東京マラソン外国人参加者数の推移〜2019年は第1回の7.43倍〜

2020年の東京マラソンの当選発表の時期になると、当選や落選のお知らせでランナーのFacebookは埋め尽くされます。

私は2011年を最後に当選していませんが、第一回大会から連続して落選しているランナーも少なからずいます。(2015年はガイドランナー、2016年はチャリティーで参加)

毎年年会費を払ってプレミアムメンバーになっているので、毎年、先行、1次抽選、2次抽選と3回の落選メールが届いています。

その中で、今年はやけに2次当選が多い、逆に今年はやけに2次当選が少ない。と感じる年があるのです。

今年は2次当選が多いと感じました。

ウルプロメンバーに関しては、1次当選は非常に少なく、当選後の練習会に参加した20人以上のメンバー全員が落選なんてこともありました。それが2次抽選になると、結構多くのメンバーが当選していました。またFacebookをみても今年の2次抽選での当選者は多いと感じました。

アンケートなどとってないので、私の感覚でしかありませんが、同じように感じた方もいるのではないでしょうか?

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さて、本来マラソン大会などの2次抽選は1次抽選で当選しながらも入金しない方の出走枠を埋めるために行うものだと思いますが、日本で一番人気のある東京マラソンに当選したのに入金しない人が、そんなたくさんいるとは思いません。

実際のところは分かりませんが、以前から二次抽選は外国人枠の余剰分の放出だと思っています。異常に二次当選が少ないと感じる年がありましたが、その年は為替の影響で日本へのツアー料金が安く外国人参加者が多かったのかな?なんて思っていました。

その辺りが気になったので、外国人参加者数と為替相場に関連はないのかと外国人参加者数を調べたのがこちらの表です。

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外国人出走者数を一覧にすると、多少減少した年はありますが基本増加しています。この間に為替変動はかなりあるのだからほぼ無関係なのでしょう。

しかし、2007年には1,000人程度だった外国人ランナーが2019年には8,000人近くに増えているとは思ってもいませんでした。

特に2014年から大きく増えていますが、これは2013年からワールドマラソンメジャーズに加入したことも影響していると思いますが、外国人枠を拡大したのでしょう。

東京マラソン参加料は国内16,200円、海外18,200円と別枠になっていますが、抽選は別枠なのかどうかは分かりません。2013年から2014年に急増したのは申込みが急増したのかもしれません。

ただ日本からエリート枠・優先枠以外でワールドマラソンメジャーズの大会に参加するには、出走権がセットになった旅行代理店のパックツアーを使うのが一般的でしょうが、海外から東京マラソンに参加するのも同様でしょう。

抽選による外国人枠や、旅行代理店向けに用意された外国人枠がどれだけ用意されているか分かりませんが、2020年大会に関しては一次募集での当選が例年と比べて少ないと感じたのは、2019年より外国人枠を拡大したのが要因かもしれません。2019年の外国人比率は20.9%だから2020年はそれ以上にしようと取り組んだのかもしれません。

それは国や東京都の政策でもあるので当然のことだと思います。

しかし蓋を開けてみると思うように外国人参加者が増えずに二次抽選に多くの枠が回ったのかもしれません。

JTB総合研究所が作成した インバウンド訪日外国人動向によると、2019年10月は訪日外国人数が前年同月比で下回ったとあります。

この数値をみると8月、9月くらいから減少の兆しがありましたが、この時期は東京マラソンのエントリー時期とも重なっています。以前は為替相場と関係しているかも?と考えていましたが、為替相場だけではなく、国際情勢なども影響するのでしょう。

今後も外国人枠は増やしていくと思います。それは参加者の総枠を増やさない限り、日本人ランナーの枠が減ることを意味しますが、東京マラソンを走るために海外からの訪日客が増えればインバウンド消費も増えて日本経済にとってはプラスに働きます。

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ただ、2020年大会の当選確率は11.1倍と言われてますが、外国人枠同様公表はされていないけど相当数のスポンサー枠もあるのだから、実際の当選確率はかなり低いでしょう。

トレランの人気大会であるUTMFは外国人枠を明確にし応募者数も公開していますが、東京マラソンも公開すべきではないかと思います。

ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)のエントリー者数

そのような状況に、もう抽選なんかあてに出来ないと、東京マラソンを走るために毎月1万円づつ貯金してチャリティー枠でエントリーするランナーもいます。

私自身、運試しのような抽選の大会には東京マラソン以外ほぼエントリーしなくなりました。理由はレーススケジュールがたてにくいためです。

まだ詳細発表はされてませんが、以前、東京マラソンに、年齢・性別による基準タイム導入などによる枠が作られると発表がありましたが、これがどのくらいのレベルになるか、そもそも本当に作られるのか分からないけど実力で取りにいきたいです。

また参加定員は徐々に増やしていますが、ニューヨークシティーマラソンのようにスタート地点を分散するなど検討していただき、より多くのランナーが走れる大会になれば良いと思います。



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