昨年の神宮外苑24時間チャレンジ前後に書いた記事を一覧にまとめたページはこちらです。
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その中で専属ハンドラーについては書いていなかったので、今年の基準含めて簡単に紹介します。
ゆめのしまや平塚の24時間走などは、レース中に応援者から差し入れなど受けることはルール上禁止されていません。
暑くてアイスが食べたくなれば買ってきてもらって食べることも、眠くなってきたらコーヒーやエナジードリンクを買ってきてもらうこともできます。
その感覚から、神宮外苑24時間前には友人から「差し入れもって応援行くから頑張って!」と言われることありますが、神宮外苑24時間チャレンジでそれをすると失格になります。
神宮外苑24時間チャレンジは日本で唯一の24時間走公認大会のためいろいろルールが厳格に決められています。
差し入れだけではなく、併走など援助行為は禁止です。
大会中に選手に対してサポートができるのは、ゼネラルエイドのスタッフと、これから書く専属ハンドラーに限定されています。
専属ハンドラー補給物を渡したり、買い物に行ったり、選手の補助活動をすることができます。
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1周1325mの周回路から10mほど内側に設置されたゼネラルエイドでドリンクを注いでもらい飲んで周回路に戻るには急いでも30秒はかかります。専属ハンドラーがいればハンドラーがゼネラルエイドでドリンクをもらいハンドリングゾーンで選手に渡せるので選手はロスタイムなく補給物を入手できます。
仮に1時間に3回エイドに立ち寄るなら24時間で72回になり1回30秒でも36分になります。
36分ですから計算上は5-6km走れる時間になります。
優勝争いをするレベルになると専属ハンドラーがいないと明らかに不利になります。例えば同時にゼネラルエイド前に到着したとして水分補給をする場合、専属ハンドラーがいればほぼロスタイムなく次の周回に入れますが、いないとゼネラルエイドまで5秒、マイカップをとってドリンクを注いでもらうのに早くて10秒、飲むのに10秒、カップを戻して周回に戻るにに早くて5秒としても30秒です。専属ハンドラーからドリンクを受け取った選手がキロ5で走っているなら100m先に行っています。実際には30秒では復帰できないからもう少し差がつきます。それが補給のたびに発生するので結構大きなビハインドになります。さらに自分で用意した補給物や体温調整のためのウインドブレーカーなどを選手テントに取りに行くならさらにロスタイムになります。
私は過去1回だけ付けずに走った以外はハンドラーを付けていますが、経験上付けられるなら付けた方が良いです。
しかし、選手とハンドラーの性格などのマッチングも重要で、キツくなると休みたくなるタイプの選手に優しいハンドラーだと休みが多くなります。そのような選手には多少厳しめのハンドラーの方が記録は伸びますが、場合により険悪な雰囲気になります。。
また、選手がハンドラーに気を使い過ぎると、それも記録という観点からはマイナスに働きます。また自分の好きなよう周りに気を使わずに走りたいとハンドラーなしを選択する選手もいます。
私はハンドラーを付けていますが、ゆるく活用しています。ハンドラーも疲れますから、休憩してもらったり、ハンドラーがドリンクを用意していても、少し止まりたいと感じたら自分でゼネラルエイドゾーンに入って飲みたいドリンクを飲むことで気分転換を図ります。
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その専属ハンドラーを付けるには条件があります。
人数は35人程度となり、希望を提出した方の実績を男女①、②、③の順で判定し、上位からハンドラー登録権を付与されることになりました。(①②③の合計は60人)
①自己最高記録(公認のみ)が男子230km、女子200km以上の選手
②100kmの自己最高記録(非公認含む)が男子7:30以内、女子9時間以内の選手
③2016年1月1日以降の最高記録(非公認含む)が男子200km、女子180km以上の選手
例えば①②で35人に達してしまったら③の選手は専属ハンドラーを付けられません。
そして、主催者は対象者に希望を確認し最終的に38人の選手が専属ハンドラーを付けることができるようになりました。
①②の実績のある選手と、③に関しては男子が210km以上、女子は190km以上がボーダーラインになったようです。
私の記録は昨年の214km少しなので、何とかハンドラーを付けることができることになりました。
毎年参加レベルは上がっているので、来年は男子が220km以上、女子は200km以上くらいになるような気がします。来年初めて神宮外苑に参加を考えている方でハンドラーを付けたいなら、7月くらいまでの非公認大会含めて男子なら220km以上を狙ってください。