男子10000mで3人が日本記録達成〜相澤選手は現時点世界ランキング7位〜

昨日開催された日本選手権男子10000mのレース前に、日本陸連が出したこちらの記事を読んで、そんなことはないだろう!と思い、こんな投稿をしました。

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なぜ、この投稿をしたかと言えば、客観的にみて日本記録は更新されると思っていたからです。

記事の中に、オリンピック標準記録(27分28秒00)を突破するのが難しいとしている理由は以下の2点だとしていました。

・日本記録(27分29秒69)より速い記録であること

・2016年以降27分40秒を切るタイムが出ていないこと

ただ、2015年と比べて日本長距離選手のレベルは上がっているのだから、十分に更新可能だと考えたのです。

2015年当時のマラソン、ハーフマラソン、5000mの日本記録はこちらです。

マラソン    2時間06分16秒
ハーフマラソン 1時間00分25秒
5000m     13分08秒40

それが現在は5000mは更新されていませんがマラソンとハーフマラソンはこのように更新されました。

マラソン    2時間05分29秒
ハーフマラソン 1時間00分00秒

マラソンやハーフマラソンのタイムが更新されているのだから10000mのタイムの更新も時間の問題だと考えていました。

私は、タイムという数字を客観的に見る時にはVDOTの数値を使います。これは相関関係を見る上では優れた指標です。

オリンピック参加標準記録の27分28秒をVDOTに入力するとこのような参考数値が出てきます。

マラソン    2時間06分28秒
ハーフマラソン 1時間00分21秒
5000m     13分10秒

どのタイムも既に日本人選手により達成されているタイムなのです。

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日本選手権は陸上選手にとっては大きなタイトルなので、タイムより勝つことが大事であると言われ、終盤まで駆け引きが続くようなレースになりがちです。そのようなレース展開になれば日本記録など出るわけがありません。

今回は、東京オリンピック日本代表選考大会であり、しかも日本代表になるためには日本記録を上回るタイムを出すしかありません。そこにコロナ禍により海外遠征や競技会など中止になり、この大会に焦点を合わせた強豪選手が一堂に会したのだから記録が出ないわけありません。しかも気象コンディションも良好です。

結果、優勝した相澤 晃の27:18.75だけではなく、3位までは日本記録更新という素晴らしいレースとなりました。

27分台を出した選手は18人です。日本陸連公式ページから抜粋して紹介します。

  1. 相澤 晃(旭化成)   27:18.75(日本記録) PB
  2. 伊藤 達彦(Honda)  27:25.73(日本記録) PB
  3. 田村 和希(住友電工) 27:28.92(日本記録)PB
  4. 河合 代二(トーエネック)  27:34.86 PB
  5. 鎧坂 哲哉(旭化成)  27:36.29
  6. 大迫 傑(Nike)    27:36.93 PB
  7. 佐藤 悠基(SGHグループ)27:41.84
  8. 田澤 廉(駒澤大)   27:46.09 PB
  9. 村山 謙太(旭化成)  27:50.09
  10. 丸山 竜也(八千代工業)27:52.27 PB
  11. 市田 孝(旭化成)   27:52.35 PB
  12. 中谷 雄飛(早稲田大) 27:54.06 PB
  13. 太田 直希(早稲田大) 27:55.59 PB
  14. 茂木 圭次郎(旭化成) 27:57.36 PB
  15. 大池 達也(トヨタ紡織)  27:58.40 PB
  16. 池田 耀平(日本体育大)27:58.52 PB
  17. 青木 祐人(トヨタ自動車) 27:58.63 PB
  18. 井上 大仁(三菱重工) 27:59.40

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データを眺めて気づいたことがいくつかあります。

上位18人中14人が自己ベスト

女子の10000mもそうでしたが、これだけ上位選手の自己ベストが更新された大会はないでしょう。自己ベストでない選手も自己ベストに近いタイムで走っています。

旭化成強い!!

優勝した相澤選手、5位の鎧坂選手、9位の村山謙太選手、11位の市田孝選手、14位の茂木圭次郎選手の5選手が同一チーム、同一レースで27分台で走りました。そのようなレースは過去ないのではないと思われます。

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また今回の日本記録をVDOTに当てはめると以下の数値が算出されます。

マラソン    2時間05分41秒
ハーフマラソン 59分58秒
5000m     13分05秒

ほぼ現在の日本記録と近い数値となりました。

ただ、どの種目も世界との差はまだまだ大きく、今回の日本記録のタイムを持ってしても世界記録と比較すると周回遅れになってしまうのです。

10000mで驚異の世界記録〜日本記録を軽く周回遅れに〜

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ただ、ジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)のタイムは現在、世界でも別次元のタイムです。2020年の世界ランキング2位は26分58秒97ですから20秒差です。世界との差はまだまだ大きいけど、まずは5000mで12分台、そして10000mで26分台を出す日本人選手があわられることを期待します。

世界陸連のページによると2020年に12分台で走った選手は6人、今年は大会が少ないので2019年を見ると10人です。そして10000m26分台を見ると2020年は2人、2019年は10人です。このタイムを出せる力がつけばオリンピックや世界陸上でも入賞やメダルを狙うことができます。

世界的に大会が開催されていない中での記録ですが相澤選手の記録は2020年世界ランキング7位です。2019年のランキングで見ると22位相当です。

  1. 26:11.00 Joshua CHEPTEGEI(UGA)
  2. 26:58.97 Nicholas Kipkorir (KEN)
  3. 27:01.42 Richard YATOR(KEN)
  4. 27:01.95 Jonathan Muia(KEN)
  5. 27:02.39 Benard KIBET(KEN)
  6. 27:02.80 Bedan KAROKI(KEN)
  7. 27:18.75 Akira AIZAWA(JPN)
  8. 27:20.34 Cleophas Kandie(KEN)
  9. 27:25.73 Tatsuhiko ITO(JPN)
  10. 27:28.92 Kazuki TAMURA(JPN)

また3位から10位の記録は日本で出された記録です。このことはあまり報道されていませんが、日本は大会開催時の感染防止をしっかり行った上で開催を行っているということです。

こちらは日本陸連が発表した記事に基づいて以前書いた記事です。

陸上競技会参加者の新規感染は1/669,436〜日本陸連報告〜

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