2016年のサロマ湖は12時間59分15秒と制限時間ギリギリでゴールしたウルプロメンバーの小平真紀さんは、今年二度目のチャレンジになりました。
<スポンサーリンク>
まずゴールタイムは12時間06分21秒と大幅に更新しましたが、大会結果を見るとラップが凄いのです。
10kmごとラップ
70’59-72’52-69’19-72’09-74’23
77’37-74’47-73’22-73’07-67’46
50km通過 5時間59分42秒
タイム 12時間06分21秒
54.5km地点のドロップバックのロス3分を除けば前半も後半もほとんど変わらないタイムで走りきりました。
さらに50-60kmからゴールに向けて徐々にビルドアップしました。ほぼ全てのランナーは後半落ちていきますから、後半は抜きまくりの楽しいレースになったと思います。
小平さんにそのようなレースになったポイントを聞きました。
□レースを振り返りよかったこと。
□ゴールした時の気持ち
<スポンサーリンク>
□準備して良かったこと
・練習について
様々な天候に対応出来るように、敢えて暑い時間を選んで走ったり、雨天でも走りました。
・直前のコンディショニングについて
三日前からカフェイン断ち。就寝前にショットワンを1本ずつ、二日前から当日まで+αウォーターを水に溶かした物を飲んでグリセリンローディング。この方法は保水効果抜群で、トイレに行きたい!ということがなくなります。
・携行品について
朝の時点でワッカでは北風と雨、気温が低下するのがわかっていたので、介護医療現場で使う薄手の手袋をポケットに入れた。70km過ぎて土砂降りになってから使用したが、保温効果は十分ありました。
カッパは54.5kmのドロップバッグに預けて、ノースフェイスのインパルスレーシングジャケットを着用しました。スタート時と70km以降以外はボトルポーチに結んでいた。寒さには強い方なので、カッパは着なくて済みました。
・日焼け対策
アグレッシブデザイン日焼け止めを念入りに塗ったので、日焼けダメージはほぼなかった。
□補給について
5kmおきにアスリチューンのエナゲイン(赤)とポケットエナジー(白、黒)を摂取。レストではスピードキュア(青)と豆乳を飲みました。
水分はボトルにマイプロテインのプロ・ロングにグルタミンを混ぜた物を入れてこまめに飲むようにしました。これは500mlで170kcalほどとれます。同じものをドロップバッグに入れておき、レストではボトルごと交換することでタイムロスを減らすことができました。その他85kmあたりでメダリスト9000を1本取りましたがカフェイン入りはこの時だけです。エイドの固形物などはほとんどとっていません。
<スポンサーリンク>
□フォーム
サロマ湖の練習としてウルプロのオーバーナイトランに参加してきつくなった時に、ピッチを意識して走ったことが本番でいきました。
オーバーナイトランの画像です。
その時のあけみさんの、細かいピッチで走る後ろ姿を思い出すことでペースやフォームを立て直せたことが大きかったです。真下で着地することを意識すると、自然と丁寧な着地になり、走りやすかったです。
また、スポーツエイドジャパン主催の日焼け対策セミナーでの正しい日焼け止めの塗り方と、その際の動きづくりの講義も役に立ちました。
こちらはその時のフォームです。
アドバイス前
かなり後傾していましたが、動き作りでこう変わりました。
アドバイス後
感覚より足を付く位置がかなり違うと驚いていました。
□最後に
二度目のサロマ湖は、前回より厳しい気象条件でしたが、故障していてリタイヤも視野に入れてのスタートだったにも関わらず、最後まで足が動いたことが嬉しかったです。
来年はもっとウルプロ練習会に参加して故障しない体づくり(フォームづくり)をした上で、スタートラインに立ちたいと思います。12時間を切りたいです。
(新澤より)
小田原で開催されたスポーツエイドジャパン主催の日焼け対策セミナーのランニングパートで私が講師をしましたが、その時に故障について相談されました。話を聞くとその原因は、無理な身体の使い方であることは明白でした。本人も私と同じように考えていたので、どのようにすれば良いかアドバイスさせていただきました。
すごく楽しみにしていたサロマ湖を走れないかもしれないと話していましたが、そこからよく頑張ったと思います。今回取り入れたフォームはウルトラマラソンだけではなく、フルマラソンも今までより楽に速く走れます。この秋冬の大会でも自己ベスト更新できると思います。まだまだ伸びしろはたっぷりあります。
こちらはウルプロメンバーや私の気づきや、トップ選手の結果などにつきまとめています。合わせてお読みください。