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先月末にHOKA oneone カーボンXについての記事を書いた後、知り合いからいろいろ質問されましたが、「ヴェイパーフライ4%とどう違うの?」「ぶっちゃけヴェイパーフライ4%とどっちが良いの?」と言うようなヴェイパーフライ4%との違いについての質問が多かったです。
私自身、カーボンXの存在を知った時に気になったのも、まさにそこでした。
そこで、まだまだ履きこなしてませんが、何回か履いて感じた感触などヴェイパーフライ4%との対比を含めてまとめてみます。
このヴェイパーフライ4%フライニットは少しキツめの25cmで、最近履いてる25.5cmはおよそ175gです。
それでもカーボンXと比べると50g違います。
カーボンXを初めて手にした時は、224gもあるようには感じなかったので、計量して驚きました。
この重量だけでも、ヴェイパーフライ4%フライニットとは比較対象にはならないシューズだとご理解いただけるでしょう。
なぜ、ヴェイパーフライ4%と比較しちゃうかというと、いわゆる厚底シューズで、カーボンプレートが入っているからだと思いますが、履き心地含めて全く違うタイプのシューズです。
両モデルとも、このように厚底シューズです。
ただ、接地面は形状も面積もかなり異なります。
カーボンXを履いて初めて走った時に、踝を何回かシューズで擦ってしまいましたが、その原因はこのソールの幅です。このシューズに限らず、普段履いているシューズより数mmでも幅が広いシューズを履くと擦ることがあるので、結構ギリギリのところを通っているのでしょう。
厚底のシューズと言っても、幅など含めてこんなに違うのです。
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また、カーボンプレートが入っていると聞いて気になるのは、反発力と硬さだと思います。
新しいシューズを試す時に、私は400mトラックを時計を見ないで走り、体感ペースと実際のペースを比較します。
体調の良し悪しでも変わってきますが、そこを加味して織田フィールドを走ると、それほど感覚はズレません。
ヴェイパーフライ4%を初めて履いた時に、体感より実際のペースはかなり速く驚いた記憶があります。
その点、カーボンXは体感と実際のペースはほぼ一致していました。
走行感も、ヴェイパーフライ4%の反発はバネで跳ねているかのように感じましたが、カーボンXはナチュラルな反発でした。ただ、ヴェイパーフライ4%のバネ感が今や心地よくなっているので、カーボンXがナチュラルに感じたのであって、ヴェイパーフライ4%を履いてないランナーがカーボンXを履いたら私が感じた以上の反発を感じるのかもしれません。
ただ、反発力が強ければ強いだけ良いかと言うと、そんなことはなく使う場面によっても変わるでしょう。そもそも反発が強ければ、それだけ脚に負担がかかっているわけで、その負担・負荷を受け止める身体がないと長い距離はフォームを保てません。
ヴェイパーフライ4%との比較ではありませんが、このカーボンXの接地感は気に入っています。
それは、クリフトンなどを中心にHOKAのロードシューズは、メーカーがマシュマロのようにというくらい柔らかなソールですが、私は接地時の沈み込みにより反発のタイミングが遅れ、リズムが合わないと感じたことがあります。(もちろん好みや慣れによって変わってくると思います。)
その点、マシュマロのような柔らかいソールに硬いカーボンを挟んだことでカーボンXの接地感はだいぶ変わりました。
発売してすぐに購入したカーボンロケットは硬いカーボンを薄いソールに挟んでいるので、私には非常に硬く感じましたが、このカーボンXは、カーボン自体はカーボンロケット同様に硬いが、柔らかく分厚いソールによってカーボンプレートの硬さを感じさせません。
序盤に軽い熱中症になりスローペースで折り返した奥武蔵ウルトラマラソンでは、カーボンXを履きましたが、下りの衝撃をよく吸収してくれました。ソールが厚いと登りは走りにくいけど、フラットなサロマのコースでは多くのランナーが履くのではないかと思ってます。
また週末の玉川上水をゆっくり走った時も、カーボンXを履きましたが、キロ6分や6分半で走っても安定感があるのでストレスはありませんでした。
走りながら、このくらいのペースでフルマラソンを走るランナーや、キロ7分をこえて100kmマラソン完走を目指すランナーでも使えるシューズだと感じていました。もちろん足のフィット感などあっているという前提です。
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サイズに関して、私は25cmか25.5cmの中間の25.25cmがあればそれが欲しいと記事に書きましたが、現在履いてるのは25.5cmです。このシューズのインソールをこんな風に工夫してフィット感を出しました。
上はカーボンXのインソールで、下はトレイサーのインソールです。
厚さはおよそ2mmと4mmです。
このトレイサーのインソールをカーボンXに装着したことでフィット感は増しました。
また、インソールを厚くしたことで、踝が当たるのではないか?と心配だった部分の不安も消えました。
こちらはカーボンロケットとカーボンXを履いた私の踝の位置です。
カーボンXのインソールを変更した後の画像は撮影してませんが、この踝の位置が多少なりとも上に上がっていると思われます。
フィッティングに関しては、サイズがあるなら、メンズ・ウィメンズ問わず、最も良いサイズを経験豊富なスタッフがいるショップで相談して選んでください。サイズが合わないと気持ちよく走れません。
思いつくまま書きましたが、ヴェイパーフライ4%とどっちがいいの?という質問にはそもそも答えはありません。当然ながら履くランナーによっても違いますし、走る距離によっても変わってきます。
反発力・推進力はどちらが強く感じるかという質問であれば、私はヴェイパーフライ4%が強く感じましたが、どちらが良いシューズかと言えばどちらも良いシューズとしか答えようがありません。
私が、フルマラソンでどちらのシューズを選択するかと問われたら今ならヴェイパーフライ4%を選びます。
また、7月中旬に走る177kmレースでは、このナチュラルな感覚のカーボンXを使う予定です。少なくともヴェイパーフライ4%は選びません。
距離が長くなると、身体を強制的に前に持って行かれるようなシューズだと厳しくなります。ウルトラマラソンでもヴェイパーフライ4%を履くランナーはいますが、それで結果を出しているランナーは体幹部など含めて極めて身体の強靭なランナーです。
その点、カーボンXは幅広いレベルのランナーが履きこなせるシューズだと感じました。
また、感じたことがあれば紹介します。
シューズの詳細に詳細につきましては公式ページをご覧ください。
こちらは過去に書いた記事です。合わせてお読みください。