ホースで水をかけてくれたが、もう少しジャバジャバかけてくれるとありがたかった。給水を取る人もそれなりにいたが、私はそこまで喉の渇きは感じなかった。
タイムは気にしていなかったが、18分台では走ろうと思っていた。ラスト2周で15’43だったから1周96秒かかっても大丈夫。最後の1周はやや上げてゴール。
タイムは18分46秒8
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フィニッシュ後は流石にぐったり
フィニッシュ後は流石に座り込みたくなったが、そもそも固まっている臀筋をさらに固めたくはないので歩いた。そしてウルプロメンバーと話をしていると、前日東京マスターズ陸上を走っていた全国的に活躍している方が、私の記事を読んでいると話しかけていただき嬉しかった。
前半の組よりは日差しが弱まったとは言え、日差しが強い中、高い心拍数を保って20分弱走る5000mはとても過酷で、当然ながら脱水状態にある。ゴール後にミネラル麦茶をもらったが、その塩分量では足りないので、経口補水パウダーを1スティック飲んで麦茶で流し込んだ。
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風は気にならなかった
バックストレートの風が強かったという話をする人はたくさんいたし、気象庁のデータでも結構強いのだけど、同じコースを同じような気象条件で走った前日も、風は気にならなかった。タイムは多少落ちているのかもしれないけど、以前と比べて風の影響を受けにくいランニングフォームに変わってきたのかもしれない。また暑いから風が身体を冷やしてくれて心地よさを感じているのかもしれない。
フォーム
ウルプロメンバーが1周ごと同じ場所で撮影してくれた動画を見ると、序盤も終盤もフォームはさほど変わらず走れているが、最初から尻周りの筋肉が固まっているからか、動きが悪く、小さなフォームだった。1000m通過3’38で余裕がなかったのも、このフォームならよく分かる。スピードやペースは「ピッチ」と「ストライド」の掛け算で決まるけど、本来伸びるはずの場所までストライドが伸びないのだから、普段の感覚よりペースが上がらないのは当然だし、その状態でストライドを伸ばそうとすれば地面を蹴る動きが強くなる。そしてその動きはふくらはぎを酷使する。
前日の1500mと800mでふくらはぎの筋力を使わざるを得ず、張りが強くなったところで、また5000mでふくらはぎを使わざるを得なかったのだから、翌朝張りが強かったのも当然。ただレース中に無理にペースを維持しようとはしなかったことで故障に繋がるような状態にはなっていない。
腰を痛めるとふくらはぎも痛める?
今回、腰を痛めたことで、直接的に近い部位である臀部の筋肉が緊張した。そして臀部が凝り固まった状態になると尻や太ももなど大きな筋肉を使いにくくなる。その状態だとランニングフォームは小さくなるからスピードは出しにくくなるが、あえてスピードを出そうとすればふくらはぎを多用した蹴る動きを強めることになる。結果ふくらはぎの張りが強くなり、その状態で無理をしたらふくらはぎを痛めるリスクが高まる。ある意味、そんなことを自分自身で体感することになった。
今回は日常生活の不注意が原因だけど、練習中に痛めることも、不可抗力により痛めることもある。痛めないにこしたことはないが、痛めた時に悪化させないために何が必要かを考えることにもなった。
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メタスピードスカイ+について
今回の地区予選はメタスピードを履く必要はなく、スパイクを履いてもナイキのカーボンシューズを履いても良いレギュレーションになっているが、私の走力だとスパイクよりカーボンシューズの方が速く走れる。ピンなしスパイクのメタスピードLDを選ぶ選択肢もあったが、練習で良い感じだったメタスピードスカイ+を迷うことなく選んだ。
レースで初めて使うのは今回初めてだけど、身体の状態が良い時にまた使ってみたい。
スカイ+を生かすには、尻周りの大きな筋肉をしっかり使うことで、足を縦に動かし反発を感じながら前方に跳んでいくような走りが向いている。ただ今回のような身体の状態でもそれなりに走れると言うことはストライクゾーンの広いシューズだということ。
5000mも自己ベストは出せる
今回DNSも考えていたが、走ってよかった。理由は上で書いたようにいろいろ考え、感じることができただけではなく、走力がついてきたことを感じることができたから。
私の自己ベストは昨年秋に出した17分53秒2です。
55歳にして、初めて17分台を出しましたが、この時のタイムは十分にクリアできると感じてます。
今回の動かない身体と、真夏のような気温、(感じなかったけど)強い風の中で、気持ちが折れずに18分台で走れたことはちょっと自信になった。
この半年ほどは、ピッチ主体の走りから、ストライドをやや広げていこうと試行錯誤しているが、良い感じで進んでいる。どこを変えているかというとモーションセンサーでいう「骨盤回転タイミング」と「骨盤の引き上げ」です。
盛りだくさんになってしまったので、他にも書きたいことあるけどここまでにします。