終盤キツイ時のフォームをイメージできますか?〜2/4週末練習会の一コマ〜

昨日の別府大分毎日マラソンで優勝した園田隼選手の必死な走り見応えありました。今後、川内優輝選手と優勝争いをする場面があれば2人の熱いデットヒートは凄そうです。

表情だけでは、実際どれだけ限界なのかは分かりません。キツそうな表情はしてないが限界ギリギリで頑張っている選手はもちろんいます。

ただ涼しい表情で余裕をもって走っているように見える注目選手がいきなり集団から外れちゃうとガッカリします。逆にもうこの選手は無理だろうと思わせながらも決して諦めない走りは見る人を熱くさせます。

園田選手の魂のこもった気迫ある走りを見て、頑張れ!と画面越しに応援していた視聴者は多いでしょう。

レース終盤、園田選手のピッチをカウントしたら194でしたが、キツそうな表情になっても安定していました。表情はあんなキツそうで力んでいるように見えても身体の動きは滑らかでした。

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今回は強風の中、園田選手の他、上位選手の多くはPB更新でしたが、ウルプロメンバーも5人PB更新しました。1週間前の勝田全国マラソンなどで参加メンバーの過半数にあたる13人がPB更新しましたが、今回も過半数のメンバーがPB更新でした。

ウルプロメンバー 勝田全国マラソンなどで13人自己ベスト

その別大マラソンがスタートする直前までウルプロ週末練習会を織田フィールドで開催していました。

メニューは20分間走×2-4本(リカバリー5分)です。キロ4で走ると5km×4本という結構キツイ練習です。その練習についてやメンバーの気付きは別に書きます。

今回は2人を除き4本走りました。2人は20分間走を2本してからフォーム作り、動き作りをしました。

まず2人に呼吸が乱れないペースで400m走ってもらい動画撮影しました。

つくばに続き、勝田でもsub3.5したアキさんは夏頃からフォームがよくなってきました。それまでは骨盤がうまく使えていませんでしたが、継続的な練習でスムーズに動くようになってきました。

入会後、PB更新しているMさんのフォームはとてもsub4していないランナーには見えません。

20分間走の裏メニューなので、レッスン時間も20分間と短い中で、2人に何かを掴んで欲しいと思い、今回はキツくなった時にどんなフォームで走っているかを認識してもらうことにしました。

400m走 ほぼ全力

もちろん故障するようなダッシュはしないでもらいましたが、300mくらいまではもつペースで心拍数が上がりキツくなっても落とさないで粘る。。

走行後、動画を見ながら、二人は周りに見せられない酷い顔になっていたと話していましたが、園田選手ばりの全力を尽くしている表情でした。ほんと一生懸命走っているのが伝わります。

ただ今回の目的はどんな苦しい顔してるかを確認するためではなく、苦しい時フォームはどうなっているかを把握してもらうためなので塗りつぶしておきます。

アキさんは、本人も認識していますが上体にガチガチに力が入ります。これでは肩甲骨の動きも悪くなりストライドが伸びません。

Mさんは上体に力が入り背中が曲がり、腕振りがギクシャクしてます。

後ろから見ると

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この動画を見てもらって、二人に肩甲骨をスムーズに動かすための腕振りのトレーニングや、そもそもなぜ腕振りをするのかを試してもらったり、交代で一人が背後から肩甲骨を掌で触って、腕振りの仕方によりどのように肩甲骨が動くかを体感してもらいました。

一生懸命腕を振っても肩甲骨が動かなくては意味がありません。また上体を力んでもらい腕振りするとどう動いているかなども試してもらい、実際どう動かしたら良いか?どのような意識を持ったら良いかを考えてもらいました。

そこから400mもう1本。

二人はまさかのもう1本という顔をしていましたが、今回は腕振りを意識した上での400mダッシュです。

やはり表情は園田選手状態になっているので、背後からのカット画像を掲載します。

上と比べてどうでしょう?全く違いますよね。二人とも呼吸はキツイけど、1本目とは違って身体はスムーズに動いたのを体感したようです。

私から見ても、表情はキツイけど、身体は力まずに走れていました。

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Mさんはこう振り返りしました。

昨日はありがとうございました。

①4.07km (4’59/km)

②4.11km (4’59/km)

③ダッシュ

④肩甲骨意識4.06km(5’06/km)

③が1番キツかったです…。

腕ではなく、肩甲骨を細かく動かすと骨盤を上手く使え、歩幅が広くなることを実感できました。

無駄な動きがあったと改めて気がつきました。肩に力が入りやすいので、この辺りも意識的に力を抜いてゆこうと思います。

 

Mさんの4本目はペースはゆっくりで良いので肩甲骨の動きだけ意識して走ってもらいましたが、かなり楽に走れたようです。

たった20分のミニレッスンですが、気づきや効果はあったようです。

練習会全体については別に書きます。本来は順序が逆に感じますが、自宅に戻ってから録画で園田選手の表情と走りを見てこの練習について先に書こうと思ったのです。

苦しくなった時にはほとんどの方はフォームが崩れますが、その時にどう動けば、何を意識すれば、フォームを立て直せるか理解していれば、戻せないまでも崩れを小さくできます。

私はキツくなると目線が上がりやすいので、ペースが保てなくなったら目線をチェックしています。思い切り崩れる前なら目線をなおすだけでペースが戻ることもあります。癖は誰もがあります。それをレース中ずっと意識し続けるのは大変だし、すべきではないと思います。崩れるアラームを感じた時だけ意識したら良いと思います。

ウルプロ練習会日程はこちらです。練習会参加についてはFacebookページのメッセージにてお問い合わせください。



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